最新更新日:2024/09/24 | |
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6月は道徳教育推進月間 〜 「特別の教科 道徳」のはじまり 〜
京都市では,6月と10月を道徳教育推進月間に指定しており,昨年度の学校だよりでも,「道徳」のことについて書かせていただきました。そして,すでにお知らせしておりますように,「道徳」は,今年度から,「特別の教科 道徳」として教科化され,「教科書」が導入されるとともに「評価」を伴うようになりました。このことについては,テレビや新聞等の報道でも,いろいろと話題に上っているところです。
さて,西京極中学校ブロックの4校は,今年度「しなやかな道徳」教育研究指定校になり,協力・連携しながら道徳教育を進めています。この取組により,4校において学校全体の道徳教育が活性化するように年間指導計画を立てたり,各校で重点内容項目を設定したりしています。また,校内研修を充実させたり研修会に積極的に参加したりしながら,多様な指導方法による授業改善を図っていくことも,道徳主任や道徳教育推進教師を中心に取組を進めているところです。是非,保護者の方々や地域の方々にも授業の様子を見ていただきたいと考え,本校では6月3日(日)の休日参観日と,10月に近い11月5日(月)の自由参観日に,授業を公開いたします。今年度は,授業の指導内容を決め,6月3日は「親切・思いやり」を,11月5日は「規則の尊重」を全学年で公開いたします。 また,教科化された「特別の教科 道徳」の具体的な評価方法は,以下の通りです。 ・他教科のように数値によって評価せず,記述式の評価を行う。 ・学習状況や成長の様子についての評価であり,行為行動の評価ではない。 ・他の児童との比較による評価ではなく,いかに成長したかを積極的に受け止めて認め,励ます個人内評価を行う。 ・一面的な見方から多面的・多角的な見方へと発展していったことや道徳的価値の理解を自分自身との関わりの中で深めているといった点を見取る。 ・個々の内容項目ごとでなく,大くくりなまとまりを踏まえた評価を行う。 ・個人個人の人間性や道徳性についての評価ではない。 (学習指導要領,道徳教育に係る評価等の在り方に関する専門家会議報告 等より) このようにして,子どもたちを1年間通して見取り,3学期の通知票に記述式で評価することになります。 今年から,「特別の教科 道徳」が始まるとともに,学びと育ちのつながりを大切にした新たな3学期制が始まり,新学習指導要領移行期間も始まっています。これからも学校・家庭・地域で情報をしっかりと共有しながら,子どもたちを育んでいきたいと思っています。 校長 今村 ひろみ 5月 憲法月間に〜いま,わたしにできること〜
西京極小学校 校長 今村 ひろみ
新緑のもと,見上げた空の青さが目にまぶしい季節となりました。6年生の修学旅行も間近に迫り,子どもたちからは,学校での新しい生活に慣れてきている様子が伺えます。 さて,5月は,憲法月間です。日本国憲法が1947年に制定されてから今年で71年。 「国民主権」「平和主義」「基本的人権の尊重」が大切な3つの柱であることは,今も変わることはありません。5月2日の朝会で,その中の「基本的人権の尊重」について,子どもたちに次のような話をしたいと思っています。 「基本的人権」とは,人間が人間として尊ばれ,人間らしく生きるために誰もが生まれながらにしてもっている権利であり,侵すことのできない永久の権利として保障されています。では,私たちが,人間として人間らしく生きていくために,何が大切なのでしょう。また,私たちは,自分たちが暮らす地球や身の回りで起こっている大変なできごとに,どれほど目を向けているのでしょうか。今年は,「ハチドリのひとしずく」という物語を通して,子どもたちとともに人間らしく生きていくために大切なことについて考えたいと思います。 この物語は,南アメリカの先住民に伝わるお話が書かれています。森が燃え,多くの生き物たちが逃げていく中,一羽のハチドリだけがくちばしで水のしずくを一滴ずつ繰り返し運んで,火の上に落していくのです。他の生き物から「そんなことをして いったい何になるんだ」と笑われたハチドリは,こう答えます。「私は,私にできることをしているだけ」と。 私は,この物語は多くの示唆を含み,読み手により様々な受け止め方ができると思います。南アメリカの先住民の人々が自然に対して畏敬の念を抱きつつ,自然とともに生き,語り続けてこられたこの物語は,決してハチドリが正しくて,逃げた他の生き物が悪いと言い切れるものではありません。物語の背景を考えたり,想像力を働かせたりすれば様々な受け止めをすることができます。ただ,私たちの身の周りにも,自分たちだけではどうすることもできないと思ってしまうような出来事,例えば戦争や環境問題,貧困問題,人権問題,いじめなどさまざまな問題があります。それらに対して,自分には何もなすすべがないとあきらめてしまっては,何も解決できません。ハチドリの「私は,私にできることをしているだけ」という言葉にあるように,小さなことでも何か自分にできることがないかと考えて行動する知恵と勇気が,私たち人間にも必要なのではないでしょうか。 みんなが互いに自他の存在を認め合い,尊敬し合い「すべての人が 生まれてきてよかったと思える社会」を創る担い手となって,次代を生き抜くことのできる子どもたちをこれからも保護者や地域の皆様とともに育てていきたいと思います。 新しい 春を迎えて
西京極小学校 校長 今村 ひろみ
4月,すべての子どもたちが新たな気持ちで新年度を迎えました。今年は例年にない暖かさで,校内の桜の木は,早くもやわらかな緑の葉に包まれようとしています。また,色鮮やかな花々が花壇に彩りを添え,待ちに待った春が到来したことを実感しています。 さて,今年度は,101名の新1年生を迎え,全校児童598名での「西京極丸」の船出となります。新たに着任いたしました13名とともに,教職員一同,力を合わせて誠心誠意,本校教育推進のために頑張っていきたいと決意を新たにしています。 また,学校教育目標はこれまでと変わりませんが,目指す子ども像についての表記を一部更新いたしました。創立146年目を迎える西京極小学校の伝統を大切にしつつ,子どもたち一人一人のもつ可能性を最大限に伸ばすために,様々な取組を進めてまいります。常に全教職員で全児童を見守り,支え,励ますとともに,一人一人のよさをたくさん見つけて認めることにより,温かく,そしてみんなが高まり合うことのできる学校にしていきたいと思っています。 どうか,今年の「西京極丸」が安全にそして元気に楽しく航海できますよう,保護者の皆様,地域の皆様のご理解ご協力を賜りますよう,よろしくお願いいたします。 |
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