最新更新日:2024/09/26 | |
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校長室の窓から 25今日は,4年生の教室の様子です。 国語の授業で「白いぼうし」の学習をしていました。 3年生で勉強した「ちいちゃんのかげおくり」の作者「あまんきみこ」さんの作品です。 この「白いぼうし」は,同じ作者とは思えないようなメルヘンです。 しかし,この「白いぼうし」が納められている「車のいろは空のいろ」には, 「すずかけ通り三丁目」というお話があります。 毎回いろいろなお客さんを乗せて,不思議な世界に行ったしまう気のやさしいタクシー運転手の松井さんが,空襲で双子の子どもをなくした女性を乗せます。 戦争で失われた幼い命とその悲しさをメルヘンの中でも語っています。 あまんきみこさんは,両親と祖父母,そして二人のおばさんの七人家族で育ったそうです。子どもころには寝るときに,いつも誰かのところに行ってお話をしてもらっていたそうです。 おじいさんは偉人伝,おばあさんは民話,二人のおばさんはアンデルセンやグリム童話にお化けや幽霊の話という風に。 そして,大人になって童話を書く時には,そのころのわくわくする気持ちを思い出すそうです。 お話を読んでもらって,その世界の中に入っていく。それはとても心地のいい体験です。子どもにとって一生の宝物になるはずです。 |
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