最新更新日:2024/09/20 | |
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校長室の窓から 22今日は2年生の教室の様子です。 国語の授業でした。今日から勉強するものは『ふきのとう』。 本当は,4月の初めに学習するお話です。 春風がふかなくて,雪の下から顔を出せない「ふきのとう」。 おひさまや竹やぶの竹が春風をおこします。 気持ちを春にもどして,味わってほしいものです。 この作者は「工藤直子」さん。 「のはらうた」「てつがくのライオン」など 大人が読んでも,楽しめる名作がたくさんあります。 図書室にもありました 「あ・い・た・く・て」。 この詩集の中から なぜ? べんきょうは なぜ しなくてはいけなくて ひろった犬は なぜ すてなくては いけないのかなあ あの日 犬とわたしは 目があった 目があえば カナブンでも 毛虫でも 見すててはいけない あれは 生き物の合図だから だいて帰るあいだだけ 犬もわたしも わらった 「せめて食べさせてから すてましょう」 と おとながいった いけない それは断じてやさしさではない 愛ではない ――おなかをパンパンにふくらませて しっぽをふっていた子犬よ!―― その夜わたしは 世界じゅうと 他人になった 歯は なぜ みがかなくてはいけなくて ひろった犬は なぜ すてなくてはいけないのかなあ 〜 工藤直子 〜 |
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