12月5日(水),2・4・6年生の人権参観懇談会でした。今回は,子どもたちの人権意識を高めるために,学校が取り組んでいること,そして,授業を通して育てていることをお伝えしています。そして,学級懇談会では,「学校と家庭が協力して子どもの心の教育をしていきましょう。」と話し合いました。
2年生は,道徳「ないた赤おに」のお話から考えました。赤おにの気持ちを考えた子どもたちの中に,
「ぼくが,人間と友だちになりたいために,青おにさんにいやな思いをさせてしまったよ。ぼくは,悪い。青おにさん,帰ってきてください。」
赤おにの身勝手さに気付いているのです。人間たちと仲良くなれたところで,いちばん大切な友だちを失くしたことに後悔をしているのです。人のいたみがわかる子どもなのです。その子の思いに感心させられました。
4年生は,総合育成教育の視点から「笑顔」の教材で学習しました。「お互いが,笑顔になるには,どうしたらいいだろう。」を考え合っていました。
子どもの考えの中に,
「相手の気持ちになって考えることが大事だと思います。」
「相手の立場になって考えると,相手の気持ちも分かってくると思います。」
と,ありました。この授業でも考えることができました。しかし,それを実行することが,さらに重要なのです。頭でわかっていてもできない。大事な心で行動できるようにしていってほしいです。
6年生は,社会科で「就職や結婚などで差別され,苦しめられてきた人々が全国水平社を結成し,自ら差別をなくす運動に立ち上がっていったこと」を学習しました。
全国水平社のけい冠旗を初めてみた子どもたちの感想は,
「今まで差別されてきた人々の思いがこの赤と黒に表れていると思います。」
「イガイガのとげのようなものは,苦しんできた人々の怒りだと思います。」
苦しめられてきた人々の思いを自分の思いとして考えている子どもたちの姿に,本時の授業の深さを感じました。
友だちを大事にすることは,自分を大事にすることになるのです。
人として大事にしなければならないことをこうして積み上げていっています。