最新更新日:2024/09/20 | |
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3年社会科、授業研究に取り組みました!
2月21日(金)1〜4限に,教育委員会と連携して,特定社会保険労務士の方をお迎えして,3年社会科が研究授業に取り組みました。単元名は「働く前に知っておきたいこと 労働契約と社会保険」で,本時の目標は「さまざまな働き方がある社会の中で,労働者を守る社会保障のしくみについて考えよう。」でした。
「25歳で一人暮らしをしているあなたは,正社員のあおいさん(給料16万円台)と,アルバイトのたかひろくん(月額20万円)のどちらの働き方がいいですか?」という問いから,授業が始まりました。生徒たちは,ワークシートにどちらかの働き方にマルをつけ,その理由を記述しました。 その後,社労士の方から,正社員のあおいさんは「健康保険料,厚生年金保険料,雇用保険料,所得税・住民税などが差し引かれた金額」であり,アルバイトのたかひろくんは「国民年金(月額16,410円)と国民健康保険料(月額約14,773円)を自分で支払わなくてはならない。きちんと納めないと,いざという時大変なことになる」と説明していただきました。 次に使用者と労働者が労働契約を結ぶと,使用者は「働いてもらう権利,給料を支払う義務」が,労働者は「労働する義務,給料をもらう権利」が発生することを学びました。正規労働者だけでなく非正規労働者(アルバイト,派遣社員など)も,必ず口約束ではなく労働条件通知書を受け取るようにと教えていただきました。 「たかひろくんがピザ屋さんでアルバイトをしていて,仕事中にうっかり手をすべらせて,火傷をおってしまい,全治1ヶ月の診断を受けた。」という事例1と,「体育の先生が,休み時間に生徒に見本を見せようと準備運動をせずに“バク転”をし,足を骨折した。急いで病院にいった結果,全治3ヶ月で1週間入院することになり,仕事も休まなければならなくなった。」という事例2について,治療費は,自分で「支払うor 支払わない」を考え,その理由をワークシートに記述しました。事例2では,個人の考えを基にグループで考えを深め,ホワイトボードにグループとしての考えを書いていました。社労士の方から,それぞれのグループの考えにふれながら,法的にはこのようになるということを教えていただきました。 最後に生徒たちは,本時の授業を振り返りながら,感想を書きました。 ゲストティーチャーとして,専門的見地からわかりやすく適切なご指導をしていただきました社労士の方に,この場をお借りして御礼申し上げます。今後も「目標を明確にし,生徒が主体的・対話的で深い学びができる授業づくり」を目指して,研鑽に努めて参ります。 |
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