京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/28
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全国学力・学習状況調査より

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 平成24年度「全国学力・学習状況調査」は,3年生を調査対象にして4月17日に行われました。教科は国語A・B,数学A・B,そして今年度より理科が加わり3教科です。毎回「生徒質問紙調査」が行われます。これは学習を支える生活習慣や学習意識・環境調査です。国語と数学では,A問題・B問題と分かれ,大別するとA問題は知識理解等の習得形の学力を問い,B問題は思考力等の活用形の学力を問う問題になっています。理科は両方合わせた問題になっており,3年毎に実施する予定になっています。この調査の目的は「(1)全国的な義務教育の機会均等とその水準の維持向上を図る。(2)教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。(3)各学校における生徒への教育指導の充実や学習状況の改善に役立てる。」ことです。
 この調査結果については,8月8日に新聞報道等で概観が公表されました。なお,本調査の結果は特定の学年かつ学力の一部であり,学校における教育活動の一側面に過ぎないことなどを踏まえ,序列化や過度の競争に繋がらないよう,数値の公表は行いませんので,ご理解願います。本校生徒の個人票(個別調査結果)については,近いうちに返却する予定です。返却の際には,資料の見方や捉え方などを指導するつもりです。
 ここで,3教科共通してA問題においても「覚える知識・技能」から「知識・理解の意味理解」に移っています。これは単に,覚え知っているかだけでなく,正しく理解しているかまで問う問題が多くなっています。そして,○×で採点するのではなく,△で採点(部分点)する問題が増えています。これは,解く過程をみる問題や理由や説明を述べる記述式の問題が増え,思考力・考察力・分析力等を問う問題が増え,このような観点での学力が求められています。昨今の高校入試問題もこの傾向にあります。この力を伸ばすには,土台となる言語力を高めることが必要です。(言語力については前月号で説明しました。)
 次に,本校生徒(3年生)の平均正答率(いわゆる平均点)を全国と単純に比較すると,3教科共に数値を見る限りでは概ね良好といえます。生徒質問紙調査を全国と比較して視ると,計画的な家庭学習は概ね良好であるが,授業における発表や話合い活動の活発化に少し課題が見られます。教員の授業の改善が求められます。国語においては,長い文章を読むこと,数学においては,解き方や考え方等を大切にすること,理科においては,実験や観察が好きであること等に若干の課題が見られます。
 そして,生活習慣においては,テレビの視聴時間・ケイタイやメールへの依存度に課題が見られます。規範意識については,あいさつ・他者理解・自己有用観・遵法精神等において,課題が見られます。これらは,本校だけでなく京都市全体としての課題でもあります。
 このように,本校の実態を的確に把握し分析する中で,教員の授業力の改善,さらには,B問題が求める思考力・活用型の学習へと研究を進め,授業実践に繋いでいきたいと思います。

言語活動の充実を目指して

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 衣替えの時期となり幾分過ごしやすい頃となりました。文化の秋・スポーツの秋といわれるように,文化学習発表会・合唱コンクール・体育大会が行われました。例年よりも増して多くの保護者の参観を得て,生徒たちは元気よく楽しく取り組んでくれました。
 今年より各行事の名称を変更し内容に工夫を加えました。そのねらいは「言語活動の充実」です。より生徒たちの発表の機会を多く設定し,表現力(自分の考えたことを伝える力)を育てたいと考えています。企業経営者の求めている人材には,面接を重視し,出身大学や学業成績は大きな影響はなしと回答しています。(経済同友会会員企業アンケート:新入社員採用基準より)
 学力は知識の量はもちろんのこと質を高めることが必要です。ペーパーテストでは測れない要素が必要です。知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力,そして主体的に学習に取り組む態度が必要です。
自分の考えを人に伝えたり,人の話をしっかり聞いたりすることに苦手意識をもつ子どもが増えてきています。豊かな語彙や表現力を育てることはもちろん,自分の思いや考えをまとめ,相手の思いや考えを整理理解し,尊重できる力,等が「言語力」です。「書く力」「話す力」「読む力」「聞く力」が「言語力」です。
人と関わることが苦手な人が増えている気がします。攻撃的な言動を平気でする人が増えている気がします。言語力は人と人とのコミュニケーションの基本です。このような現状の中,「言語活動の充実・コミュニケーション能力の育成」は今正に求められている力であり,学校全体で取り組んでいく必要があります。

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