京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/31
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山科の心  〜折れない心、熱い心、優しい心〜  「生きる力」を身につけ、心と知性ある豊かな人間を育成する。  山科の流れのほとり もえいでし若草のごと 緑なす年の友垣 日々にくむ誠と愛も 美しき命の泉 ああ楽し 吾等の学舎

二学期にみんなの成長を感じて

 今日で2学期も終わりです。みんなにとってどんな学期だったでしょうか。
 先ほどたくさんの表彰を行いました。今回はスポーツや文化、芸術、いろいろな分野でみんなの頑張りがありました。大きな全国表彰もありました。
 2学期に文化祭・合唱コン・体育大会と3つの大きな行事をつなげた今年、3年生を中心としたやる気と頑張りで、新しい可能性を開いてくれました。
 1年生も大きな行事を経験して成長してきました。この前の人権学習に取り組む姿勢を見てそれを感じました。一方では中学生活に慣れて、先生の目が届かないところでルーズな面が出てもきました。みんなに考えて欲しいのは、先生が見ていないときの、大人が見ていないときの自分の行動です。
 2年生は、生徒会、部活動で中心という立場になり、新本部を中心に新しい事への意欲を見せてくれました。地域の大きな祭り、ふれあい山科祭りでは、中学生として初めて司会を担当しました。京都市長からも褒めて頂きました。
 しかし残念なこともあります。学習面で落ち着きをなくすなど、学校生活の規範意識が弱くなってしまったことです。本来、高い力量を持っている2年生の学年です。3学期にみんなが知恵と力を合わせて頑張ってくれることを期待します。
 3年生は大きな行事をやり遂げたあと,進路の展望を見すえて頑張って来ました。苦しいときが続いたと思います、進路を決定したけど、何となく不安が・・という人もいるでしょう。もう一息、ここからが勝負です。高校入試というのは、学力や点数、スポーツの実績が問われますが、実はそれに臨むみなさんの人間性、人としての魅力が問われます。やるべきことをやり切って試験に臨んで欲しいと思います。
 今日は冬至ですが、冬至というのは一年で昼の長さが一番短くなる日(つまり一年で一番夜が長い日)です。今日を境に冬から春に向かっていく、長い長い冬の先には、必ず明るい春が訪れます。
 もうすぐクリスマス、そしてお正月(新年)を迎えます。この時期は世界中どこでも、家族や仲間が集まる数少ない季節の一つです。心温まる出来事が一つでも二つでも経験できたら良いですね。新しい年がみんなにとって飛躍の年になるよう,有意義な冬休みを送ってください。

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新入生入学説明会でのあいさつ(要旨)

皆さんこんにちは,校長の下岡です。本日はお忙しいなか,本校の説明会にようこそお越しくださいました。保護者の皆さまが,それぞれのお子たちと共にに,本校の門をくぐって頂ける事を願いながらお話しできればと思います。
 
 さて,生徒たちの頑張る姿に日々感動をもらいながら、赴任してから3年がたちました。山科中学校には,「伝統と歴史がある」「多くの卒業生がいる」「数年前よりは落ち着いてきている」ということを言って頂けるようになりました。
今年は創立70周年記念行事も行いました。本校は京都市で戦後最初につくられた新制中学校の一つです。校門の横には、先日税の作文で全国表彰を受けた生徒の横断幕が、入ってこられた時には,体育館の上に生徒が作った,山科中の過去・現在・未来を表すデジタル壁画が見えたと思います。
 しかし,一方では,それとは別に「中学生はこわい」「登下校のようすがだらしなく見える」「中1ギャップが心配だ」「いじめは大丈夫なのか」といった声も耳にします。
 本は山階南・百々学区の各自治会の協力も得て,各町内会に毎月「学校だより」を配らせて頂き、回覧もして頂いてます。また,山科中のホームページでも生徒の学習や活動のようすを毎日発信しています。
とにかく山科中のありのままの姿を、現在と将来の山科中の生徒や保護者のみなさん,地域のみなさんに知ってもらいたい,そのような思いで発信しています。
 多くの生徒たちは授業でがんばり,行事で力を出し切り,そして部活動でも頑張ってくれています。山科区民祭りや児童館の行事、小学校への読み聞かせ活動など、地域にも積極的に出てくれています。
 もちろん,各学年200名近い生徒がいますので,人間関係のトラブルや仲間はずれなどの問題も起こります。しかし,その一つ一つに先生方と生徒が一緒になって取り組みながら,決してトラブルをマイナスのままにして終わらせないことを大切にして指導しています。
 さて、本校の教育目標,「よく聴こう,もっと考えを伝えよう」について、少しお話ししたいと思います。
 「よく聴こう」というのは授業中、先生の話をしっかり聴こうという意味だけではありません。友達の意見をしっかり聴こうという意味です。小学校でも進められていると思いますが、先生が説明ばかりする授業ではなくて,生徒が主体的に意見を言える授業をしてくださいとお願いしています。
 「もっと考えを伝えよう」は先生に答えるという意味ではなく,グループで、クラス全体で活発に意見をぶつけ合い、互いに成長する。そんな勉強の仕方をして欲しいという意味です。
 私は学校にいるときはほとんど,授業中の教室をのぞいて回っています。授業の最中でもズカズカと入ります。3年生はもう慣れたもので、授業中でも先生の目を盗んで、軽く合図や笑顔を送ってくれますが、1年生は「何かあったのか」と緊張するようです。授業の邪魔になっているかもしれませんが、許して貰ってます。
毎朝、掃除をしながら校門に立っていて、一昨年より去年、去年より今年と、おはようのあいさつを返してくれる生徒が増えて来ていることに喜びを感じています。
 さて,いろいろとお話ししましたが,もちろん百点満点のことばかりではありません。時には先生方同士で悩んだり,生徒も悩んだりすることがあります。でも,そのような時にも、先ほど話しましたように、子どもたちと一緒に考え、行動していくのが山科中学校の考え方です。
 みなさまのお子様は小学校時代に大きく成長されたと思います。毎年、両小学校の授業や学習発表会を見せて頂いています。山階南小学校では今年からポスターセッションを取り入れられ、子どもたちの発表する力が随分上がっているなと感じました。小学校時代の一つの完成した子どもの姿をみるにつけ、いつも頼もしく思っています。
 中学校は3年間という短い期間ですが,山科中学校で様々な活動,様々な人とのかかわりを通して,大きく成長して欲しいと願っています。
 保護者のみなさまと一緒に70周年を越えて、さらに良い山科中学校を創っていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
 なお、情報化がますます進み、SNSとも言われるソーシャル・ネットワーク・サービス。メールやラインはもちろん、ツイッター、フェイスブックが子どもたちの生活と行動を大きく変えています。
 私たちの生活をより豊かにする科学技術の進展ですので、今さら後戻りできないことではありますが、子どもたち同士や子どもたちと外の世界、危険な世界もあります。そことのつながりなど、見えにくくなった部分があまりにも多くなってしまいました。
学校・家庭・地域の協力なくしては、子どもたちの健全育成が難しい状況になってきています。本日はそのような観点から,山科警察署生活安全課少年係の      様にも少しお話しをしていただく機会を設けました。
そのあと,皆様のお手元の資料につきまして、教務の宮國、養護の今西、事務の高田より、ご説明をさせていただきますが、先にひとつお願いがあります。
中学校では小学校と同じく預り金の口座を設けて頂いております。例年は入学式の後に説明と手続きをお願いしてますが、今年度より小学校の了解も得まして、入学前に口座開設の案内を届けさせて頂く事になりました。具体的には中学校給食の案内と同じ時になりますが詳しいことは後ほど説明させて頂きますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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人権講話の要旨

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 12月4日から人権週間が始まりました。人権ということについて、今年もこの時期に集中して考えてみましょう。
 まずは最初のムービーを観てください。このムービーで、「知らん顔をせずに」「ちょっとした勇気を」と呼びかけています。ところで、このCMが流れたのは、いつ頃だと思いますか? 実は1986年のものです。今から31年前です。このころ中学生だった人はもう40代です。みんなのお父さんお母さんの年代ですね。
 そんなに前から今まで・・。それがいじめの問題です。いじめは差別につながります。いけないことだと言われても、形を変えて、言葉を変えて、次々と起こります。
 肌の色や民族や国籍、障がい者、高齢者、男女の差別、性的少数者=セクシャルマイノリティといわれる人への差別。
 この写真の人は衆議院議員でいわゆる政治家です。最近こんな発言をしました。「国賓でもパートナーが同性だったら晩餐会の出席に反対だ、日本国の伝統に合わない」と。
 次の人も国会議員で、アフリカへの支援活動をしている同僚議員に対して「なんであんな黒いのが好きなんだ」と言いました。
 最後のこの人は参議院議員で、「女性が4人子どもを産んだら表彰しましょう」。女性は子どもを産むことが仕事と言わんばかりの発言でした。
 人種差別、性的少数者への差別、女性への差別。こんなことが政治家と言われる人の口からまだ出る。残念なことです。

 ここで少し「性的少数者」についてお話しします。性的少数者の問題を、その頭文字を取ってLGBTといいます。
・Lはレズビアン=女性の同性愛です   
・Gがゲイ=男性の同性愛
・Bはバイセクシャルで両性とも愛せる  
・Tはトランスジェンダーで性同一性の不一致のことです。
 ところで、あなたの友達に左利きの人はいますか? AB型の友達はいますか?と聞いたらどうでしょう。そう、「いるにきまってるやん」という返事ですね。ではあなたの友達に、今言ったLGBTの人はいますか?と聞けばどうでしょう。
 実は日本では、自分を「LGBT」と認めている人は全体の7.6%だそうです。13人にひとりです。普通に世の中に存在する。でもなかなか周りの理解は進みません。最近になって学校や公共施設でも、そういう意味の「ジェンダー」の取組が進んでいます。
 掲示物や名札のシールを男女で色分けするのをやめています。制服は、女子もズボンを選べるようにしています。名前の呼び方は どの子も「さん」付けで 呼んでいます。多目的トイレや職員用トイレの使用を認めています。
 先ほど、東京で最初に認められた同性のパートナー証明書。男女の夫婦と同等の権利を認めています。少しずつでも世の中は確実に進歩しているし、そのことに希望を持ちたいですね。
 次にムービーを観てください。アメリカのバーガーキングという、マクドナルドと並ぶハンバーガーの会社が作りました。いじめをなくそうと訴えたムービーでユーチューブであっという間に広がり、世界中で話題になりました。
 動画では、まず、子役の中学生たちが1人をいじめ出し、「お前、友達いないんだろ」「ここで何してるんだよ」などと暴言を浴びせます。さらに飲み物をわざとこぼしたり、彼を突き飛ばしたりと、いじめは徐々にエスカレートします。ここで周りの大人たちがどう反応するかを観察するのですが、なかなか止めに入る人は出てきません…。
 続いて、店内でバーガーキングの看板メニュー「ワッパージュニア」を注文した客がドッキリのターゲットになります。店員がハンバーガーにパンチし、ボロボロになった状態で提供されたハンバーガーに、客のほとんどが、店員に対し取り替えてほしいと掛け合います。
客 :バーガーがグチャグチャだったんだけど。
店員:お客さまが注文されたのはいじめられたワッパージュニアですか?それともいじめ   られてないワッパージュニアですか?
客 :ワッパージュニアをいじめた??あんた何言ってるんだ?
店員:まあねと言いながら、悪びれる様子もなく、再び拳でワッパージュニアをぐちゃぐ   ちゃにする。
 謝るどころか、開き直ったような店員の態度に、唖然とする客や、余計に怒り出す人など、反応はさまざま。ムービーでは次のようなテロップでドッキリの結果を説明しています。
 「いじめられる中学生(スクールジュニア)」を止めに入ったお客さんの割合は12%だった。一方、「いじめられるワッパージュニア」を見て声を上げたお客さんは95%だった。もちろん純粋に比較できる内容ではないけれど、自分に関与しない問題(いじめ)に出会ったときに、声をかけた人は12%とごくわずかだった・・・。
 確かにハンバーガーと子供を比べるというのは少し強引な感じはしますが、ムービーの冒頭で子供たちが「ほかの人のために立ち上がるのは難しいんだ、だってターゲットになると思うから」「なにもしないのは簡単なこと」と話しています。
大人でも止めに入るのは勇気がいることで、12%しか行動することができないことだったのです。
 しかし、いじめを止めようと、いじめられた中学生に話しかけ、ともに食事をする女性の様子が映し出されます。いじめた子を叱るわけではなく、いじめられた男の子に「大丈夫?」と声をかけている彼女の行動に心が打たれますね。
自分がいじめに出会ってしまったとき、知らない振りをするのは簡単なことですが、一言だけでも言葉をかけてあげることの大切さが伝わってくる動画だと思います。
 もう一つムービーを観てください。バス停で女の子が同級生二人にひどいことを言われて、いじめられます。バス停に立ち寄った大人達がどんな反応をするでしょうか?
 先ほどのバーガーキングのムービーの最後では、実際にいじめにあったことのある男性が「人の助けが大きなサポートとなった」と語っています。バス停ではたくさんの人が女の子に声をかけていました。
 もし、自分が力になれるなら・・・あなたは声をかけられますか?「自分が変わればきっと解決できる」と先生は思います。今日からの人権学習で、たくさん話を聞いて、しっかり自分の考えや思ったことを伝え合いましょう。

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