京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/19
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山科の心  〜折れない心、熱い心、優しい心〜  「生きる力」を身につけ、心と知性ある豊かな人間を育成する。  山科の流れのほとり もえいでし若草のごと 緑なす年の友垣 日々にくむ誠と愛も 美しき命の泉 ああ楽し 吾等の学舎

山科中学校 創立70周年記念式典にて

 本日、京都市立山科中学校創立70周年記念式典の開催に当たり、公私共に御多用のところ、京都市教育長・在田正秀様、山科区長・堀池雅彦様をはじめ、多くの御来賓の方々の御臨席を賜り誠にありがとうございます。
皆様とともに創立70周年記念式典が挙行できますことは、光栄でありこの上ない慶びです。また、歴代の校長先生、PTA役員の皆様には揺るぎない山科中学の基盤を築いていただきましたことに感謝申し上げます。こうして70周年を 迎えられるのも、本校の発展を支えていただきました 多くの皆様のお力添えのお陰です。
 本校は、昭和22年5月、山階小学校の敷地を借りて開校しました。さらに翌23年に、新校舎が完成して、初めて全校生徒が現在の地に集まって授業を受けることになりました。生徒数の変遷につきましては、昭和30年代以降、常に千数百名を数える大規模校になり、本校の分校からは、花山中学、音羽中学など、次々に開校しました。本年度は、567名の生徒が在籍しています。
 創立以来の卒業生は、25,350名に達し、立派な社会人として活躍しておられることは、本校の誇りとするところです。加えて、その間、市当局、教育委員会をはじめ、同窓会、PTA、地域の方々に施設・設備の充実のための献身的なご努力やご尽力を賜り、竹藪だった校庭はきれいに整備され、校舎や体育館は立派になり、地域の学校として発展を続けてまいりました。
 ひとえに70年という年月は、親子三世代にも渡る永きものです。そこには、確かな歴史の重みと伝統が存在します。伝統とは、この場所を共有することによって先輩から後輩へ引き継がれていきます。後輩は先輩に近づき、また乗り越えたいと努力してきました。その努力によって伝統が引き継がれるのです。また、その積み重ねが歴史として残ります。
 生徒の皆さんは、今まで学校の歴史や伝統を意識する機会が少なかったかもしれません。しかし、自分を、自分たちを高めようとする行動が後輩に引き継がれ、学校の伝統として生きていくのです。
 皆さんは、この時の流れの中で、勉強に、行事に、部活動に正面から向き合いながら、日々に力いっぱい生き、思いを伝え合い、影響し合いながら成長しています。それは、仲間同士の信頼感や人を思いやる気持ち、感謝の心が、山中伝統の「ふれあいの精神」として、70年の絆として結びつけているのです。
 皆さんには、この歴史の重みをしっかりと受け止めたうえで、70年間のその時、その時には、常にあなた方と同じ生徒の皆さんがいたことに思いを馳せていただきたいと思います。そして、そのような先輩方が築き上げられてきた山科中学校の歴史や伝統・文化を受け継ぎ、皆さんが在籍した証として、「何かに懸命に打ち込んだ」「途中であきらめなかった」という軌跡を残してほしいと思います。そして、皆さんの手で、次の80周年に向けた新たな歴史を刻んでほしいと願います。それは、きっと皆さんの今後の人生において何物にも代えがたい貴重な財産となると思います。
 結びに、70周年という節目の年に当たり、改めて本校の歴史や伝統に思いを致すとともに、これまで以上に生徒や保護者、卒業生や地域の皆様の期待に応えられる教育を教職員一同、推進してまいります。本日ご臨席の皆様方には、今後とも本校の教育活動に対して、ご理解とご支援を賜りますことをお願い申し上げますとともに、皆様のご多幸を祈念申し上げ、式辞といたします。
               京都市立山科中学校長 下岡 薫
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