最新更新日:2024/06/01 | |
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【授業の様子】1年生 国語科
先週木曜日と今日の2時間にわたって、1年生の国語の授業を見てきました。
『幻の魚は生きていた』というタイトルの説明的文章の授業です。 昔の国語は、ある段落やまとまりを読むように言われてそれについて問われ、書いてあることを読み出して、正解なら黒板に書いてもらってそれをノートに写す、といった授業が多かったように思います。今は、表現も大切ですが、読む力も同じく大切で、しかも、「自ら進んで読む」「読んだことをもとに考える」ことが大切だとされています。 今回の授業では生徒のみなさんが進んで読めるように、文章全体を「フリップにまとめる」という活動を通して読むことにしました。フリップとは、ニュース解説などで用いられる、要点を解りやすく表した板状のもののことです。 生徒は文章全体を大きなまとまりに分けてから、まとまりごとに1枚のフリップを作成しました。あまり大がかりなフリップにすると活動自体に目を奪われて、ねらいである「要旨や根拠を読み取る」ことが疎かになるので、フリップは簡単に、A3用紙に折り目をつけたものにしてあります。 生徒のみなさんは各自、黙々とフリップをつくっていました。 前の授業と土日の宿題でフリップを完成させ、今日はそれを使って「説明し合う」活動です。「ワールドカフェ」という方法で、各自が4つの班を巡って説明します。聞き手は説明の良さを感得すると同時に、「要点が漏れていないかな」「なぜそう言えるのかわかるように言っているかな」と意識を保ちながら聞いていました。 生徒のみなさんは生き生きと自分流の説明を班の人に聞いてもらっていました。 聞き手もまた、同じ内容の説明のはずなのに、「その人の説明」を大切に思って聞いているようでした。 現代の授業ではこのように「活動を通して力を付ける」ことが大切なんですね。また、黙々と独りですることも、生き生きと説明することと同じくらいアクティブな活動だということを忘れないようにしたいものです。 |
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