最新更新日:2024/06/01 | |
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授業探訪 2年生 数学科
上島先生の数学の授業を見てきました。
この時間の目標は、【あることがらの起こりやすさを表す数について実験を通して考えよう】です。 チャイムが鳴る前にすでに必要な表が黒板には書かれていました。先生は準備を休み時間から始めているんですね。 数学で実験? 今日は「確率」の最初の授業です。普段のグループ学習は4人ですが、今回は学び合いではなくデータの集約のための班なので6人の生活班とし、各班、各自がサイコロを振ります。1人当たり200回以上 振ったでしょうか。振る度に、どの目が出たかを 正 の字で記録していくのです。 さてこの実験、それぞれの目が出る確率が六分の一になることを確かめるものなのでしょうか。いいえ、それほど単純なものではなさそうです。 授業の終盤で、「振った回数」を横軸に、「相対度数」を縦軸にとったグラフにデータを写し取りました。この時間の中心課題はサイコロを振って目を記録することではなく、「このグラフからどんなことが言えるか、自分の考えを書く」ことなのです。時間が来たのでこの課題については次の授業で取り組むことになりましたが、きっと生徒は、振った回数がどうであるほど相対度数はどうなっている、といったことに気づくことでしょう。 解き方を習ってそれを正確に速くこなす……それも大切なことですが、現代の数学の授業では「数学的な考え方」を育み、数学の良さを知り、テスト問題を解くときだけでなく学びや生活のさまざまな場面でそれを生かすことも大切だとされているとのことです。 |
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