最新更新日:2024/06/06 | |
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評価・評定(最終回)
保護者の皆様が生徒だった頃、成績と言えば5〜1の「評定」を気にしましたが、今の評定は、《観点別評価ABCに基づいてつけられています》。評定を先につけて、後から観点別評価をつけているのではありません。ですから、観点別評価でより望ましい結果を得ないと、当然 評定は高くならないのです。
では、観点別評価はどのようにしてつけられるのでしょう。 ここで、昔の評定との大きな違いをもう一つ確かめます。昔は、集団の中で最上位〔 〕パーセントが5というふうに「相対評価」をしていたのですが、今の観点別評価は「目標準拠評価」をしています。例えば、ある教科のある観点をつけるために、授業中に与えた課題に対して書かせたものを、ノートを集めて先生が読んで「この生徒は今日理解してほしかったことを理解したと言える」と先生が判断したらbを、または高度に理解できていると判断したらaと記録します(理解してほしかったこと=目標 にかなっていたら、何人でもbや、高度に理解していればaもつくし、逆に大勢が理解できなかったらcも何人でもつきます)。 こんな記録をその後も続け、レポートなどの提出物、授業後の振り返り……などを蓄積し、そして、小テストや定期テストも、そのうちの(大きな)一つとなります。 これらの いわば小文字のabc を総合して観点別評価ABCを決定します。 定期テストは100点満点であることが多いのですが、実はその内訳は観点別になっていて、「観点別の小計」が観点別評価に反映されることになります。評価・評定を出すときにテストの合計点に基づくことはありません。ですから場合によっては、テストの合計点は高いのに、評価・評定が思わしくないという結果になることもあります。 これまでのご説明を総合してその理由を述べますと、 ○合計点は高いが、得意な観点の問題だけで高得点を取っていて、おろそかになっている観点がbだとは言えない点数にとどまっている(=c)。 ○評価・評定にはテストだけでなく、それまでの提出物や授業中に書いたことや活動の実績も入っているので、テスト以外のことも頑張っている生徒ほどは高い評価・評定とはなりにくい。 ということになります。 100点満点で何点取ったかだけを競っていたのとはちがい、パソコンの力も借りながら長いプロセスを経て観点別評価を出しますので、ひと目でわかりにくいものとなっていますが、ABCには必ず理由があります。もし理由がわかりにくければ担任の先生を通じて教科担任の先生に問い合わせていただくことは、まったく問題ございません。(ただそれまでに一度、すでにお配りした「年間評価計画」をご覧ください。) ではひとまず、「評価・評定」にまつわるご説明を終えることといたします。 |
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