最新更新日:2024/09/24 | |
本日:87
昨日:100 総数:562811 |
1年生 S.H.さんの投稿が掲載されました
ものの「見方・考え方」を育むことや,コミュニケーション能力を高めることは,今の学校教育で大切なことだとされています。この生徒は自分の見方・考え方を新しくしてくれる人に出会ったんですね。そして,その方から理由を伺えるような短いやりとりができたんですね。さらにこの根本には「異質なものを拒まない」という姿勢があるように思います。
珍しい出会いだけでなく,教室の中での一見ありふれた関わりの中にも,ひょっとすると自分を広げ深められる種は埋まっているかもしれませんよ。 * * * “台風おじいさん”に出会う 私はいつも塾に電車で行っている。その日も同じ電車で塾に向かっていた。でも一ついつもと違うことがあった。 夕方頃,塾に向かう電車に乗り込んだ。私はいつも塾に行く時,スマホを触っている。でもその日はたまたまスマホをも触っていなかった。すると,となりに座っていた青い目のおじいさんが話しかけてきた。 そのおじいさんは少し変わった人だった。「私,台風好きな人です」。私はその言葉に驚いた。台風といえば,停電になったり,木が倒れたりろくなことがない。だからみんな嫌いなんだって,ずっとずっと思い込んでいた。 私は驚きと同時になぜ台風が好きなのか分からなかったので聞いてみると,「新しい空気が入ってくるから!」と答えた。私は納得してしまった。確かにおじいさんの言っていることも合っているなと。そんな話をしているうちに駅について,おじいさんと別れた。 その時,初めて出会ったのに,なぜかおじいさんと友達になった気分でウキウキした。いつもとちか違う1日に出会ったおじいさんに私のまだせまい世界を,少し広げてもらった気がした。 * * * 写真は1年生の技術分野。明るくなった木工室で,設計図を確かめたり相談したりしながら製作に取り組んでいました。 |
|