京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2014/10/08
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平成26年3月31日をもって月輪小学校は閉校致しました。92年間,本当に有難うございました。

自分も大切 相手も大切

厳しかった残暑も、ようやく終わろうとしています。
 秋は稲の収穫をはじめ、農作物の実りの季節であり、味覚、スポーツ、芸術、そして読書にも最適な季節です。この時期にしっかりと心身の栄養を摂取することは、子どもたちにとってとても大切なことです。食べ物をおいしくいただける幸せ、運動をして汗を流す爽快感の幸せ、芸術や素晴らしい書物に出会えた幸せをたくさん味わいたいものです。
 さて、「いじめ」が問題となっています。京都教育大学の桶谷先生は次のように言っておられます。「『いじめ』はかつては『異質の排除』でした。みんなとの差異を見つけて、その子を攻撃しました。でも最近は、『冗談の延長』になっています。ある子がふざけて友達の頭をたたく。たたかれた子が何も言わなければ、どんどんたたく子が増え、強くたたきます。やられた子が嫌な思いをしているという、相手の気持ちを想像する力が欠けつつあるのだと思います。」
 タレントの春名風花さん(小6)が朝日新聞に書いています。春名さんは、ネットの書き込みで辛い思いをしているそうです。「いじめっ子が口をそろえて
『自分はいじめていない』と言う。ただ遊んでるだけなんだよね。(略)いじめは、いじめる子に想像力を持ってもらうことでしか止まらない。あのね、キモい、死ねと毎日ネットで言われる私が生まれた日。パパとママはうれしくて、命にかえても守りたいと思って、私がかわいくてすごく泣いたらしいですよ。この子に出会うために生きてきたんだって、思えるくらい幸せだったんだって。想像してください。君があざ笑った子が、初めて立った日。初めて歩いた日。初めて笑った日。うれしくて、泣いたり、笑ったりした人たちの姿を。君がキモい、うざいと思った人を、世界中の誰よりも、自分の命にかえても愛している人たちのことを。そして、その人たちと同じように、笑ったり、泣いたりして、君を育ててきた、君のお父さんやお母さんが、今の君を見てどう思うのか」
 自分も大切、相手も大切なかけがえのない一人です。相手の思いを想像することで、集団は成り立っています。学校で、家庭で大切にして、育てていきたい視点だと思います。
 そして、やはりこのことも押さえておきたいのです。違いがあるからこそ、豊かになる。ということです。オーケストラは、1つの楽器では薄っぺらな音楽しか奏でられません。でも低音部があり、打楽器がリズムを刻み、様々な楽器が音を出すことで、重厚で壮大な音楽が生まれます。
 自分と違ってあたりまえ。違うことはすばらしい。この視点を大切にしていきたいものです。

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京都市立月輪小学校
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