京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2014/10/08
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平成26年3月31日をもって月輪小学校は閉校致しました。92年間,本当に有難うございました。

受け継がせたいもの 6月

東日本大震災から、3ヶ月近くが経とうとしています。
 今もなお、厳しい生活を強いられている被災地の方々。多くの学校が生活の拠点となっています。春には、避難所で生活する方々に見守られながら、卒業式、入学式を挙行している姿もニュースで流れました。
 学校という存在は、いかなる状況においても、その地域の拠り所なのだと感じさせられました。
 今月は被災地で見つけた、いい話を紹介します。
☆ボランティアの方より
 残された写真を集めて、展示している会場があります。そこへ、小学校3,4年生位の女の子が訪ねてきました。
「お父さんもお母さんもいなくなったから、写真でもと思って探しに来たの。」
帰りがけに、ボランティアのぼくに、「がんばってね。」と声をかけてくれました。
「がんばってね。」と言わなければならないのはぼくなのに。
☆地震直後のスーパーマーケットで
 床に落ちた品物を、お客さんが拾って陳列棚にもどした。
 そして、必要最小限の品物を持って、みんなレジに並び、きちんとお金を払って出て行った。
☆地震直後のディズニーランドで
 ディズニーランドでは、ショップのお菓子が、お客さんに配分された。女子高校生たちが多めにもらっていたので、「何だ!」と思ったが、子どもたちや小さなこども連れに分けていた。子連れの人たちは、動きにくかったので、とても助かった。
☆家が地震で傾き、修理費に200万円かかると言われた。父は、
「何ということはないさ。家も命もこうしてあるんだから、いくらでもやり直せるさ。」
 この父の子でよかった。

 外国のメディアも、「日本人は、なぜこんなに冷静に行動できるのか」と相次いで報じています。
 日本人の心にある、高い道徳性、規範意識、他者を思いやる心を誇りに思います。
 子どもたちにも受け継がせていきたいと思います。

できることを全力で

5月 月輪だより

 福島県福島市に、同じ名前の「月輪小学校」があります。偶然のことから、そのことをお互いに知り、昨年度の6年生は、学校を紹介しあうという交流をしてきました。
 3月11日に、福島の月輪小学校も強いゆれに襲われました。震度5だということですが、ゆれている最中は死を覚悟したそうです。5分間ものゆれは、とてつもなく長く感じたそうです。ようやく運動場に避難したとき、女の子の多くは泣きじゃくっていたそうです。幸い全員無事で、校舎も大きな損傷はなかったのですが、今度は原子力発電所の問題が起こりました。その影響で、卒業式も延期になり、新学期は違う学校に間借りし、かなり遅れて始めたそうです。
 本校からは、保護者の協力もあり、鉛筆を送らせていただきました。
 当たり前のように学校が始まり、当たり前のように勉強ができる。このことがこんなにも幸せだとは思いませんでした。
 今、われわれにできることは、できることを全力ですることです。子どもたちは勉強を全力で、運動を全力で、仲間とともに活動することを全力で。そのことが、被災地の皆さんを安心させることになるのではと思います。そして、もっともっと素晴らしい日本をつくっていきたいものです。

 明治、大正、昭和をたくましく、立派に生き抜いた一人の女性がいます。中村久子さんといいます。久子さんは2歳のとき、とても大きな病気にかかり、何度も何度も手術をして、両手両足のほとんどを失いました。久子さんはあるとき、自分の心境を詩にしました。

ある ある ある
 さわやかな秋の朝  「タオルとってちょうだい。」  「おーい。」と答える夫がある
 「ハーイ。」という娘がいる 
 顔を洗う  短いけれど  指のない  丸い  強い手が  何でもしてくれる
 やわらかい腕もある  何でもしてくれる  短い手もある
 ある ある ある  みんなある  さわやかな秋の朝

 久子さんは、炊事、洗濯、裁縫、身の周りのことなどは全てしてきました。
 「ない ない ない」ではなく、「ある ある ある」の久子さんの言葉は、ついないものばかり探して不平不満を言う、私たちへの警鐘です。
 物の豊かさや便利さの中で、自分を見失わず、あるものへの感謝の気持ちを忘れず、そしていつも「自分はどうするべきか」を自分で考え、行動していくことが、これからはとても大切だと思います。

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学校行事
2/21 造形展 参観・懇談(低) すこやか教室3年
2/22 造形展 参観・懇談(高) スイスイデー もりもりタイム
2/23 造形展 職員会議 フッ化物洗口 ピカピカデー
2/24 (搬出)
2/27 クラブ活動
京都市立月輪小学校
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