京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2014/10/08
本日:count up1
昨日:2
総数:56706
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
平成26年3月31日をもって月輪小学校は閉校致しました。92年間,本当に有難うございました。

ことばの力

12月 学校だより

 落ち葉が舞い、冷たい風が吹く季節になってきました。
 東門では、子どもたちが、朝落ち葉はきをしています。通りかかられた観光客の方からほめてもらうこともあります。
 5年生は、11月末に4泊5日の「花背山の家長期宿泊」で、貴重な自然体験をたくさんしてきました。一回り大きく、たくましくなって帰ってきました。

 さて、新しい学習指導要領では、子どもたちの言語活動を充実することが強調されています。京都新聞にこのような話が載っていました。(2011年9月17日)
 作家で詩人の寮 美千子さんは、奈良少年刑務所で、受刑者の情緒を育てるために「詩」の授業をしています。
 ある日、B君がこんな詩を書きました。<ぼくの好きな色は/青色です/次に好きな色は/赤色です>この詩にいったいどんな言葉をかけたらいいのかとまどっていると、2人の少年が手をあげました。「ぼくは、B君の好きな色を1つだけじゃなくて、2つも聞けてよかったです。」「B君は青と赤がほんまに好きなんやなあと思いました。」と言うのです。
普段あまり表情のないB君の顔がフワッとほころびました。こんなやさしい言葉をかけられる人がいるんだと胸がジーンとしてきました。
 <夏の朝の風は/気持ちいい>という2行の詩を書いた子がいました。この子は貧乏ゆすりとチック症状が止まらない子でした。でもみんなに、「朝はいいですよねえ。」「気持ちのいい風が吹くよね。」と感想を言ってもらったら、貧乏ゆすりもチックもぴたっと止まってしまったのです。

 言葉というもののすばらしさ、すごさを感じる話です。言葉の力で子どもたちが、魔法にかかったように変わっていきます。
 そして、人は他の人から共感してもらったときに、大きく変わるのだということも感じます。子どもたちの心に寄り添い、思いを汲んで、支えてやることが子育ての基本なのだということを考えさせられました。

読書であらたな発見を

11月 学校だより

 楓が色づき始め、東福寺周辺に観光客の姿が多くなってきました。
 青空も澄みわたり、秋の深まりを感じます。
 10月22日には「創立90周年記念式典」を開催いたしました。多数、ご参加いただき本当にありがとうございました。
 さて、秋の夜長は、読書を楽しみませんか?
 小学生に「よく本を読みますか?」という質問をしたところ、日本の子どもは56%が「はい」と答えました。上海は92%、台湾は83%の子どもが「はい」と答えています。日本は少ないのが気になります。また、日本は「コミック」を読む子どもが突出して多くなっています。これも、気になるところです。
 読書を続けると、語彙が豊かになり、自分とは違った生き方や考え方を知ることにより、視野を広げることができます。
 木村秋則さんの「りんごが教えてくれたこと」という本があります。木村さんは、無肥料、無農薬でりんごを栽培した第一人者であり、「奇跡のりんご」ができるまでの苦難の道のりが綴ってあります。
 木村さんは徹底的に畑を観察します。そして「虫は作物の毒を食べてくれる。雑草は余分な栄養を吸い取り、土をつくる。その中で、人間がちょっとお手伝いをすると、作物は喜んで育っていく。」という考えに行きつきます。そして、「人間はどんなにがんばっても、りんごをつくることはできません。りんごを実らせるのは、りんごの木です。主人公は人間ではなく、りんごの木なのです。人間はそのお手伝いをしているだけです。」と言います。
 子育ても、子どもの中にある可能性を引き出し、子どもの育つ条件を整えていくことかもしれません。
 本との出会いがすばらしいのは、こうした新たな発見があること、著者の生き方を学ぶことができることにあります。
 多くの本と出合い、人のことを考える、思いやる、いたわる、そんな気持ちが抱けるようになるといいですね。

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29      
学校行事
2/11 建国記念の日 大文字駅伝開会式
2/12 大文字駅伝
2/13 クラブ活動
2/14 6年1・2組PTC活動
2/15 安全の日 6年非行防止教室 1・2年移動動物園(東福寺保育園) スイスイデー もりもりタイム
2/16 6年三洋化成出張授業(3・4校時) 小中一貫校研修会 フッ化物洗口 ピカピカデー
京都市立月輪小学校
〒605-0981
京都市東山区本町通三ノ橋上ル本町十七丁目358
TEL:075-561-4380
FAX:075-531-0083
E-mail: tukinowa-s@edu.city.kyoto.jp