最新更新日:2014/10/08 | |
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自分の力を一つでも
7月 月輪だより
毎日、梅雨空が続きます。「季節の言葉辞典」に、春の山のことを「山笑う」と書いてあります。木々の芽が出て、葉を広げ、山全体がふっくらと見えるからだろうと思います。秋の山は、木々が色づくので「山装う」。冬の山は活動を終え、枯れ木になるので「山眠る」と表現していました。それでは、夏の山はというと、「山滴る」と表していたそうです。水気をいっぱい含んで、濃い緑色の葉が茂り、まさにしたたり落ちるような木々の様子です。 本校では今年もNIE(教育に新聞を)に取り組んでいます。 この前、こんな記事を見ました。 「愛知県の知多半島の先に浮かぶ、日間賀島という小さな島があります。ここでは、旅館・民宿が70軒あまりあるのですが、ライバルを蹴落とすのではなく、島全体がよくなっていくようにと、宿同士で協力しあっています。 自分の所が予約で満杯なら、よその宿を紹介します。ふぐ料理が名物なのですが、どの宿でも同じレベルの料理が食べられるように、同一料金、同一内容の料理を用意しています。『小さな島なので、みんなで助け合わないとやっていけない。』と言います。この『みんなでよくなろう』精神が功を奏して、今では多くのお客さんが来るようになったということです。宿同士がいがみあって、『うちさえよければ』精神でいれば、最初はよくても、やがて地域は衰退していきます。自分の持っている力の10のうち1でいいから、地域のために使えば、いずれ自分に返って来るのです。」(朝日新聞)という内容でした。 これは社会のどの場面でも言えるのではないかと思います。 自分の力の10の内、1を他の人のために使う。他の人がよくなれば、自分にも返ってくる。 みんなが助け合って、高まるような地域、学校でありたいと思います。 「子どもを共に育む京都市民憲章」の実践を推進する「条例」ができました。 「子どもを共に育む京都市民憲章」は、子どもたちのために大人として何をすべきかの 市民共通の行動規範として、平成19年2月5日に制定されました。 その後、市民の行動は広がりを見せましたが、子どもを取り巻く環境は、依然として厳しい状況にあります。 そこで、憲章の理念が浸透し、家庭、地域、学校、企業など、社会のあらゆる場で行動が広がるよう、平成23年4月1日「子どもを共に育む市民憲章の実践の推進に関する条例」が施行されました。 |
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