最新更新日:2014/10/08 | |
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積小為大
「積小為大」
子どもたちが「月輪小学校の不思議」をよく質問に来ます。その中でも特に多いのが、「あの薪を背負って、本を読んでるちょんまげの男の子は何?」というものです。 今回は、この男の子を紹介したいと思います。 この人は二宮金次郎(尊徳)という人です。金次郎は、現在の神奈川県小田原市の豊かな農家に生まれましたが、度重なる川の氾濫で田畑を流され、家は没落し、過労によって両親はあいついで亡くなりました。残された兄弟3人は叔父さんの家に引き取られましたが、毎日悲しみに暮れ生きる希望を見出せないでいました。しかし、これではいけない、自分にできることから始めようと決意し、朝から夜遅くまで汗と泥にまみれて一生懸命働きました。わずかな時間も無駄にせず勉強したということです。 金次郎は、本を読むために、川の土手にアブラナを育て、油に交換し、その明りで勉強をしました。また、拾った苗を植えて稲を育てて米を収穫したり、わらでぞうりを作ったりしました。その結果、失った財産を取り戻し、お金を蓄え、一家を再興しました。 金次郎はこの経験により、小さいことを積み重ねていけば、いつかは大きなことになるということを学んだのでした。この「積小為大」が、金次郎の行いや考え方の基礎になりました。 成人した金次郎は、次々と貧しい村で、荒地を開墾し田畑を増やし食料を増産しました。善行や勤勉な者を表彰するなど「積小為大」の精神で取り組み、人々の心を育て、模範村に変えていったのでした。 どうですか。1つなぞが解けましたか。 6月 「こどもは もともと本好きです」
子どもの読書活動は、言葉を学び、感性をみがき、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、コミュニケーション能力を高めます。人生をより深く生きるための力を身につけるうえで、欠くことのできないものです。
そして、大好きな本を読む時間は、日々の暮らしを楽しく、豊かなものにしてくれます。 月輪小学校では、平成20年度に104人の子どもたちが、1年間で100冊以上の本を読みました。平成18年度は、全校で28人だったので、飛躍的な伸びです。 京都市の実施した「読書活動についての子ども・保護者アンケート」は、5年前と比べて ○読書が好きという子の増加 ○子どもが読書をしていると感じる保護者の増加 という結果が出ています。 ただ、○休日の読書量が少し減っていること ○よく読む子と全く読まない子の二極化が進んでいる という結果も出ています。 そこで、我々大人ができることは ○お医者さんの待ち時間や電車の中など、ちょっとした時間の読み聞かせを大切にしま しょう。 ○親子で本屋さんに立ち寄ったり、図書館をもっと活用したりしましょう。 ○子どもの誕生日に本をプレゼントしましょう。 また、家庭では ○テレビを消したり、ゲームの時間を減らしたりして、家族みんなで本を読む時間を作 り、子どもが本と出会うきっかけをつくってください。 ○夕食後や寝る前など、親子でいっしょに「20分間読書」をするなど、読書を生活時 間の中に組み込んでください。 ○お父さんやお母さんも本を読み、子どもと本について話し合う時間をもってくださ い。 今年度も月輪小学校では、図書館ボランティアの方々の力も借り、子どもが本に親しむ数々の活動を続けて参ります。さらに多くの子が本好きになることを願っています。 |
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