最新更新日:2024/06/08 | |
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「七夕によせて」 7月
七夕によせて
七月に入ると,京都の街は祇園祭の雰囲気に包まれ始めます。鉾が立ち,お囃子の音が流れ,京都の夏は一気に加速してして行きます。宵々々山,宵々山,宵山と祭気分が盛り上がり,山鉾巡行の日には大勢の人出も見込まれ,最高潮に達します。 毎年,梅雨明けの時期と重なることが多く,雷雨の中の宵山見物というのも珍しくないようです。山鉾巡行が終わると,京の街に本格的な夏が訪れます。そして,京都盆地特有のうだるような暑さがやってきます。 さて,七月と言えば,やはり七夕伝説が思い起こされます。中国から伝わった七夕伝説では,織女と牽牛とが年に一度だけ逢うことを許される日, それが7月7日。 現在の暦では7月7日は梅雨の真っ最中。天の川をはさんで輝く織女星(こと座のヴェガ)と牽牛星(わし座のアルタイル)を七夕の夜に眺めることはなかなかできません。しかし,旧暦の七夕は今の8月10日前後。有名な仙台の七夕祭りなど昔からの七夕祭りはその時期に行われることが多いようです。その頃なら,夜空も晴れ渡り, 星もきれいに見ることができます。明かりが少ない場所からだと今でも,天の川を見ることができます。夏休みに,海や山に出かける機会があれば,ぜひ夜空を見上げてほしいものです。私たちの住む銀河系の姿を眺めるなんて,素晴らしいと思いませんか。 さあ,子どもたちの大好きな夏休みは,もうすぐそこに。陽に焼けた「太陽の子」たちが輝く季節です。自然とふれ合い,たくましく育ってほしいですね。 7月(文月)の歌 庭の面は まだかわかぬに 夕立の空 さりげなく澄める月かな 源 頼政 もの思へば 沢の蛍も わが身より あくがれいづる 魂かとぞみる 和泉式部 荒海や 佐渡によこたう 天の川 松尾芭蕉 梅雨の風景
梅雨の晴れ間の太陽が,木々の緑に初夏の輝きを投げかけています。明徳小学校のある岩倉地域では,田植えが済み,水をたたえた田んぼに蛙の声が響くようになりました。
六月と言えば,やはり入梅。続く長雨に気分が滅入るような気がするのは,都会の住人だけ。命の恵みとも言うべき雨。ちょっと郊外に出かけ,木々の緑や,田畑の農作物を目にすると,雨の時期の貴重さがよく分かります。日本の風景には,五月雨(梅雨のこと)がよく似合う・・・,そう感じるのは私だけでしょうか。 そう言えば,『さつき』と『めい』の姉妹がバス停でトトロと出会うのも,この季節だったような。雨傘と地蔵堂,それに降りしきる雨と紫陽花。失われつつある日本の風景に対するノスタルジアが,おとなの心にも風を運んだ作品でした。 明徳小学校では,運動会,プール開きと子どもたちの大好きな行事があります。きらめく陽光がプールの水面に揺れ,季節は,一気に夏へと。子どもたちの元気な顔がどんどん日に焼けてたくましくなっていきます。 全ての生命が,ぐんぐん育ち行く季節。子どもたちの成長に,拍手! 水無月(六月の歌) 若山 牧水 幾山河越えさりゆかば 寂しさの果てなん国ぞ 今日も旅行く 佐々木 信綱 卯ノ花の匂う垣根に 時鳥早も来鳴きて 忍び音もらす 夏はきぬ 松尾 芭蕉 五月雨を 集めてはやし 最上川 |
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