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最新更新日:2024/06/13 |
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校長の窓36(第110回卒業証書授与式)![]() 卒業式に際して,私は,子どもたちとの出会い,山の家での話から,先日の6年生を送る会で感じたことをお話しさせていただいた上で,この2年間,子どもたちに伝えてきたことを,あらためてお話させていただきました。 『(〜略〜)2018年の150年前、日本は明治維新を迎えました。都は東京に移り、京都では大きく人口が激減します。京都に訪れた危機を先人たちの知恵や行動で、立ち向かったことが,今の京都につながっています。新たな展開を迎えるには、とまどいや不安、反対勢力などがあったでしょうが、そこは、京都をなんとかしたいという思いや願い、先を見据えた言動が、思いの共有につながり、新たな取組へ、そして、成果へとつながっていったのではないでしょうか。 新たなステージを迎えた時には、不安な思いを抱くことでしょう。それは、だれであっても同じことだと思います。先が見えない不安は大きいものです。その時に、大きな夢や目標、あるいはなりたい自分をしっかりと持っていることが新たな一歩につながるのではないかと思います。そして、強い信念はブレない自分を創り、自らの道が築かれていくのでしょう。見通しとは、どう進みたいのか、どんな目標を持ち、何に向かって歩みたいのかを明確にしたときに見えてくるのではないでしょうか。 そこで,三つの事をお伝えしておきます。どれも朝会などでよくみなさんにお話をしてきたことです。 一つ目は,「主体的に」ということ。(〜略〜)まずは,挑戦することで挑戦した人でしか味わえないことをたくさん味わって,自らを高めていってください。 二つ目は,「人とのつながりを大切にする」ことです。(〜略〜)自分から挨拶ができる人になり,人とのつながりを増やしていってください。社会で通用する人間に成長するためにも仲間と共に助け合い励まし合いながら過ごしてください。 三つ目は,「感謝の気持ちを忘れない」ことです。人は一人では生きることができません。多くの人とのつながりの中で,自分は生かされています。そして,ここまで多くの人の思いや願いの上で,成長することができました。(〜略〜)そして,自分も感謝される人でいられるように,自分を素直にみがいていってほしいと望みます。気持ちのよい「ありがとう」って言えるとすばらしいですよね。 (〜略〜)朝会で紹介した,医師の日野原重明さんの言葉,「時間の中にいのちがある」,時間を大切にして,めあてをしっかりと持ってつながりを大切にして生活していってください。(〜略〜)』 自らで,しっかりと未来を創り出していける力をしっかりとつけて社会で活躍してほしいと願います。 卒業証書を渡すときは,私と卒業生との間で一言二言の言葉を交わす瞬間がありました。多くの子どもたちが卒業証書を受け取るときに,「ありがとうございました」と言葉を添えて受け取ってくれました。そして,多くの子どもたちがとてもすてきな笑顔で答えている姿に,私は感動させていただきました。 昨年度,明徳校で初めて行った卒業式,そのときもとても気持ちのよい式を子どもたちや教職員がつくってくれましたが,今年度もまた,今年度の子どもたちらしいとても気持ちのよい式をつくり,わたしは経験させていただきました。ありがとうございました。 5年生も在校生の代表としてとても立派な姿で参加してくれていました。練習のときから,たいへん気持ちのよい姿でした。 最後に,PTAの方々の接待や祝辞,記念品贈呈に関わるご協力,保護者様からの謝辞,卒対係様からのご配慮やご協力,多くの方々のご支援のもと,6年生の送り出すことができました。本当に,ありがとうございました。 一つの式ですが,大きな節目として子どもたちはこの節目をうまく活用して成長した姿を見せてくれたのではないでしょうか。節目を節目としてどのように生かすかは,私たち大人の姿勢かもしれませんね。そして,どんな意義でもって取り組ませるか,どんなねらいを持たせて式に向かわせるか,これも大人からの支援や助言で意味を高めることにつながるのではないでしょうか。 明日からまたスタートです。気持ちを切り替えて次のステップを踏んでいってもらいたいと思います。 本当にありがとうございました。そして,ご卒業おめでとうございます。 |
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