最新更新日:2024/05/31 | |
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校長の窓27(冬休みを前に)
2017年の授業が終わりました。京都市内もインフルエンザが流行し,他校では学級閉鎖を実施しないといけない状況が出てきていると聞いています。本校では,熱などによる若干の欠席者の増加はありますが,大きく増えているということもなく,今年の授業を終えることができました。まだまだ風邪の流行の時期です。手洗い,うがい,換気,マスクの着用などで体調管理に努めてください。体調を崩してしまった人は少しでも早く回復されることを祈ります。
「眠育」という言葉があります。子どもの睡眠リズムを整え,学習意欲の向上や不登校の減少に努めようとする取組です。福井県あたりでは,町をあげて取組をしているところもあるようです。 入眠時刻や起床時刻を確認し,同じようなリズムで生活ができているか,しっかりと睡眠時間が確保できているか,睡眠調査票に記入しながら,睡眠時間の確保とともに生活習慣を確認していく取組のようです。そのことで,子どもたちの生活リズムが安定します。ちょっとしたことなのですが,睡眠していた時間を調査票に塗りつぶすことで,子どもたちの意識は変わってくる。そして,確実な睡眠時間の確保は生活リズムの安定につながり,体調が整うとともに,脳の働きにも影響してきているとのことです。特に,記憶の定着に効果があるとのこと。主な脳の部位は,知識や記憶を長期間保管する「大脳新皮質」,考えたり判断したりする「前頭前野」,記憶を一時保管する「海馬」です。日中に「前頭前野」を使って勉強や体験したことは「海馬」に一時保管されます。眠っている間に「大脳新皮質」へ送られるとのこと。この記憶の定着作業は,主に睡眠時のレム睡眠の間に行われ,特に午後10時〜午前0時ごろのレム睡眠で効果的に行われるとのことで,午後9時に就寝すれば,記憶の整理や定着にはかどるとされます。 早寝早起きと言いますが,早く寝ることで睡眠時間も確保ができ,日中の脳も活性化し学習の効果も上がることとなります。実際に「眠育」を取り入れて行っているところでは,効果が上がっているとのこと,また不登校傾向も減少しているとのこと。睡眠時刻や時間から生活習慣を見直し,改善を図ることで,体調面や学習面への効果にも影響するということですね。 明日から冬休みです。学校生活がないことで,一つの規定がなくなり,生活リズムが崩れる子どもがいます。また,年末年始と節目を迎え,様々なイベントも行われます。文化や伝統に接するとともに,生活リズムが崩れることもありますが,睡眠を生活リズムの中心にすえて,この冬休みを過ごしていただければ,充実した休みにつながるのではないかと思います。1月9日の授業再開が,気持ちよく迎えられることの一つにもなるのではないでしょうか。 1月9日の授業再開では,元気にあいさつをする姿と笑顔で登校されることを楽しみにしています。 保護者の方々,地域の方々には,この1年明徳校の取組にご理解,ご支援いただき,誠にありがとうございました。特に,4月からの新しい体制や変革した学校教育運営に関わって,ご理解いただくとともに,ご協力いただき,本当にありがとうございました。 2018年もますます良い1年となりますように。子どもたちの,保護者の,地域の方々の幸がたくさんありますように願いつつ。2018年での出会いをまた,楽しみにしています。 |
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