最新更新日:2024/09/20 | |
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夏休みが終わって
処暑が過ぎ,秋の気配を感じるようになりました。今夏は,猛暑日の連続,そして各地でゲリラ的な集中豪雨が起こり,気象庁からは「命を守る行動を取ってほしい」などと最大級の警戒が呼びかけられました。今月末からは「特別警報」が出されるようになるとも報道されています。
さて,夏休みがあけ,前期の再開。学校が始まりました。休み明けの26日には,子どもたちが,手に手にこの夏にやり上げた課題を持ち,元気よく登校してくれました。体育館での全校集会の後,それぞれの学級で友だちや先生との久しぶりの再会。笑顔が弾んでいました。 「学校が始まる」ということは,「先生や友達と再会できる」ことであり,また,「学んだり,活動したり,遊んだりできる」ことでもあり,子どもたちにとっては素晴らしい学びの場が開かれることでもあります。このことを喜びとして,足取りも軽く学校に登校してほしいと考えています。ご家庭や地域の皆さんからも,そのような思いで,子どもたちを学校に送り出していただければと願っています。 夏休み明けから,第二図書館がオープンしました。今までの学校図書館の向かい側の教室です。日本十進分類で紹介すると「9分類(文学)」に当たる図書資料を配架し,“読書センター”としての機能を持たせました。これまで使っていた学校図書館には,「9分類以外」の図書資料を配架し“学習・情報センター“としての機能を持たせました。今後,子どもたちが,授業や休み時間に,読者や調べ学習等でどんどん活用していくことを期待しています。 ところで,秋の気配を感じるとは言え,まだまだ,きびしい暑さが残ると予想されます,ご自愛いただくとともに,錦林教育伸展のためにご協力・ご支援をよろしく,お願いいたします。 紙の音 鉛筆の声 蝉しぐれ
8月1日(木) 旧暦のこの日は「八朔」と呼ばれていた。
紙の音 鉛筆の声 蝉しぐれ 夏休みの朝,九時になる前には子供たちが教室に詰めかけている。 その教室に向かおうと,階段を上がるとき,廊下を歩く時,どこからも大きな音や声さえも聞こえてこない。 どうしているのだろうと,教室のドアを静かに,静かに開けると,プリントやノートをめくる紙の音が聞こえてくる。そして,そのあとを追うように,鉛筆を走らせる音が,リズムよく聞こえてくる。ドアの間から,エアコンの冷気とともに,コツコツ,コッコッ,シュッシュッと文字や数字を書く音が小気味よく聞こえてくる。 学習会,夏の学習会が錦林校には定着している。ほぼ全員が登校している学級もある。大体は8割くらいだろう。それにしても,この集中力には驚かされる。 子どもたちに聞くと,学校でやる方が勉強が進む。先生にすぐに尋ねることができる。早いうちに夏休みの課題を済ませてしまいたい。もう,半分くらいできたなどと,様々な声が返ってきた。 夏休みがスタートし,序盤,30日までの子どもたちの姿だが,とても好ましい様子を見せている。 こんな様子を見ていると,つい,もっともっとと考えてしまう。 たくさん,読書をしてほしいと。自由研究にも取り組んでほしいと。 夏休み前に子どもたちは一人三冊までの図書を借りている。すでに読んだかもしれないし,その最中かもしれない。読書に夢中になる時間をたくさん持ってほしい。 読書とは,楽しいから読むのであり,面白いから次々と本を手に取るのである。読書を通して様々な人物との出会いがある。様々な事件や事象,世界との遭遇もある。もちろん,たくさんの知識に驚くことも多いだろう。 一冊の本との出会いがその後の人生に大きな影響を与えたという話はよくある。私自身も,この一冊の本との出会いがなければ,今の自分とは違った道を歩んでいたかもしれないと,思う一冊がある。 「本を読めば賢くなる,知識が増える,だから読書は大事だ」という人がいる。確かにそうかもしれないが,だから,本を読みなさいと子どもたちには決して言いたくない。 本は面白いから読む。ただそれだけなのだ。 錦林校の子どもたちが,自分だけの一冊の図書との出会い,そんな体験のできる夏休みであってほしいと願う。 (※夏の学習会は,30日まで) |
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