最新更新日:2024/06/25 | |
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卒業式 「学校長式辞」
式辞
校庭や御射山公園で子どもたちをいつも見守る桜のつぼみもふくらみ始め、すべての命が輝く春を迎えました。 本日このよき日に七学区の自治連合会会長様、PTA会長様をはじめ、多数のご来賓の方々のご臨席をいただき、第二十回卒業証書授与式を挙行できますことを心より厚く御礼申し上げます。 卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。先ほど卒業生のみなさんには、十一月に自分たちで作った手漉き和紙の卒業証書をお渡ししました。一人一人の顔を見ながらいろいろなことが思い出されました。卒業生のみなさんも同様に今、いろいろな思い出がかけめぐっていることと思います。この高倉小学校に入学してから今日の卒業まで、さまざまな行事や毎日の教室での出来事、どんな場面を切り取っても、貴重な時間を仲間とともに過ごしたことを思い出し、大切にしまっておこう思っていることでしょう。 また六年生になってからは、この高倉校舎を離れて御池創生館で主に学び、中学生の様子を間近に見ながら着実に新しい一歩を踏み出し、着実に成長を遂げている姿を見せてくれました。それでも六年生が高倉校舎に帰ってきてくれて全校がそろう日には頼もしく心強い気持ちになりました。 皆さんは、今、一生のうちで一番成長の大きい大切な時期にさしかかっています。これから皆さんに大きく飛躍してもらうためにお話しすることをどうぞしっかり心にとめてほしいと思います。 まず、「出会いを大切にして人を宝物と思ってつながりの幅を広げてほしい」ということです。小学校六年間にさまざまな先生や多くの友達と出会い、共に高め合うことができました。また家族や地域の方々などからの多くの愛情に包まれてたくましく成長してきました。高倉小学校の地域は、地域の方の意志と手によって設立された「明治の番組小学校」の創設にはじまり、以来百四十年以上にわたり、教育の歴史が続いている学校です。その精神は今もなお受け継がれています。この地域でいろいろな分野で真剣に生きておられる姿も学習を通して見つめ、考えてきました。 これからは、ますます社会はグローバル化がすすみ、いろいろな人といろいろな分野でつながり、自分の力を出し切っていかなければなりません。そのためにもこれから先、さまざまな人との出会いを大切にし、視野を広げて、幅の広いスケールの大きな人になってほしいと願っています。 二つ目は「命を大切にできる人でいてほしい」ということです。皆さん一人一人の命はかけがえのない命です。誰ひとりとして生きていることに意味のない人はいません。大切な役割を果たすためにこの世に生まれてきたのです。まずは自分に与えられた命を大切にしてください。そして、まわりにいる人もまたかけがえのない存在です。人の命を大切に思い、守り、育み、愛することができるようになってください。きっと振り返れば、そこにはいつも感謝の気持ちが大切なことに気づくのではないでしょうか。 三つ目には「いつも笑顔を忘れず夢や希望をもつこと」です。どんな悲しいことや困難なことがあっても、やまない雨はありません。明けなかった夜はありません。皆さんが生まれる前におこった阪神淡路大震災から二十年が経ちました。 東日本大震災から四年が経ちました。多くの大切な命が失われました。どちらの災害も私たちの想像をはるかに超える自然の力を思い知らされることになりました。それでも人は、みな知恵と勇気をふりしぼって、手を携えて新しい未来に向かって歩みだそうとしているのです。あなたがたは、その存在そのものが未来であり、私たち大人の生きる希望なのです。そのことを忘れずに、大きな志をもって、しっかり役割を果たして力を発揮して活躍してくれることを願っています。そして、自分の夢を希望をぜひ実現してください。 後になりましたが、保護者の皆様に一言お祝い申し上げます。お子様のご卒業誠におめでとうございます。入学から卒業までの長いようで短い六年間、小学校の課程においてお子様は著しい成長を遂げられました。六年間、高倉校の教育に対していつも温かいご理解とお力添えを賜りましたことに心より感謝申し上げます。私たち教職員は巣立ちゆく百五名の子どもたちをいつまでも見守り応援し続けます。お子たちの一層の活躍と幸せを心より祈念いたしております。 My most important dream is to be happy with a dream and hope. Please flap in the future. Don’t forget smile forever. Good Luck! 私の一番大切な夢は皆さんが幸せでいてくれることです。どうぞいつまでも笑顔を忘れずに、夢と希望をもって未来に羽ばたいてください。 高倉の卒業生であることに誇りを持って、日本のみならず世界にはばたく人となって活躍してください。 以上をもちまして式辞といたします。 平成二十七年三月二十日 京都市立高倉小学校 校長 岸田 蘭子 |
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