最新更新日:2024/09/19 | |
本日:1
昨日:52 総数:610191 |
前期終業式の講話
前期終業式でこのようなお話をしました。
運動会が終わって,さわやかな秋になりました。真夏はあんなに真上にあったお日様が,だんだん低いところから教室にもやわらかな日差しとなって,ぽかぽか教室に差し込むようになってきました。運動場で体育をしたり,遊んだりしていると影が長くなってきたことにも気づくと思います。大きな桜の木の葉も色づいて枯葉が舞い散るようになりました。育てていた草花は実や種がとれるようになり,次の季節を迎える準備を始めています。 さて,今日は前期の終業式を迎えました。4月からみんなは自分の中にどんな花を咲かせてどんな実を育ててきたのでしょうか?今日は担任の先生から通知票をもらいます。 よくできる・がんばりましょうのところに○がついていたり数字がついていたり,言葉でみんなの生活の様子を書いてもらっています。自分で気が付いていることもあれば,自分では気が付いていなかったこともあると思いますから,よく見て,よく読んで,しっかり振り返ってほしいと思います。 毎日の学校での勉強の中にはいろいろな場面があります。いっしょうけんめい人の話を聞く,考える,思ったことを発表する,友達と意見を交流する,ノートやプリントにしっかりまとめる,宿題を丁寧にやってくる,忘れ物をしない,この積み重ねができる人はどんどんのびていきます。ひょっとしたら,あのときにもう少しがんばっておけばよかったと思うことはありませんか?先生に声をかけてもらったことはありませんでしたか?もらった通知票をよく見て,どんなことをがんばったからよかったのか,どんなことをがんばればよかったのか考えることを振り返りといいます。今日はその前期の振り返りの日です。 先生たちも振り返りをします。どんな教え方をすればよかったのか,どんなプリントを作ればよかったのか,どんな体験をさせてあげればよかったのか,などたくさん考えます。 4月に6年生が全国学力・学習状況調査というテストを受けました。小学校の6年間の勉強の積み重ねでどんな力がどのように身についているかを調べるテストです。日本全国の6年生が同じ問題でテストをしました。1年生〜5年生のみなさんも6年生になったらみんな同じテストをします。今の勉強が全部そこにつながっています。毎日の勉強の中でみんなががんばっていると、高倉で勉強した子どもたちの力がそこに現れてきます。 高倉の子どもたちは、よく本を読んだり,習ったことを使っていろいろ考えたり調べたりする学習をするので,長い文章を読んで考える問題や説明して答える問題もよくできてました。もちろん,丁寧に繰り返し練習したり,学校でも家でもよく勉強しているので,一度覚えたことがしっかり身に付いていることもよくわかりました。毎日の積み重ねが、力になることをよく覚えておいてください。そして,高倉小学校では,いろいろなものを見たり調べたりして自分の考えをまとめたり,学習したことを文字に書いて自分の意見を書きまとめることを大事にしています。先生も教室でみんなの授業の中でこのような場面をみています。このような積み重ねも,6年生で大きな成果が表れていることがよくわかりました。 そのほかにも,「あいさつをする」「友達を大切にする」「人の役に立ちたいと思う」 など,普段の生活の中でもっとがんばれるのにと思うこともたくさんありました。 先日,日本からノーベル賞の物理学賞の受賞者が3人も選ばれたというニュースを聞きました。あの先生たちにも子どもの時代があったはずです。初めからノーベル賞をもらうために勉強していたわけでも,有名になりたいから勉強したわけでもありません。 ただ,勉強がおもしろくて,大好きで,気が付けば研究していることが何か人や社会のために役に立つとみんなが幸せになれるのではないかと思われたのではないでしょうか? みんなにもそんな人になりたい,そんな風に勉強が好きになりたいと思ってほしいと願っています。後期にはみんなでどんなことをめざしてがんばるかは,後期始業式でお話をしたいと思っています。 校長 岸田蘭子 |
|