最新更新日:2024/09/27 | |
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平成29年度 卒業証書授与式 学校長式辞
昨日、平成29年度京都市立高倉小学校第23回卒業証書授与式を挙行いたしました。
117名の児童が立派に巣立っていきました。ご臨席賜りました、ご来賓の皆様。保護者の皆様ありがとうございました。昨日の、式辞を載せておきます。心をこめて門出の言葉としました。 式辞 長い間つぼみを膨らませて、子どもたちを見守ってきた校庭や御射山公園の桜が開花し始めました。新しくすべての命が輝く春を迎えました。 本日このよき日に七学区の自治連合会会長様、PTA会長様をはじめ、多数のご来賓の方々のご臨席を賜り、第二十三回卒業証書授与式を挙行できますことを心より厚く御礼申し上げます。 卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。先ほど卒業生のみなさんには、十一月に自分たちで作った手漉き和紙の卒業証書をお渡ししました。一人一人の顔を見ながらいろいろなことが思い出されました。卒業生のみなさんも同様に今、いろいろな思い出がかけめぐっていることと思います。この高倉小学校に入学してから今日の卒業まで、さまざまな行事や毎日の教室での出来事、どんな場面を切り取っても、貴重な時間を仲間とともに過ごしたことを思い出し、大切にしまっておこう思っていることでしょう。 また六年生になってからは、この高倉校舎を離れて御池創生館で主に学び、中学生の様子を間近に見ながら着実に新しい一歩を踏み出し、着実に成長を遂げている姿を見せてくれました。それでも六年生が高倉校舎に帰ってきてくれて全校がそろう日には頼もしく心強い気持ちになりました。今日、巣立っていくあなた方の心に届くお話をしたいと思います。 高倉小学校の学校教育目標は「よりよい生き方を求めて誇りを持ち未来にはばたく高倉の子」です。これは一年生の入学から六年間の教育で卒業して送り出す姿を想定して設定した目標です。 まず、「よりよく生きるということの意味」をどれだけ考えられるようになったでしょうか。この間の六年生を送る会での一人一人の夢宣言を聞きながら、さまざまな出来事やさまざまな出会いから皆さんはいろいろな生き方を学んだことがわかりました。このことは、これから皆さんが切り拓いていく人生においては大きな勉強だったのだと気がつくときがきっとやってくるはずです。そして、それに気づかせてくれた時にそばにいた友達や先生に感謝の念を抱くにちがいありません。 次に「誇りをもつ」とはどういうことでしょう。この六年間にさまざまな先生や多くの友達と出会い、共に高め合うとともに、家族や地域の方々などからの多くの愛情に包まれてたくましく成長してきました。高倉小学校は、地域の方の意志と手によって設立された「明治の番組小学校」の創設にはじまり、百五十年にわたり、教育の歴史が続いてきた学校です。その精神は今もなお受け継がれています。この地域でいろいろな分野で真剣に生きておられる姿も学習を通して見つめ、考えてきました。この高倉で学んだことを誇りに巣立っていってほしいと思っています。 そして、巣立っていくあなたがたは夢に向かって未来に羽ばたく翼を手に入れました。今日の門出の日にどんな言葉の花束を贈ろうかと考えましたが、花束ではなく、みなさんには花の種を贈ることにしました。 花の種を咲かせるためには、心の庭をいつも丁寧に手入れをしておかなければなりません。時間や手間はかかるかもしれません。しかし自分の思い通りの花をいっぱい咲かせて、その花で花束を作ってあなたの大事な人に贈ってほしいと思うのです。そして、その花からとれた種をまた誰かに贈って、みんなの心の庭がいっぱい花咲き乱れる社会にしてほしいと思うのです。 つい先日の平昌オリンピックの選手団主将をつとめたスピードスケートの小平奈緒選手は今回のチームは百花繚乱と目標を掲げていました。見事に多くの選手が活躍し、種目を超えて世界で素晴らしい競技や演技の末、結果を示し、多くの人に夢と希望と勇気を与えました。そしてこれから先は、皆それぞれが咲いた花を輝かせていくことを目標にしたいと語りました。まさに皆さんが五年生のときの学年目標と同じ「百花繚乱」の言葉を聞いて、ここにいる六年生の姿と重なりました。見事にきれいな色とりどりの花を咲かせて卒業していってくれることを心から喜んでいます。そして、今度はその花を輝かせるのは皆さん自身です。 この先、咲いた花を輝かせるためには、いくつもの苦難や試練が待ち受けているかもしれません。しかし、そんなときには、この小学校での生活を思い出してみてください。小さな勇気から踏み出したことや、知恵や工夫で乗り越えて楽しかったことや、いろいろな人の言葉や声掛けでできるようになったことが一歩一歩階段をのぼる自信になっていくはずです。そして、自分の命のあるかぎり、自分を大事にして、美しく輝いてほしいと思うのです。 希望と勇気を胸に、目標を一歩ずつ達成して、咲かせた花を輝かせる日々を友と一緒に送ってほしいと思います。 保護者の皆様に一言お祝い申し上げます。お子様のご卒業誠におめでとうございます。入学から卒業までの長いようで短い六年間、小学校の課程においてお子様は著しい成長を遂げられました。六年間、高倉校の教育に対していつも温かいご理解とお力添えを賜りましたことに心より感謝申し上げます。どんな時も、子どもたちに寄り添い、学校と家庭が手を携えて、目の前の子どもにとってどうすることが一番よいのかを一緒に考え応援してくださったことに心から御礼を申し上げたいと思います。私たち教職員は巣立ちゆく百十七名の子どもたちをいつまでも見守り応援し続けます。お子たちの一層の活躍と幸せを心より祈念いたしております。 最後になりましたが、本日ご来賓の皆様方には、ご多用の中ご臨席賜り、百十七名の門出を祝福していただき、本当にありがとうございました。今後もこの高倉校区の子どもたちの姿を温かく見守っていただきますよう、心からお願い申し上げます。 What do you want to be? What kind of dream do you have? To make your dream come true. I hope your future will be happy and wonderful. Don’t forget smile forevaer . Good Luck! あなた方の夢は必ず実現します。きっと素晴らしい花が輝き、幸せで素晴らしい未来があなた方におとずれることと思います。 笑顔を忘れずに、未来に羽ばたいてください。 そして、少しでも心細くなったら、高倉小学校のことを思い出してください。ここはいつまでもあなたがたのふるさとです。 高倉の卒業生であることに誇りを持って、日本のみならず世界にはばたく人となって活躍してください。 以上をもちまして、式辞といたします。 平成三十年三月二十二日 京都市立高倉小学校 校長 岸田 蘭子 |
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