京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/07/24
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学園教育目標 「自らを高め 共に生き 希望を抱いて未来を拓く」

3学期始業式(1月5日)

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 地域・保護者の皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。凌風学園は,義務教育学校として,その強みを活かし,今年も教職員が一丸となって,学園生の9年間の学びと育ちを全力で指導・支援してまいります。これからも,子ども達の安心・安全,健やかな成長を共に願い,学園の教育活動に,ご理解とご支援をたまわりますようよろしくお願いいたします。  
                        学園長 岩佐 武司           

 本日、1限に3学期の始業式を行いました。
 以下、始業式で話した内容です。

 皆さん, 「あけましておめでとうございます」。
 今日の始業式に皆さんが元気に登校できたことを, 何よりもうれしく思います。新しい年が皆さんにとって,すばらしい一年になることを願っています。
 児童生徒会本部や各委員会そしてキッズチームが12月に取り組んだ「冬のハッピースクール大作戦」では,学園生みんなでより良い学園生活を築いていこうとするエネルギーを感じました。そんな中,今朝はPTAの保護者の皆様による挨拶運動がありました。こういった取り組みが, 温かい雰囲気を作り出しているからこそ, みなさんが元気に登校できるのではないでしょうか。凌風学園のマスコットキャラクター「ぴっぴ3兄弟」があらわしているように、3つのステージがつながり、今年の干支のうさぎのように学園生一人一人がホップ・ステップ・ジャンプと大きく飛躍する1年となることを願っています。

 さて,ここに1枚の植物の写真があります。昨年の3学期の始業式にも紹介しました。何の植物かわかりますか?そう「たんぽぽ」です。実は,この写真,凌風学園のグランドの端っこで,昨年の末に撮影した写真です。このタンポポ,真冬の寒い風が吹く中,地面にぴったりとはりついて,小さな黄色い花を咲かせていました。ところでみなさん,タンポポの根がどれくらいの長さか知っていますか?タンポポの根っこは50cm近く,長いものになると1メートルにもなるそうです。地面の上に出ている部分よりも,地下の根っこの方が何倍も長いのです。その長い根っこが,タンポポの身体を支えているのです。ですから,タンポポはとても強い植物です。雨が少なくても生きていけます。冬の寒さにも耐えることが出来ます。皆さんも時折,道端でコンクリートの隙間から芽を出して,花を咲かせているタンポポを見かけたことがあるはずです。
 きれいな花を咲かせるには,それを支える根っこがとても大切です。

 今日はもう一つ植物を紹介します。皆さんもよく知っている「クローバー」です。クローバーの葉は普通3枚ですが、時々葉っぱが4枚のクローバーが見つかります。発生率は一万分の一といわれ、なかなか見つけられないことから、見つけると幸せがおとずれるといわれています。そんな四葉のクローバーですが、実は見つかりやすい場所があるそうです。

 それは、人や車がたくさん通ったりして、クローバーが踏まれたり折られたりしやすい場所だそうです。どうしてそんなところで四つ葉のクローバーがたくさん見つかるのでしょうか。
 
 クローバーの葉は、踏まれたり傷つけられたりすると、その傷を治そうとしてたくさんの栄養を出すのだそうです。そのたくさんの栄養のおかげで、普段より多くの葉を付けることができ、より丈夫に育つことができるのです。

 傷ついたクローバーが、その傷を治そうとする力で四つ葉のクローバーをつくるように、皆さんがこれから先、目標に向かって取り組んだり、チャレンジしたりする中で、時に、思うような結果が出なかったり、うまくいかなかったりして、落ち込んだり、元気をなくしたり、悩んだりすることもあると思います。そのときは、この四つ葉のクローバーの話を思い出してください。辛いことやしんどいことを乗り越えた先にこそ、そこには必ず幸せが待っていると信じて頑張ってほしいと思います。

 次にこの漢字「辛」、何と読みますか。「つらい」と読む漢字です。この漢字に「一」を付け加えると「幸」になります。つらいの一歩先に「幸せ」があるのです。「辛い」の一歩先に「幸せ」が待っているのです。

 新たな年を迎え、学年やステージで皆さんが力強く、そしてたくましく成長する3学期になることを期待しています。そのためにも次の3つのことを常に心がけて生活してください。

 一つ目は、「めあて」をもって生活しましょう。勉強や運動など取り組むときにはいつも「めあて」をもつことが大切です。
 二つ目は、「自分で計画を立てる」ことです。めあてを達成するための道筋を自分で考えることもとても大切です。
 三つ目は、「最後まであきらめない」ことです。粘り強く取り組むからこそ身に着けることができる力があるのです。
 この3つを心掛けて、実り多い一年にしていきましょう。

 目的をもって取り組むことに失敗や無駄は一切ありません!

 新たな年を迎え、決意も新たに一人ひとりが、幸せを呼ぶ素敵な四つ葉のクローバーに、また、毎日の積み重ねを大切にしてしっかりと根をはって花を咲かせるたんぽぽのように力強く、そしてたくましく成長する姿を期待しています。

 最後になりましたが、9年生はいよいよ進路実現に向けての天王山です。学園生も教職員も凌風学園のみんなが君たちを応援しています。
 自分の力を信じて、全力で挑んでください。健闘を祈っています。


2学期終業式(第2・第3ステージ)

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【第2・3ステージ】

 今日は2学期の終業式です。学期末の懇談会では,2学期をふりかえって,学習面や生活面でがんばれたこと,これから頑張らなくてはいけないことを,担任の先生が皆さんや保護者の方と話をされたと思います。さてこの2学期はコロナ禍の状況にありながらも、運動会や文化祭,校外学習や外部講師による講演会など多くの行事を行うことが出来ました。特に3年ぶりにみんなが集まって行えた運動会や文化祭については学園生の皆さんが日々の取組で頑張ってきた成果を,上級生や下級生はもちろんのこと,保護者や地域の皆さんにも見ていただくことができました。その中で,上級生は下級生を大切な存在として,下級生は上級生をあこがれの存在として,共に学びあい,成長する姿が見られました。「風を一つに」を合い言葉に,いついかなる時も,第1ステージから第3ステージまで,学園生みんなが同じ方向に向かって力を合わせて頑張る事が出来るのが凌風学園の良さだと思います。

 今日はこの2学期を振り返り、それぞれの学年を見て,成長したこととこれから期待することを言葉で伝えたいと思います。そこで,各学年の成長ぶりと今後の期待を込めた言葉を熟語で表してみました。それでは順番に紹介していきます。

 まず、5年生は「協力」という言葉です。6月に行った「花背山の家」の宿泊学習ではクラス対抗の運動会やキャンドルファイヤー、自分たちで火おこしをしての飯ごう炊飯など、みんなで声をかけあって協力しながら取り組む中で、仲間との繋がりを実感できましたね。そこから協力することを大切にして臨んだ運動会や文化祭。それぞれの行事で,練習の成果を発揮しようとする「志」の高さや強さを感じました。5年生らしく「けじめ」と「ステップアップ」が感じられる3学期にしましょう。

 6年生は「信頼」という言葉です。2学期は9月はじめの研修旅行で行った仲間との活動を起点にその後の毎日の授業や取組の中から,仲間の良い面をたくさん発見し,お互いをより深く知ることから,学年としての強い絆ができました。そのことが,2学期の運動会や文化祭でのたのもしく,かっこいい6年生の姿につながっています。先日のワクワクワ−クランドの取組でも積極的に自分の考えを伝えようとする姿が見られました。来年はいよいよ第2ステージの最高学年です。「信頼」は未来に期待する事です。6年の3学期のさらなる飛躍を期待しています。

 7年生は「継続」です。7年生は授業や様々な活動の場面で自分の思いや考えを積極的に発信することに取り組んでいますね。先日のジョイジョブランドの活動の中でも、自分が調べたことや考えたことをグル−プや全体の場で相手を意識して伝えようとする姿がありました。「継続は力なり」です、日々意識して取り組もうとする小さな積み重ねが,物事の成果につながる大きなポイントです。春から第3ステ−ジ生となる自覚をもって、様々な場面で自分の思いや考えを発信する努力を「継続」してください。

 8年生は「自律」です。この2学期は児童生徒会活動や部活動で9年生からバトンを託され,先輩に追いつけ,追い越せという思いで,頑張っている姿が見られました。「初心忘るべからず」という言葉があります。しかし,ある意味それは学園生活のさまざまな場面で先輩からバトンを託されて感じた不安と緊張感が逆に「がんばらねば」という自分の気持ちを支えていた部分も多かったと思います。来年春から君たち8年生が凌風学園の最高学年として学園をリ−ドしていく立場になります。いついかなる時も,下級生のあこがれの存在として「やるべき事はしっかり出来る」そんな自分をつくる「自律」の3学期にしてください。

 9年生は「自信」です。大運動会での全力疾走,文化祭の合唱コンクールでのすばらしいハーモニーをはじめ,「一生懸命がかっこいい」ということを常に下級生に示してくれた2学期でした。そしてそのかっこいい姿の裏付けには常に「たゆまぬ努力」がありました。「自信」とは「自分を信じること」です。自分を信じるために必要なのは目標に向かって歩み続けてきたこれまでの自分の姿です。いよいよ進路を決める正念場です。君たち9年生は正真正銘凌風学園のリーダーです。だからこそ「自信」をもって頑張ってください。

 未来は「今」の積み重ねです。一生懸命な「今」の積み重ねの先にこそ,輝く未来の「今」があります。どうか「今」という時間を大切に過ごしてください。

 そこで,これまで頑張ってきた皆さんだからこそ,これからさらに頑張ってほしいことを2つ伝えます。この2つは前期の学園評価アンケートの結果や6年生や9年生の全国学力学習状況調査のアンケート結果などにもはっきりあらわれていたことです。

 まず1つ目は学習面の話です。それは学校の授業以外に家庭で自主的に学習に取り組む時間に大きな課題があることです。つまり家でも自分で勉強する時間をしっかりとってほしいということです。第2,第3ステージの皆さん,5,6年生は宿題以外に自主学習ノートのレベルアップを図りましょう,7年生以上は宿題や週末課題をがんばることはもちろんですが,毎日時間を決めて自分で計画的に家庭学習に取り組む時間をつくってください。自分でどれだけ勉強したかということが,どんなときにも自分の力を安定して発揮することや,難しい問題にも粘り強く取り組める力を生み出します。「凌風コンパス」や「あゆむくん」を活用し、見通しをもって計画的に学習する習慣を身に付けてください。

 2つ目は生活面の話です。6年生と9年生の全国学力学習状況調査の生活アンケートでは,テレビゲームやケータイ・スマホを使ったゲームをしている1日の時間が京都府や全国の平均を大きく上回っていました。また,学園で行っている生活リズムチェックの結果では,メディアの使用時間で,どの学年も休日になると2時間以上使用している学園生の割合が増えています。さらに,昨年と比べると平日でも2時間以上使用している学園生の割合が増えています。これは大きな課題です。使用時間が増えることで,生活習慣が乱れたり,家庭での学習時間が少なくなったり,トラブルが起きたりしないように,SNSやケータイ・スマホについては時間や正しい使い方について,家庭での約束・ルールを決め,マナーやモラルを守って使用してほしいと思います。

 最後に、お笑い芸人と野球選手の二刀流をかなえたティモンディ高岸宏行さんの話をします。皆さんもテレビで見たことがあると思います。この人の決め台詞を知っていますか?そう、「やればできる」です。この「やればできる」の意味を高岸さんがあるテレビ番組で話されていたことがありました。この言葉は「やれば○○できる」という意味で高岸さんは自分に言い聞かせて頑張っているそうです。さて「○○」にはどんな言葉が入ると思いますか。答えは「やれば成長できる」です。

 2学期に積み重ねた自分の頑張りがクラスの頑張りが学年の頑張りがステージの頑張りがあったからこそ、「今」の成長した皆さんの姿があるのです。その姿を大きな自信にして、3学期も「やればできる」の気持ちでいろいろなことにチャレンジしてください。未来は「今」の積み重ねです。3学期も皆さんの頑張りの積み重ねの先にあるさらに「成長した「すがた」がみられることを楽しみにしています。

2学期終業式(第1ステージ)

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  本日(12月23日)4限に、令和4年度2学期の終業式を行いました。今回はステージに分かれて、学園生と教職員が集まり、時間差で終業式を行いました。
 明日からいよいよ冬休みです。新たな年に向け、学園生一人一人にとって有意義な時間となることを願っています。
 保護者や地域の皆様には、日頃より凌風学園の教育活動に多大なるご理解・ご協力をいただき、心より御礼申し上げます。明日から冬休みに入ります。学園生が各ご家庭や地域で過ごす時間が多くなる中、休み中の生活を見守っていただきながら、引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止をふまえた日々の生活においても、ご協力をいただかなければなりませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。3学期も教職員一同精一杯取り組んでまいりますので、今後も凌風学園の教育に、ご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。
 皆様、よいお年をお迎えください。

 以下、放送による終業式での話の内容です。

【第1ステージ】

 長かった2学期も今日が終業式。そして令和4年もあと1週間で、新しい年を迎えます。今年も「コロナ」という言葉抜きでは語れない1年でしたね。けれども、今年は感染防止の昨年度とちがって、今できる範囲で工夫をして運動会や、学習発表会、校外学習など今年に予定していた行事をすべて行うことが出来ました。そして、そうした行事の中で、また毎日の授業の中で皆さんが成長する姿をたくさん見ることが出来たことを何よりうれしく思っています。
 
 今年もコロナで大変な1年だったけれど、「できない」とあきらめずに、「できること」を考えて、工夫して取り組んだ姿はすばらしかったです。そんなひとりひとりのがんばった2学期の毎日の積み重ねがあったから「今」の「自分やクラスや学年やステージの成長したすがた」があるのです、その姿をこれからもずっと続けてほしいと思います。
未来は「今」の積み重ねです。一生懸命な「今」の積み重ねの先にこそ、輝く未来の「今」があります。どうか「今」という時間を大切に過ごしてください。

 さて、次にお笑い芸人と野球選手の二刀流をかなえたティモンディ高岸宏行さんについて話します。皆さんもテレビで見たことがあると思います。この人の決め台詞を知っていますか?そう、「やればできる」です。この「やればできる」の言葉の意味を高岸さんがあるテレビ番組で話されていたことがありました。この言葉は「やれば○○できる」という意味で高岸さんは自分に言い聞かせて頑張っているそうです。さて○○にはどんな言葉が入ると思いますか。答えは「やれば成長できる」です。

 みなさんはこれまで勉強でも運動でも何かに挑戦するときには自分の目標を立ててそれに向かってがんばってきたと思います。ただ、頑張って努力を積み重ねてもうまくいかなかったり、目標を達成できなかったりした経験もあると思います。けれども、頑張った自分の積み重ねがあれば頑張る前の自分よりも間違いなく成長した自分になっているはずです。つまり「やればできる」とは「やれば必ず自分を成長させることができる」という意味で、その積み重ねによる成長が自分にとって大きな「自信」になると話しておられました。

 2学期に積み重ねた自分の頑張り、クラスの頑張り、学年の頑張り、ステージの頑張りがあったからこそ、「今」の成長した皆さんの姿があるのです。その姿を大きな自信にして、3学期も「やればできる」の気持ちでいろいろなことにチャレンジしてください。未来は「今」の積み重ねです。3学期も皆さんの頑張りの積み重ねの先にあるさらに「成長した「すがた」がみられることを楽しみにしています。

 明日からいよいよ冬休みが始まります。チャイムのない生活となりますが、早寝早起き朝ごはんを心がけ、勉強や運動、お家のお手伝いなど、よりよい時間の使い方を考えて、規則正しい生活を送るようにしてください。また交通安全や地域での遊び方、健康管理にも十分に気をつけ、新年の1月5日には全員が元気に登校してもらいたいと思います。そして、3学期もみなさんの力で、すばらしい凌風学園にしていきましょう。
 みなさん、よいお年をお迎えください。


8月24日 2学期始業式

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 本日(8月24日)1限に,2学期の始業式を行いました。本来ならば,大体育館に1〜9年の学園生と教職員が集まり,夏休み中に学園生の皆さんが頑張ったことを振り返りながら行うところでありますが,コロナウイルス感染拡大防止対策のため,オンライン形式を取って各教室で行いました。
 保護者や地域の皆様には,日頃より凌風学園の教育活動に多大なるご理解・ご協力をいただき,心より御礼申し上げます。コロナの感染状況は依然として高止まりで,引き続き感染拡大防止をふまえた日々の生活においても,ご協力をいただかなければなりませんが,何卒よろしくお願い申し上げます。2学期も教職員一同精一杯取り組んでまいりますので,今後も凌風学園の教育に,ご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。

以下,始業式で話した内容です。

【第2・第3ステージ】
 第2,第3ステージのみなさん,おはようございます。34日間の夏休みが終わり, 今日から2学期がスタートします。
今年の夏休みは猛暑が続き,コロナの感染状況も増え続ける中,部活動や学習, 健康管理の上でとても大変な毎日だったと思います。そんな中でも,後期課程の部活動の夏季大会やコンクールで頑張った人や活躍した人たちがたくさんいました。私もできる限り応援に行きましたが、それぞれの場面で見た皆さんのひたむきな姿に感動すると同時に,大変誇らしく思いました。
 それは凌風学園生に常に期待する姿として「一生懸命がかっこいい」という言葉通りの姿があったからです。勝った時や成功したときの喜びも負けたときや失敗したときの悔しさも,すべては一生懸命に頑張った証です。本当によく頑張りました。
 部活動やコンクール以外にも皆さんは,この夏, 「これを頑張って続けた」とか「この目標を達成した」など, 一人一人の成長の姿があったと思います。ぜひ,担任の先生やクラスの仲間と「思い立って」始めたこと, それを継続し, 頑張ったことを伝え合ってほしいと思います。そして, 目標達成に向けての頑張り, 積み重ねた努力を,ぜひ2学期も続けてください。「継続は力なり」という言葉があるように、「休まずに続けること」は間違いなく,目標達成を目指すみなさんにとって,大きな力と自信になります。
 さて,1学期の終業式で夏休みに磨いてほしい二つの力にについて話したことを覚えていますか。
 それは二つの「ソウゾウ(想像と創造)する力です」
※「想像」する力とは「なんだろう?」と疑問に思うところから,もう一歩考えてみること。「創造」する力とは「こうすればいいのでは」と新たな発見や気づきを得ること。
 二つの「ソウゾウする力」は,自分の見方や考え方を広げたり深めたりしてくれます。
夏休みに磨くことが出来たでしょうか。この二つの力を夏休みに引き続き,ぜひ2学期も磨き続けてください。
 そして,よりよい生活を考える2学期,よりよく学ぶ2学期,命・平和・幸せの尊さを考える2学期になることを期待しています。
 さあ,凌風学園の2学期は,運動会や文化祭、学習発表会をはじめ,学級や学年・ステージで団結して取り組む行事がたくさん待っています。一人一人が活躍し, 輝けるチャンスです。コロナの感染状況は,まだまだ厳しいですが,今後の状況を見ながら,感染防止対策を講じて, できる限り実施をしていこうと考えています。「一生懸命がかっこいい」を合い言葉に,仲間と協力し, あらゆる行事に全力で取り組んでください。困難を抱えた中で, 工夫をしながら取り組むことは, みなさんにとって貴重な経験と力になります。 また, それを乗り越えて得られた感動は, かけがえのない思い出になっていくことでしょう。
 特に,第3ステージのみなさん。9年生は4月からこの夏休みまで学園生活全般や部活動・児童生徒会活動において本当に下級生をよくリードしてくれました。2学期からは,この良き伝統を8年生に引き継ぐとともに,自らの進路実現に向けて,着実に取り組んでもらいたいと思います。第2ステージ,第3ステージともにそれぞれの学級・学年・ステージが成長する姿を楽しみにしています,
 そして8年生は,先輩から引き継いだ凌風学園の良き伝統を継承し,下級生のよきモデルとなってお手本を示してください。8年生が凌風学園のリーダーとなる自覚をもって様々な場面で成長した姿をみせてくれることを期待しています。
 それでは,2学期も学園生全員の活躍と凌風学園がすばらしい学園になることを願って「一生懸命がかっこいい」「心の絆」を大切にがんばりましょう。以上で始業式のお話を終わります。


【第1ステージ】

 今日から2学期がスタートしました。今朝,校門に立って,皆さんに「おはようございます。」と挨拶すると学園長先生の目を見ながら,笑顔で,お辞儀をして,大きな声で挨拶を返してくれた人たちがたくさんいました。皆さんと挨拶を交わすことで「2学期も頑張るぞ!」と元気が出て, うれしい気持ちでいっぱいでした。 2学期も学園長先生は毎朝みなさんに「おはようございます!」と元気にあいさつすることを目標に頑張ります。みなさんも毎朝,おうちの人はもちろん,地域の人, お友達や先生に会ったら, 大きな声で挨拶をすることをがんばりましょう。

 さて,34日間の夏休みはどのようにすごしましたか?
1学期の終業式で「夏休み中に大切にしてほしい三つのこと」についてお話をしましたね。みなさん,おぼえていますか?
 1つ目は,「ありがとうの気持ち」です。
ひごろからお世話になっているたくさんの人たちに「ありがとう」の気持ちを言葉にして伝えましょうということを話しましたね。
 2つ目は,「平和の大切さ」です。
夏休みには,平和の大切さを考える大事な日があることを忘れないでくださいというお話をしました。人々が幸せに平和にくらしていくために大切にしなければならないことを考える時間がもてましたか?
 3つ目は,「頑張った自分」です。
夏休みもそれぞれ目標にむかって頑張ったことと思います。うまくいかないことや,思い通りにならないこともあったと思います。そんな時に「もう一度頑張ってみよう」「よしやるぞ!」という気持ちをもって頑張れましたか?その気持ちがかならず自分を成長させる力になります。
 この3つのことはこれからもみなさんに大切にしてほしいことです。2学期のスタートにあたって,もう一度みんなで確かめておきましょう。
 さて,今日から2学期の授業が始まります。チャイムのない夏休みの生活から,チャイムのある学園生活に切り替えてください。 そのためには、今日から3日間のがんばりが大切です。夏休み中も毎日規則正しい生活ができていた人は心配ないと思いますが、そうでなかった人は遅くても今週の金曜日までには「凌風モード」に切り替えて下さい。
 また,2学期は運動会、学習発表会など学級や学年ステージで団結して取り組む行事があり「一生懸命」にがんばる機会がたくさんあります。みなさんのキラリと輝く姿がたくさんみられることを楽しみにしています。どんなことも「一生懸命」を大切にがんばりましょう。
 それでは2学期スタートです。まだまだ暑い日がしばらく続きそうです。熱中症に気を付けコロナの感染防止対策もしっかりとつづけましょう。
 第1ステージの学園生みなさんのがんばりとキラリと輝く姿を期待しています。








「平和な世の中を築いていくために,私たちにできること」

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 今年もまた訪れる8月15日。77年前,太平洋戦争が終わった日。毎年この8月15日を迎えるたびに,戦争について, そして平和について, 多くの人が語り, 私たちはその悲惨な出来事を忘れないように, そして平和な世の中を守るために何ができるのか考え, 行動してきました。

 太平洋戦争終結にいたるまでの度重なる本土空襲。1945年4月1日から6月22日まで続いた沖縄戦。8月6日広島に, 8月9日長崎に落とされた原子爆弾。戦争の悲惨さを知り, その戦禍を生き延びた方々は高齢化し,当時のことを語ることのできる人は年を追う毎に少なくなっています。しかし平和への思いをしっかりと若い世代へ託そうと,今なお発信を続けておられる方々もたくさんおられます。

 沖縄県平和祈念資料館の中に掲げられている詩の一部に
 「戦争をおこすのは たしかに人間です
  しかし それ以上に
  戦争をゆるさない努力をできるのも
  私たち 人間 ではないでしょうか」
という一節があります。
「平和な世の中」や「安心・安全な未来」は私たち人間の不断の努力の成果であり,それをつくるのは他ならぬ,「今」を生きる私たち自身であることを忘れてはなりません。

 「平和とは何か」 そんな問いに幼いながらしっかり向きあい, 自分の言葉で伝えた沖縄市に住む小学校2年生の女の子 徳本穂菜(とくもとほのな)さんの詩を紹介します。

「こわいをしって,へいわがわかった」

 びじゅつかんへお出かけ
 おじいちゃんや
 おばあちゃんも
 いっしょに
 みんなでお出かけ
 うれしいな
 こわくてかなしい絵だった
 たくさんの人がしんでいた
 小さな赤ちゃんや、おかあさん
 風ぐるまや
 チョウチョの絵もあったけど
 とてもかなしい絵だった
 おかあさんが、
 七十七年前のおきなわの絵だと言った
 ほんとうにあったことなのだ
 たくさんの人たちがしんでいて
 ガイコツもあった
 わたしとおなじ年の子どもが
 かなしそうに見ている
 こわいよ
 かなしいよ
 かわいそうだよ
 せんそうのはんたいはなに?
 へいわ?
 へいわってなに?
 きゅうにこわくなって
 おかあさんにくっついた
 あたたかくてほっとした
 これがへいわなのかな
 おねえちゃんとけんかした
 おかあさんは、二人の話を聞いてくれた
 そして仲なおり
 これがへいわなのかな
 せんそうがこわいから
 へいわをつかみたい
 ずっとポケットにいれてもっておく
 ぜったいおとさないように
 なくさないように
 わすれないように
 こわいをしって、へいわがわかった

 今,世界では多くの人々の命が失われ,危険にさらされている現状があります。学園生の皆さん,本や新聞を読んだり,テレビの特集番組や映画を見たり,家族で話をしたり,どんな形でもかまいません,戦争を知らない世代だからこそ,「戦争の恐ろしさ」「命の尊さ」「平和のありがたさ」を改めて自分自身で感じるこの夏であってほしいと思います。それが平和な世の中を築いていくために私たちにできる第一歩だと思います。


7月20日 1学期終業式

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 本日(7月20日)4限に,令和4年度1学期の終業式をオンラインで行いました。本来ならば,大体育館に1〜9年の学園生と教職員が集まり,それぞれが頑張った1学期を振り返りながら行うところでありますが,今回もコロナウイルス感染拡大防止対策のため,各教室で画面を通して放送を聞く形で行いました。
 明日からいよいよ夏休みです。学園生一人一人にとって有意義な時間となることを願っています。
 保護者や地域の皆様には,日頃より凌風学園の教育活動に多大なるご理解・ご協力をいただき,心より御礼申し上げます。明日から夏休みに入ります。学園生が各ご家庭や地域で過ごす時間が多くなる中,休み中の生活を見守っていただきながら,引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止をふまえた日々の生活においても,ご協力をいただかなければなりませんが,何卒よろしくお願い申し上げます。2学期も教職員一同精一杯取り組んでまいりますので,今後も凌風学園の教育に,ご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。

 以下,放送による終業式での話の内容です。

【第1ステージ】
 今日は1学期の終業式です。この1学期間,皆さん,よく頑張りました。
 学園長先生は毎朝,校門に立って,皆さんに「おはようございます。」と挨拶することを目標に頑張りました。皆さんは,学園長先生の目を見ながら,笑顔で,お辞儀をして,大きな声で挨拶を返してくれました。皆さん,毎朝の挨拶,ありがとうございました。皆さんと挨拶を交わすことで「今日も1日頑張るぞ!」と元気が出て, うれしい気持ちでいっぱいでした。夏休みも, おうちの人や地域の人, お友達や先生に会ったら, 大きな声で挨拶をすることを心がけましょう。

 それでは, 今から「夏休み中に大切にしてほしい3つのこと」についてお話をします。
 1つ目は,「ありがとうの気持ち」です。
1学期,皆さんはたくさんの人にお世話になりました。まず集団登校で一緒に登校してくれた5年生や6年生のお兄さんやお姉さん,登下校を見守ってくださった地域の方々のおかげで, 毎日安全に凌風学園に通うことができました。そして学園では, 毎日楽しく勉強し,運動し,友達と一緒に遊びました。楽しく過ごせたのは, おうちの方はもちろん,先生方や給食調理員さん,管理用務員さん,事務職員さんなどが,皆さんのためにいろいろなことをしてくださったからです。自分が気づいていなくても,だれかが自分のために何かをしてくれていることはとてもありがたいことです。夏休み中もたくさんの人のお世話になります。その時は,「ありがとう」の気持ちを言葉にして伝えましょう。

 2つ目は,「平和の大切さ」です。
少し難しいお話になりますが, 今, ウクライナという国がロシアという国から爆弾を落とされ, 街が壊され, たくさんの人々が亡くなっています。今の日本は, 平和で安全な国といわれていますが,77年前にはたくさんの国と戦争をしていました。そして戦争に負けて, 二度と戦争はしないと約束をしました。 その後77年間, 平和な日本であり続けるために, 沖縄慰霊の日である6月23日と, 夏休みにある3日を中心に, 平和について毎年考え続けてきました。その3日とは, 広島に原子爆弾が落とされた8月6日と, 長崎に原子爆弾が落とされた8月9日,そして戦争が終わった終戦記念日の8月15日です。この3日には, 全国各地で平和を考え, 絶対に戦争をしないとみんなで確かめ合い, 約束する式典が行われます。平和は,だれかが作ってくれるものではなく,自分たちで作るものです。夏休みには,平和の大切さを考える大事な日があることを忘れないでください。そして, 今, 世界の中で起こっている戦争が1日も早く終わり,平和な世界にもどるためにはどんなことが必要なのかを考えていきましょう。

 3つ目は,「頑張った自分」です。
皆さんは,1学期をどう過ごすのか, 自分の目標を立てました。そして, その目標に向かって頑張りましたね。
 うまくいかないことや,思い通りにならないこともあったと思います。でもあきらめずに自分を励ましてきたと思います。「もう一度頑張ってみよう」「よしやるぞ!」という気持ちはとても大切です。その気持ちが自分を育てる力になっています。
 「ありがとうの気持ち」「平和の大切さ」「頑張った自分」を大切にして,楽しい夏休みを過ごしましょう。

 最後に,皆さんに必ず実行してほしいことを2つあげておきます。
 1つめは「早寝,早起き,朝ご飯」です。お家の方にも協力してもらって,これを毎日続けてください。学校があるいつもの生活リズムと同じように,規則正しい生活を送ってください。
 2つめは「自分の命も人の命も大切にする」ことです。特に交通事故や海や川での水の事故などに十分気をつけて行ください。そのために決まりやルールをしっかり守り行動してください。
 2学期の始業式に,元気で大きく成長した皆さんに会えることを楽しみにしています。

【第2,第3ステージ】
 第2,第3ステージの皆さんには,この夏休みに磨いてほしい力として「想像力」と「創造力」の2つの力について話をしました。

 「想像」する力とは 「なんだろう?」と疑問に思うところから,もう一歩考えてみること。
 「創造」する力とは 「こうすればいいのでは」と新たな発見や気づきを得ること。
皆さんにはこれからの社会をよりよい社会にしていくための無限の可能性が備わっています。だからこそ,皆さんがこれからの社会を支えていくために,みんなが幸せと感じられる社会をつくっていくために,この夏休みのキーワードを3つ掲げます。
それは
1 よりよい生活を考える夏休み
2 よりよく学ぶ夏休み
3 命・平和・幸せの尊さを考える夏休み
の3つです。
 たくさんの本を読んだり,普段できない体験をしたり,新たなことに挑戦したりする中で 豊かな感受性を養うこと,様々な考え方を自分の中に取り入れることで, 「想像する力」を豊かにし,皆さんの見方や考え方を拡げ,新たなものを創り出す「創造する力」が磨かれる充実した夏休みになることを願っています。

「あたりまえの幸せ」って何だろう 〜5月は憲法月間です〜

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 あたりまえ   高村 光太郎

 あたりまえのことでも 僕は言う
 あたりまえのことでも 僕はする
 あたりまえでないことでも 僕は言う
 あたりまえでないことでも 僕はする


 上の詩は高村光太郎(たかむらこうたろう)さんの詩です。
この詩を読んで,皆さんはどんなことを感じましたか?        
あたりまえのことって,どんなことでしょうか?
あたりまえでないことって,どんなことでしょうか?

 あたりまえのこと,それは例えば「学校に行きたい」と思えること。「おはよう」と,あいさつが自然にできること。昼食がおいしいこと。健康で毎日を過ごせること。楽しいときに笑えること。悲しいときに泣けること。悔しいときに「悔しい」と言えること。つらいときに「つらい」と言えること。大きな声でみんなと歌を歌えること。そう,毎日の生活の中のあたりまえのこと。あたりまえのことがあたりまえのようにできること。そして,それを「みんな」ができること。それが「幸せ」であり,その「幸せ」をみんなが同じように感じることのできる世の中が「平和な世の中」なのです。
 けれども,世界では今なお,飲み水や食べ物がなく,飢えに苦しんだり,家族のために働き,学校に通うことすらできなかったり,戦争で大切な家族を失ったり,未だ撤去されずに残っている地雷で腕や足に大けがを負ったりする子ども達がたくさんいます。また,日本も含めて,大地震や津波,大雨による洪水といった災害によって,あたりまえの生活をある日突然奪われた子ども達がたくさんいます。そんな子ども達もまた,「私」と同じ地球に生まれ,同じ時間の流れの中で過ごし,当然のことながら「あたりまえ」のことを望んでいるのです。そして,「私」にとってあたりまえのことが,あたりまえでない現実があるのです。
 「自分」にとって「自分」は一番大切です。だから「自分が大切であるのと同じように,自分の周りにいる人を大切にする。」あまりにも「あたりまえ」のことですね。しかし,そんな「あたりまえ」に,なかなか気づくことができていない「私」がいるというのもまた事実です。
 新型コロナウイルスの影響で,生活が一変した約2年間,「あたりまえ」と思ってきた生活がどれほど貴重で尊いものであるかを,私たちは身に染みて感じることになりました。まだまだ,安心できない状況は続きそうです。けれども,「あたりまえの幸せ」を大切に思える「今」だからこそ,「自分に何ができるか」を改めて考える良い機会ではないかと思います。折しも5月は憲法月間です。憲法は「私」と「あなた」一人一人の「あたりまえの幸せ」を守るためのきまりです。「あたりまえ」のことを大切にできているか,自分の心をじっくりと見直す(自分と向き合う)機会としてとらえ,自分の中でしっかり考えてみましょう。

風を凌いで 高く泳ぐや こいのぼり

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 甍(いらか)の波と 雲の波      
 重なる波の 中空(なかぞら)を    
 橘(たちばな)かおる 朝風に     
 高く泳ぐや こいのぼり

 「こいのぼり」の歌の歌詞です。
 凌風学園のグラウンドにある校旗の掲揚ポールに昨年度京人形青年会の皆様から寄贈していただいた「こいのぼり」が天気の良い日には青空を悠々と泳いでいます。

 さて,「こいのぼり」の歌と言えばすぐに出てくるのが「屋根より 高い こいのぼり」で始まる歌だと思いますが,「甍(いらか)の波と 雲の波」の方は,大正時代から歌われているものです。みなさんのお家の方はご存じかと思いますので,一度歌ってもらってください。「聞いたことある!」という人もいるかもしれませんね         

 歌詞の意味は次のとおりです。

 かわら屋根(いらか)が波のように重なり雲も波のようだ
 その重なっているかわらの波と雲の波の間,空の中ほどに
 橘の花(ミカンの仲間で5〜6月に白い花が咲く)の香りがする
 朝の風に吹かれて
 こいのぼりが高く泳いでいる

 5月の青空を泳ぐこいのぼりの情景が目に浮かびましたか?
「こいのぼり」には,子どもが様々な困難に出会っても,それを乗り越えて成功できますように,また,滝を登る鯉(こい)のように元気でたくましく育ちますように,という願いが込められています。そんな大人の願いとともに,5月5日の端午の節句(子どもの日)には「こいのぼり」を飾るようになりました。

 凌風学園の校名の「凌風」にも「風を凌ぐ」,つまり困難(風)にあってもそれに耐え,乗り越え進んでいける子どもに育ってほしいという願いが込められています。なんだか,学園生の皆さんの姿と滝を登る鯉の姿が重なってきますね。

 いよいよゴールデンウイークに突入し,新緑がまぶしい時季を迎えます。五月晴れの下,2年ぶりの部活動の春季大会で後期課程の学園生の皆さんの輝く姿を期待しています。コロナの状況は未だ安心はできませんが,「あせらず,あまえず,あきらめず」今できることに精いっぱい取り組んで,凌風学園の空に泳ぐ「こいのぼり」のごとく,この難局をみんなで乗り切っていきましょう。

風を凌いで高く高く 風を凌いで遠く遠く

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 美しいピンクの花びらをまとい始めた校庭のソメイヨシノに暖かな日差しが降りそそぐ中,令和4年度の春を迎えました。
 コロナ禍の中で生活したこの2年間は学校でも家庭でも社会でも,だれもが多くの困難に立ち向かわなければならない日々でした。しかし,「新しい生活様式」という言葉のもと,私たちはコロナ禍の中でどう生活すべきかを常に考えてきました。そして,そこから多くのことに気づき学ぶことが出来ました。それまで当たり前に過ごしていた毎日が当たり前ではないことに気づかされ,当たり前の「ありがたさ」を強く感じました。新型コロナウイルス感染拡大の中, 命を守るために我慢をすることを覚えました。これまでだれも経験したことのなかった時間を過ごす中で, 私たちは, さまざまな「つながり」に支えられて「今」を生きていることをしっかりと感じることができました。今まで誰も経験したことのない困難を一つ一つ乗り越えてきた中で培われた力はまさに「風を凌ぐ」力です。

 学園生のみなさん,凌風学園はこの春から開校11年目の時を刻みます。
3つのステージで1年生から9年生まですべての学園生が同じ校舎で共に学び合い,高め合いながら,これからの社会に必要な力を身に付け,困難にあってもそれを乗り越え,風を凌いで大きく羽ばたくみなさんの姿を願っています。
 皆さんがこれから進んでいく社会や世界は,皆さんがこの2年間で経験したコロナ禍がそうであるように,これまで誰も経験したことのない状況の中で,答えのない問いに向かって,より良い答えを探し求め続けることが要求される社会や世界です。そして,皆さんは, そんな社会の担い手なのです。どうぞ, しなやかに,たくましく生き抜いてください。
 「自らを高め 共に生き 希望を抱いて未来を拓く」という学園教育目標は,まさしく予測不可能なこれからの時代を生き抜くための指針と言えます。これまでの卒業生が凌風の伝統として受け継いできた「心を一つに」「つながり」を大切にし,「新たな未来」をみんなで切り拓いていきましょう。
 
 保護者の皆様,地域の皆様には日頃より凌風学園の教育活動に多大なるご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。今年度も登下校の見守りをはじめ,まだまだ予断を許さないコロナウイルス感染拡大防止をふまえた日々の生活など様々な場面でご協力をいただかなければなりませんが,何卒,よろしくお願い申し上げます。学園教育目標のもと,みんなが誇りをもち,新しい時代に向かって伸びゆく学園となるよう,義務教育学校の強みを最大限に生かし,教職員一同,「チーム凌風」を合言葉に精一杯取り組んでまいります。今年度も凌風学園の教育に,ご理解とご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
                    
                        令和4年 4月1日
                        学園長 岩佐 武司



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