京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/10
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学園教育目標 「自らを高め 共に生き 希望を抱いて未来を拓く」

令和3年度 全国健康づくり推進学校優良校 受賞

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 この度,学校保健をはじめとする健康教育を増進し,心身ともに健やかな児童生徒の育成に取り組んで来た凌風学園の功績が認められ,令和3年度全国健康づくり推進学校優良校として表彰をいただきました。
 開校から10年,「健康の大切さを実感し,自ら進んで健康管理に努め,自分や仲間の健康に配慮することができる学園生の育成」を目指して,保健教育や保護者と連携した生活リズムチェックの取組,う歯予防の取組,児童生徒会やきっずチームの活動,食教育や体育における体力づくり,学校安全など,学園で継続して取り組んで来た多くの活動を評価していただきました。昨年度の京都府健康教育推進優良校「健やか賞」に続いて,全国規模での表彰をいたことを大変うれしく思います。
 今後も凌風学園生の心身の健康のために,健康教育を推進していきたいと思います。

8月25日 2学期始業式

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 本日(8月25日)1限に,2学期の始業式を行いました。本来ならば,大体育館に1〜9年の学園生と教職員が集まり,夏休み中に学園生の皆さんが頑張ったことを振り返りながら行うところでありますが,現在,緊急事態宣言が発令中であり,コロナウイルス感染拡大防止対策のため,オンライン形式を取って各教室で行いました。

 以下,始業式で話した内容です。

 おはようございます。35日間の夏休みが終わり, 今日から2学期がスタートします。
 今年の夏休みの前半は猛暑が続き,コロナ禍での活動制限, 熱中症等,健康管理の上でとても大変な毎日だったと思います。そんな中でも,部活動の夏季大会やコンクール,児童生徒会のリーダー講習会など様々な場面で頑張った人や活躍した人たちがたくさんいました。それぞれの場面で見た皆さんのひたむきな姿に,私は感動すると同時に,大変誇らしく思いました。それは凌風学園生に常に期待する姿として「一生懸命がかっこいい」という言葉通りの姿があったからです。勝った時や成功したときの喜びも負けたときや失敗したときの悔しさも,すべては一生懸命に頑張った証です。本当によく頑張りました。
 (この夏,大会やコンクールで入賞し,表彰された部活動や学園生を紹介しました。)

 さて, 先週は,この時期には珍しく長雨が続きました。全国各地で大雨となり, 京都でも雨風の激しい大荒れの天気の日が続きました。ようやく天気は回復したものの,これからは再び厳しい暑さがもどり,日中は35度を超える日が続くそうです。引き続き熱中症には十分注意をしてください。

 さてみなさん,「思い立ったが吉日」という言葉を覚えていますか。1学期の終業式に夏休みを有意義に過ごすためのキーワードとして,みなさんに伝えた言葉です。
「思い立ったが吉日」というのは,目標を決めて,頑張ろうと思い立った日にすぐに具体的に行動を起こすことが大切であり,さらにその行動を続けることが結果につながるという意味でしたね。つまり「あることをやろうと思ったら,迷わず,すぐにやるのがよい」ということです。

 この夏,コロナ禍の中で行われた東京オリンピックでも,数多くの苦難を乗り越え,出場した日本の代表選手が大活躍する姿に,私たちは,多くの勇気と感動をもらいました。中でも, 白血病を乗り越え,まさに奇跡の復活を遂げた水泳の池江莉佳子選手の言葉が印象に残っています。
「一度は諦めかけた東京オリンピック。リレーメンバーに選ばれて決勝に残れて本当に幸せだなと思いました」
この言葉からは目標や夢に向かってひたすら努力をし続けたことが 「幸せ」につながるという満ち足りた気持ちが強く感じられました。
 多くの選手たちのひたむきな姿から,メダルの獲得という結果だけではなく,オリンピック出場に至るまでの計り知れない努力や乗り越えてきた数多くの試練が,大きな自信や勇気,そして自分を支えてもらった人々への感謝の思いにつながっていることが伝わってきました。

 皆さんにも,この夏, 「これを頑張って続けた」とか「この目標を達成した」など, 一人一人の成長の姿があったと思います。ぜひ,担任の先生やクラスの仲間と「思い立って」始めたこと, それを継続し, 頑張ったことを伝え合ってほしいと思います。そして, 目標達成に向けての頑張り, 積み重ねた努力を,ぜひ2学期も続けてください。それらは間違いなく,目標達成を目指すみなさん自身にとって,大きな力と自信になります。

 さあ,凌風学園の2学期は,文化祭や運動会をはじめ,学級や学年・ステージで団結して取り組む行事がたくさん待っています。それぞれが活躍し, 輝ける機会です。コロナ禍が続き,京都は現在緊急事態宣言が発令中ですが,今後の状況を見ながら,感染防止対策を講じて, できるだけ実施をしていこうと考えています。「一生懸命がかっこいい」を合い言葉に,仲間と協力し, 全力で取り組んでください。困難を抱えた中で, 工夫をしながら取り組むことは, みなさんにとって貴重な経験となり, また, それを乗り越えたことは, かけがえのない思い出になっていくことでしょう。

 そして,第3ステージのみなさん。9年生は4月からこの夏休みまで学園生活全般や部活動・児童生徒会活動において本当に下級生をよくリードしてくれました。夏休みが明けた2学期からは,この良き伝統を8年生に引き継ぐとともに,自らの進路実現に向けて,着実に取り組んでもらいたいと思います。そして8年生は,先輩から引き継いだ凌風学園の良き伝統を継承し,下級生のよきモデルとなってお手本を示してください。8年学年集団としてのますますの成長に期待をしたいと思います。

 最後に,新型コロナウイルスについて話をします。夏休み以降,全国的に新型コロナウイルスの感染がすさまじい勢いで広がりを見せています。皆さんも感染に対する不安を強く感じていることと思います。「もし感染したらどうしよう」「まだ治す薬がないのに」「この先感染はどこまで広がるのだろう」など, 心配の種は尽きません。けれども,この感染症に対する不安や恐れは, 大きくなればなるほど, 新型コロナウイルスに感染した患者さんやその家族,また, 病院をはじめ医療の最前線で働いておられる方やその家族に対する差別や偏見を生み出します。とても悲しいことですが,報道されている一部の情報をもとに,全く根拠のない偏見や噂が広がり,他人を傷つける出来事が, 実際に起こっています。こうした差別や偏見に取りつかれると,それまで大事にしてきた人間関係にひびが入ったり,誰かをつらい状況に追い込んだりしてしまいます。
 不安や恐れを持つことは, 感染から身を守ることにつながります。だからこそ「正しい知識をもって, 正しく恐れる」ことが大切なのです。偏見や差別では身を守ることも不安を解消することもできません。感染が拡大している中,不安の正体は何なのか今一度, 自分自身の心に問いかけてください。「正しく恐れる」べき相手はウイルスです。決して感染して苦しんでいる人や, 感染症に立ち向かう人ではありません。
 私たちに必要なのは,「もしも自分が感染したら」という想像力です。つまり患者さんやその家族の大変さを想像する力です。正しい知識をもとに, 思いやりと想像力をもってコロナ禍の生活を送って下さい。そして,自分を守るために,仲間を守るために,「また明日」といえる日常を再び途切れさせないために,手洗い,マスクの着用をはじめ,これまで続けてきた感染防止対策をしっかり続けていきましょう。

 それでは,2学期も学園生全員の活躍と凌風学園がすばらしい学園になることを願って「心の絆」を大切にがんばりましょう。以上で始業式のお話を終わります。

7月20日 1学期終業式

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 本日(7月20日)4限に,令和3年度1学期の終業式をテレビ放送で行いました。本来ならば,大体育館に1〜9年の学園生と教職員が集まり,それぞれが頑張った1学期を振り返りながら行うところでありますが,今回もコロナウイルス感染拡大防止対策のため,各教室で放送を聞く形で行いました。
 緊急事態宣言やまん延防止措置期間が続いた1学期,様々な活動に制限や制約がある中で,「新しい生活様式」と言われる約束事を守りながら,学園生の皆さんは本当によく頑張りました。明日からいよいよ35日間の夏休みです。自分にとって有意義な時間となることを願っています。
 保護者や地域の皆様には,日頃より凌風学園の教育活動に多大なるご理解・ご協力をいただき,心より御礼申し上げます。明日から夏休みに入ります。学園生が各ご家庭や地域で過ごす時間が多くなる中,休み中の生活を見守っていただきながら,引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止をふまえた日々の生活においても,ご協力をいただかなければなりませんが,何卒,よろしくお願い申し上げます。2学期も教職員一同精一杯取り組んでまいりますので,今後も凌風学園の教育に,ご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。

 以下,放送による終業式での話です。


 1学期の最終日を迎えました。終業式のお話の前に,学園生のみなさんと思いを共有しておきたいことがあります。この7月は全国各地で記録的な大雨が降りました。その中でも,皆さんの記憶にも新しいと思いますが,静岡県熱海市では大雨による大規模な土石流が発生し,被害を受けた地域では亡くなられた方や行方不明になられた方が出たのをはじめ,家屋が流されたり,がれきや樹木が混ざる泥に町一帯が覆いつくされたりするなどの甚大な被害がありました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに,その家族や被災された方々に対して心からお見舞いしたいと思います。また,今なお,行方不明となられている方々の一日も早い安否確認と,被害地域の復興をみんなで願いましょう。

 では,終業式のお話を始めます。京都は7月に入り,緊急事態宣言に続き,まん延防止措置も解除となりましたが,コロナウイルスに対する感染防止対策は引き続きしっかりと続けてほしいと思います。国全体ではワクチン接種も進められていますが,変異株といわれる新しいコロナウイルスも出ています。これまで続けてきた手洗いや,うがい,マスクの着用,3密を避けるなど,「新しい生活様式」と言われている約束を守って,明日から始まる35日間の夏休みを有意義に過ごしてほしいと思います。
 さて,5年生以上に配布する「夏休みのしおり」にも書きましたが,今年の夏休みのキーワードとして, 「思い立ったが吉日」ということわざを紹介しました。
「吉日」とは「新しいことを始めるのに最も良い日」という意味です。つまり,「思い立ったが吉日」というのは,「あることをやろうと思ったら,迷わず,すぐにやるのがよい」という意味です。やろうと思い立った日にすぐにやりだす人は明日もやる。でも,明日からやろうと考える人は明日になると,また「明日からやろう」となってしまい,なかなか始められないと言います。
 勉強ができるようになるには勉強するしかありません。部活動で技術を向上させるには練習するしかありません。何事も,できなかったことができるようになるためには,それ相当の努力が必要です。0×100=0にしかなりませんが,1×100=100になります。具体的に行動を起こすことで,それがどんな小さなことであっても,続けることが結果につながるということです。
 夏休み35日間,1日1つのことを実行し,続けるだけでも35個の積み重ねができます。それは間違いなく,自分の力と自信になります。そして,休まず続けたその積み重ねの先にこそ,レベルアップした自分の姿が待っています。
 そう考えると,「夏休みはこれを頑張ろう」と,目標を立てようとした瞬間から,有意義な夏休みを過ごすための第一歩が始まっているともいえるでしょう。
「思い立ったが吉日」 夏休みは明日からですが,まだ夏休みの目標に向かってのスタートが切れていない人は,早速今日から,自分の立てた目標に向かって,はじめの一歩を踏み出しましょう。
 それから,皆さんに必ず実行してほしいことを3つあげておきます。
 1つめは「早寝,早起き,朝ご飯」です。
お家の方にも協力してもらって,これを毎日続けてください。学校があるいつもの生活リズムと同じように,規則正しい生活を送ること,これが1つめです。
 2つめは「自分の命と人の命を大切にする」ことです。
まず命につながる体の部分では「交通事故や海や川での水の事故などに十分気をつけて行動すること」です。そのために決まりやルールをしっかり守りましょう。また,熱中症にも十分注意してください。
 そして命につながる心の部分では「自分が言われたりされたりしていやなことは人にも言ったりしたりしないこと」です。そのためにはいつも相手の立場に立って考えることが大切です。特に最近ではスマートフォンやインターネットといったSNSの普及で,いつでも,どこでもだれとでも言葉のやりとりができる時代です。相手の顔が見えない中での言葉のやりとりから,トラブルになり,大きな事件に発展することも起こっています。そうならないように,常に相手の立場に立って言葉を発することが大切です。
自分にとって一番大切なのは自分自身です。周りの人もみな同じ思いです。どうか自分を大切にするのと同じように人を大切にしてください。お互いがそんな思いで接すれば,自分も含めてみんなが大切にされるのです。
 3つ目は「てまきずし」と健康観察です
ようやく戻りつつある今の生活を続けるために,「新しい生活様式」と言われている約束をこれからもしっかり守っていくことが必要です。コロナウイルス感染症から自分を守るために,相手を守るために,新生活の合言葉「てまきずし」を続けてください。
「て」は手洗い・うがい 
「ま」はマスクをつける 
「き」は密にならないように人と人との間の距離をあける 
「ず」はこれらのルールを守りながらずっと生活する
「し」は,「コロナウイルスの終息(しゅうそく)をめざして,みんなで力を合わせてがんばることです。そして,夏休み中もこれまで毎日続けてきた健康観察を続けてください。「てまきずし」と健康観察を毎日実行すること。これが3つ目です。
 では今日のお話のおさらいです。
夏休みのキーワードは「思い立ったが吉日」
必ず実行することの1つ目は「早寝・早起き・朝ご飯」,2つ目は「自分の命と人の命を大切にする」,3つ目は「てまきずしと健康観察」を続けることです。

 最後に,新型コロナウイルスワクチンのことでお話します。京都市ではワクチンの接種が12歳になった6年生以上の児童・生徒を対象に新型コロナウイルスワクチンの接種が開始され,各家庭に案内が送られています。社会の中で新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいく半面,コロナ差別のように,ワクチンを接種していない人への差別的な行為や心ない言動が心配されています。
 ワクチン接種は本人の意思に基づくものです。病気など様々な理由でワクチンを接種できない方もおられます。接種をしていない人に対して接種を無理に進めたり,接種しない理由をしつこく聞いたり,無理に聞き出したりするようなことは絶対にあってはなりません。私たちはウイルスと闘っています。どんな時でも,相手のことを思い合う気持ちを大切にし、温かい人の輪を「地域」「家庭」「学校」に広げ,みんなで共に温かく支え合いましょう。

 それでは,夏休み明け,8月25日(水)の2学期始業式に,学園生のみなさんが元気に登校し,ひとまわり成長した,まぶしい姿を見せてくれることを楽しみにしています。

風を凌いで 高く泳ぐや こいのぼり

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甍(いらか)の波と 雲の波      
重なる波の 中空(なかぞら)を    
橘(たちばな)かおる 朝風に     
高く泳ぐや 鯉のぼり

 「こいのぼり」の歌の歌詞です。
 先日,ホームページでも紹介しましたが,凌風学園の校旗の掲揚ポールに京人形青年会の皆様から寄贈していただいた「こいのぼり」が天気の良い日には青空を悠々と泳いでいます。

 さて,「こいのぼり」の歌と言えばすぐに出てくるのが「屋根より 高い こいのぼり」で始まる歌だと思いますが,「甍(いらか)の波と 雲の波」の方は,大正時代から歌われているものです。みなさんのお家の方はご存じかと思いますので,一度歌ってもらってください。「聞いたことある!」という人もいるかもしれませんね         

 歌詞の意味は次のとおりです。

かわら屋根(いらか)が波のように重なり雲も波のようだ
その重なっているかわらの波と雲の波の間,空の中ほどに
橘の花(ミカンの仲間で5〜6月に白い花が咲く)の香りがする朝の風に吹かれて
鯉のぼりが高く泳いでいる

 5月の青空を泳ぐこいのぼりの情景が目に浮かびましたか?
 では,なぜ「こいのぼり」を飾るのでしょうか?
 その昔,中国の黄河という大きな川の上流には,激しい流れが連なった「竜門」という滝があって,その滝を登りきった鯉は竜になる,という言い伝えがあります。その言い伝えから,成功するために,必ず乗り越えなければならない難しい試験などを「登竜門(とうりゅうもん)」というようになりました。

 「こいのぼり」には,子どもが様々な困難に出会っても,それを乗り越えて成功できますように,また,滝を登る鯉のように元気でたくましく育ちますように,という願いが込められているのです。そんな大人の願いとともに,5月5日の端午の節句(子どもの日)には「こいのぼり」を飾るようになりました。

 凌風学園の校名の「凌風」にも「風を凌ぐ」,つまり困難(風)にあってもそれに耐え,乗り越え進んでいける子どもに育ってほしいという願いが込められています。なんだか,学園生の皆さんの姿と滝を登る鯉の姿が重なってきますね。

 本来なら五月晴れの下,校外学習や部活動の大会などで学園生の皆さんの輝く姿がたくさん見られるはずでしたが,今だおさまらないコロナの影響で,それがかなわぬ5月を迎えることとなりました。あたりまえの日常が戻るまで、厳しくつらい状況はもうしばらく続きそうです。けれども,「風を凌いで」この困難に立ち向かい,もうしばらく我慢の日々を積み重ねてほしいと思います。「あせらず,あまえず,あきらめず」今できることに精いっぱい取り組んで,凌風学園の空に泳ぐ「こいのぼり」のごとく,この難局をみんなで乗り切っていきましょう。


あいさつがあふれる学園にしよう!

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 「皆さんに毎日ひとつ良いことが起こるおまじないを教えます。それは毎朝登校する時大きな声で誰かに『おはようございます』とあいさつをすることです。そしてその回数が多ければ多いほど,その日に良いことが起こる確率が高くなります。一度試してみてください。」

 これは4月6日の始業式で学園生のみなさんに話したことです。
 1学期がスタートして2週間が経ちました。朝の校門でのさわやかなあいさつの声が,昨年に比べて多くなりました。きちんと会釈もしてあいさつをする学園生も増えてきました。
 集団登校で各班のリーダーをしてくれている先頭の第2ステージの学園生が大きな声であいさつをしてくれると,後に並んでいる1年生からも元気なあいさつの声が続きます。
「さすがリーダー,いいあいさつやね!」と声をかけると,照れくさそうに,少しはにかんだ様子で校門を通り過ぎていく第2ステージの学園生の姿があります。

 朝の校門だけではありません。日中,校内を回っていると,廊下で友達と談笑していた第3ステージの学園生が話をやめて「こんにちは」と明るい声であいさつをしてくれます。教室の中から声をそろえてあいさつをしてくれるのは第1ステージの学園生です。1階から4階までぐるっとひとまわりするだけで,学園生からたくさん元気をもらいます。

 あいさつを漢字で書くと「挨拶」。「挨」には「互いに心を開く」,「拶」には「相手の心に近づく」という意味があります。普段何気なくかわしているあいさつは,まさしく信頼関係を築いていく一瞬(ひととき)なのです。また, あいさつは「心のオアシス」とも「人と人との関係を近づける魔法の言葉」とも言われます。お互いに笑顔であいさつをすると心の距離が少し縮まったように感じるのはきっと,あいさつがお互いに相手の存在を認め,心を通わせようという意識を表す行為であるからではないでしょうか。

 たくさんの人とあいさつをすれば,たくさんの人と心が通い合う。自分にとっても相手にとっても良いことですね。これからもますます,あいさつの声があふれる凌風学園にしていきましょう。



「3つの色の花を咲かせよう!」〜入学式の式辞より〜

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1年生が入学しました。いよいよ9年間の凌風学園での生活がスタートします。72名の仲間と一緒に毎日少しずつ力をつけて,成長していく姿を楽しみにしています。
以下,入学式の式辞の中で1年生に話した内容です。


一年生のみなさん,入学おめでとうございます。
今日から皆さんは,凌風学園の1年生です。凌風学園は小学校と中学校が一つにつながっている学校です。これから9年間, みなさんが通う学校です。たくさんお友達を作ってください。先生たちや学校でお仕事をしている人たちといっぱいお話をしてください。上級生のお兄さんやお姉さんにいろいろなことを教わってください。

それでは, 今日から皆さんにがんばってほしいことをお話します。
それは「三つの花」を育て, 咲かせることです。
花を育てるために, 大切なものは何でしょうか。
それは, 水と, たくさんの光と,毎日やさしく声をかけることです。

まず,一つ目は「赤い花」を咲かせましょう。赤い花を咲かせるために「あいさつ」をしっかりしましょう。あいさつをすることで人と仲良くなれます。「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」と, 大きな声で, 自分から言いましょう。みなさんのまわりに「あいさつ」の赤い花をたくさん咲かせてください。

二つ目は「黄色い花」です。黄色い花を咲かせるために, 先生やお友達の話をよく聞いてください。学校は勉強をするところです。しっかりお話が聞けるようになれば, 勉強がよくわかるようになります。聞くときには, 今,みなさんがしているように,話しをしている人の顔をしっかり見てください。一生懸命「聞くこと」ができる人の周りには,たくさんの「黄色い花」が咲きます。その花を見るだけで笑顔になれます。

最後の三つ目は,「白い花」です。この花はお友達にやさしくすると大きな花を咲かせます。みなさんには, 1組, 2組, そして育成学級の5組, 合わせて72名の仲間がいます。なにかをしようとしたとき,すぐに一人でできる人もいれば,少し時間がかかる人もいます。もし,お友達が一人でうまくできなくて困っていたら,どうしますか? そんな時は, 笑顔で「だいじょうぶ?なにかできることはある?」と声をかけてたずねてください。手伝えることがあれば, 進んでやりましょう。そして, がんばっているお友達を待ってあげましょう。お友達に優しくできる人の周りには, 優しいお友達が集まってきます。そして自分もお友達から優しくしてもらえます。72名の仲間と一緒に「やさしさ」の「白い花」をいっぱい咲かせてください。

新入生のみなさんのまわりに,「あいさつ」の赤い花,「よく聞く」の黄色い花,「やさしさ」の白い花が毎日いっぱい咲くことを願っています。

風を凌いで 高く高く 風を凌いで 遠く遠く

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凌風学園開校から10年目の春,令和3年度を迎えました。
コロナ禍の中で生活した昨年度は学校でも家庭でも社会でも,だれもが多くの困難に立ち向かわなければならない1年間でした。しかし,「新しい生活様式」という言葉のもと,私たちはコロナ禍の中でどう生活すべきかを常に考えてきました。そして,そこから多くのことに気づき,学ぶことが出来ました。

今すべきことは何かをしっかり考え, 我慢しながら積み重ねてきた行動は私たちの生きる力になっていること。
これまでの当たり前の日常は決して当たり前ではなかったこと。
そんな私たちの日常は多くの「つながり」に支えられて成り立っていること。
自分の周りにいる人を大切にする行動をとることの大切さを今まで以上に意識した時間の中で,「人と人との心の絆」を大切にしていくことも改めて強く感じました。
あたりまえだと思っていた未来が,当たり前でなくなったからこそ,「未来は創造するもの」と自らの課題として受け止められました。

学園生のみなさん,凌風学園はいよいよ開校から10年目の時を刻みます。
3つのステージで1年生から9年生まですべての学園生が同じ校舎で共に学び合い,高め合いながら,これからの社会に必要な力を身に付け,困難にあってもそれを乗り越え,風を凌いで大きく羽ばたくみなさんの姿を願っています。
「自らを高め 共に生き 希望を抱いて未来を拓く」という学園教育目標は,まさしく予測不可能なこれからの時代を生き抜くための指針と言えます。
これまでの卒業生が凌風の伝統として受け継いできた「心を一つに」「つながり」を大切にし,「新たな未来」をみんなで切り拓いていきましょう。
 
保護者の皆様,地域の皆様には日頃より凌風学園の教育活動に多大なるご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。今年度も登下校の見守りをはじめ,まだまだ予断を許さないコロナウイルス感染拡大防止をふまえた日々の生活など様々な場面でご協力をいただかなければなりませんが,何卒,よろしくお願い申し上げます。学園教育目標のもと,みんなが誇りをもち,新しい時代に向かって伸びゆく学園となるよう,義務教育学校の強みを最大限に生かし,教職員一同,「チーム凌風」を合言葉に精一杯取り組んでまいります。
今年度も凌風学園の教育に,ご理解とご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
                    凌風学園 学園長 岩佐 武司

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配布文書

学園評価

凌風小中学校 いじめ防止基本方針

学園経営方針

学園だより

京都市小学校運動部活動等ガイドライン

9年教育構想図

京都市立凌風小中学校部活動運営方針

京都市立凌風小中学校
〒601-8047
京都市南区東九条下殿田町56
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