京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/04
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学園教育目標 「自らを高め 共に生き 希望を抱いて未来を拓く」

「平和な世の中を築いていくために,私たちにできること」

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 今年もまた訪れる8月15日。77年前,太平洋戦争が終わった日。毎年この8月15日を迎えるたびに,戦争について, そして平和について, 多くの人が語り, 私たちはその悲惨な出来事を忘れないように, そして平和な世の中を守るために何ができるのか考え, 行動してきました。

 太平洋戦争終結にいたるまでの度重なる本土空襲。1945年4月1日から6月22日まで続いた沖縄戦。8月6日広島に, 8月9日長崎に落とされた原子爆弾。戦争の悲惨さを知り, その戦禍を生き延びた方々は高齢化し,当時のことを語ることのできる人は年を追う毎に少なくなっています。しかし平和への思いをしっかりと若い世代へ託そうと,今なお発信を続けておられる方々もたくさんおられます。

 沖縄県平和祈念資料館の中に掲げられている詩の一部に
 「戦争をおこすのは たしかに人間です
  しかし それ以上に
  戦争をゆるさない努力をできるのも
  私たち 人間 ではないでしょうか」
という一節があります。
「平和な世の中」や「安心・安全な未来」は私たち人間の不断の努力の成果であり,それをつくるのは他ならぬ,「今」を生きる私たち自身であることを忘れてはなりません。

 「平和とは何か」 そんな問いに幼いながらしっかり向きあい, 自分の言葉で伝えた沖縄市に住む小学校2年生の女の子 徳本穂菜(とくもとほのな)さんの詩を紹介します。

「こわいをしって,へいわがわかった」

 びじゅつかんへお出かけ
 おじいちゃんや
 おばあちゃんも
 いっしょに
 みんなでお出かけ
 うれしいな
 こわくてかなしい絵だった
 たくさんの人がしんでいた
 小さな赤ちゃんや、おかあさん
 風ぐるまや
 チョウチョの絵もあったけど
 とてもかなしい絵だった
 おかあさんが、
 七十七年前のおきなわの絵だと言った
 ほんとうにあったことなのだ
 たくさんの人たちがしんでいて
 ガイコツもあった
 わたしとおなじ年の子どもが
 かなしそうに見ている
 こわいよ
 かなしいよ
 かわいそうだよ
 せんそうのはんたいはなに?
 へいわ?
 へいわってなに?
 きゅうにこわくなって
 おかあさんにくっついた
 あたたかくてほっとした
 これがへいわなのかな
 おねえちゃんとけんかした
 おかあさんは、二人の話を聞いてくれた
 そして仲なおり
 これがへいわなのかな
 せんそうがこわいから
 へいわをつかみたい
 ずっとポケットにいれてもっておく
 ぜったいおとさないように
 なくさないように
 わすれないように
 こわいをしって、へいわがわかった

 今,世界では多くの人々の命が失われ,危険にさらされている現状があります。学園生の皆さん,本や新聞を読んだり,テレビの特集番組や映画を見たり,家族で話をしたり,どんな形でもかまいません,戦争を知らない世代だからこそ,「戦争の恐ろしさ」「命の尊さ」「平和のありがたさ」を改めて自分自身で感じるこの夏であってほしいと思います。それが平和な世の中を築いていくために私たちにできる第一歩だと思います。


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