最新更新日:2024/09/24 | |
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憲法週間に寄せて
新年度がスタートし、約1か月となります。みなさんは新しい学年や学級にもようやく慣れてきた頃かと思います。特に1年生のみなさんにとっては入学から戸惑うことも多かったと思いますが、一生懸命がんばっている姿がたくさんあって、先生達は感心しています。また2・3年生も新たな気持ちで学校生活を過ごすことができており、これからがとても楽しみです。部活動は1年生が本入部となり、新体制がスタートしました。後輩を大切にしようという2・3年の先輩達の温かい思い、とても頼もしく感じます。
本校では30日から春季大会が始まり、各競技熱戦が繰り広げられています。試合なので勝つとうれしいし、負けると悔しい気持ちになりますね。勝敗も大切なのですが、先生は各会場で競技しているみなさんを見て、決してあきらめず、最後までがんばっている姿に感動させてもらっています。明日からも春季大会は続きます。真摯にその競技に向き合い、正々堂々と自分達の力を発揮してください。心から応援しています。 ではこれから憲法についてのお話しをします。明日の5月3日は憲法記念日です。憲法の正式名称は「日本国憲法」。前文と全103条の条文から構成されています。日本国憲法が施行されたのは1947年5月3日で今年は76年目をむかえます。憲法は国の”かたち”を定めるもので、国内の法律や決まりごとは全て日本国憲法に従っています。 そして、国民に保障された権利を定めるのも憲法です。司法・立法・行政の三権分立、3つの原則(国民主権・基本的人権の尊重・平和主義)があり、戦後日本の基礎となっています。 いじめや児童虐待など子どもに関する人権問題や近年のSNSを利用した悪質な人への攻撃など人権が侵害されている例はたくさん挙げられます。そして最大の人権侵害である「戦争」は残念なことですが、世界の至る所で起こっています。その中でも世界中の人達が心を痛めているロシアによるウクライナへの軍事進攻。早くも1年余りが過ぎようとしていますが、いまだ終息の兆しも見えません。また最近ではアフリカ、スーダンの内戦についての報道も頻繁にされています。この先この国がどのような道をたどるのか、予測もできない状況です。 このような時だからこそ、日本国憲法が掲げている人権尊重の理念について深く学ぶ必要があります。また「平和」ということがどれほど尊いものかも、みなさんには改めて考えて欲しいと思います。激しい爆撃や銃声に身をひそめ、明日への希望を持てない子ども達は世界にはたくさんいます。学校に来て勉強や部活動ができること、友達と遊ぶことは決して当たり前のことではありません。自分達の力ではこの大きな争いを止めることはできませんが、平和を願う気持ちを持ち続け、人への思いやりを持つことはできるはずです。 この後みなさんには,各学年のテーマに沿って憲法について学び、理解を深めてもらいます。人として生きていく上でとても大切な内容をしっかりと勉強してください。 京都市立向島東中学校 校長 竹田 久美子 |
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