最新更新日:2024/09/26 | |
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平成29年度 第70回入学式
天候が心配されましたが,本降りにはならず,新入生288名の決意溢れた入学式を無事挙行することができました。ご来賓の皆様,保護者の皆様のご臨席に深く感謝申し上げます。ここで,本日の校長式辞の概要をお伝えいたします。
『式辞』 新入生の皆さん,ご入学おめでとうございます。中学校への入学は,「自分を変える」いい機会になります。小学校での学習面・生活面で,自分で「頑張った」と思えるところは,更に伸びるように,もうひと工夫考えてください。また,小学校の時に,「もう少し頑張れたかな〜」と思うことのある人は,課題の克服に向けて,粘り強くチャレンジしていってください。中学校入学を機に,挑戦し続けることで,更に成長する姿を期待しています。 さて,藤森中学校の学校教育目標は,「人間尊重の精神を基盤とした,藤中教育の伝統を継承し,すべての生徒に,自らの将来を切り拓くことができる力を育む」であります。この目標を達成するために,次の3つのことを心に留めてほしいと思っています。 1つ目は,「違いを認め合い,自分を,人を大切にする」ということです。本日,皆さんは藤森中学校に入学しました。同じ藤中1年生ですが,一人一人は考え方・感じ方は違います。人にはいろいろな個性があります。それぞれの違いを大切にし,尊重し合える豊かな関係をつくっていってください。相手の立場に立って,物事を考えられる人になってください。自分がされて嫌なことは,絶対に人にはしないでください。「いじめ」は,絶対に許されません。その逆に,自分がしてほしいことは,進んで他の人にしてください。そのことが,自分を大切にし,人を大切にすることにつながっていきます。藤森中学校の各学年の11組は,一人一人の成長に合わせた指導を行うために,少人数で毎日の学習を行っています。自分の気持ちを伝えるのが苦手なお友達もいます。また,ゆっくりと自分のペースを大切にしながら学習しているお友達もいます。これからは,行事や交流学習を通して,共に学び合い・協力し合う関係をつくっていってください。 2つ目は,「挑戦し続ける」ということです。日本を代表する電機メーカーのパナソニックを創業した松下幸之助さんは,「成功とは,成功するまで続けること。」と言いました。「失敗」したところであきらめるから,「失敗」になるのです。松下幸之助さんは,「電気で人々の暮らしに役立つ仕事がしたい」と「人のため,社会のために貢献する」という志を立て,強い信念で,「成功」するまであきらめずに挑戦し続け,世界的な大企業をつくることができました。では,「成功」の反対の意味の言葉は何でしょうか。誰もが「失敗」と思うのですが,実は違います。それは「チャレンジしないこと」です。何もしなければ,「成功」することはありません。「失敗」は,「何も残らない」のではなく,次の「成功」に向けての「大きなヒント」が,そこに隠されているのです。これから始まる中学校生活,「失敗」を恐れずいろいろなことに「挑戦し続けて」ください。 3つ目は,「素直な心を持ち続ける」ということです。「素直な心」で人から教わる。「素直な心」で「ありがとう」と感謝する。失敗したら,「素直な心」で「ごめんなさい」と言える。「何ものにもとらわれない,曇りのない心」になれば,「人は正しく,強く,そして賢く生きていく」ことができます。授業の場面でもそうです。まずは,先生の話を「素直な心」でしっかりと聞いてください。また,お友達の話も「素直な心」でしっかりと聞いてください。みんなが「素直な心」で話をしっかり聞いてくれる。一生懸命聞いてくれるから,話す方もまた安心して話ができる。そこには相手を丸ごと受け止めようとする「信頼関係」が生まれます。「素直な心」で話を聞くことが,皆さんにとって心から「安心できる学級・学校」になっていきます。そんなすばらしい学級・学校を,これから皆さんと一緒に創っていきましょう。 最後に,新入生の皆さん,これからもたくさんの方々への感謝の気持ちを忘れず,藤森中学校での生活を送ってください。中学校3年間での大いなる成長を期待し,「式辞」とさせていただきます。 平成29年4月7日 京都市立藤森中学校 校長 浜矢 全 |
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