京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/14
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学園教育目標 「自らを高め 共に生き 希望を抱いて未来を拓く」

風を凌いで 3月15日

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9年生の皆さん,ご卒業おめでとうございます。
校庭の桜も間もなく開花の時期を迎えようとしています。(写真右)
4月から新しい場所で,皆さんが自分の花を大きく咲かせてくれることを願っています。
以下,本日の卒業証書授与式での式辞の内容です。


 暖かい春の日差しを感じる今日,卒業証書授与式を迎えられた9年生の皆さん,ご卒業おめでとうございます。晴れの門出を,心より祝福しています。 
 また,本日ここに卒業証書授与式を挙行するにあたり,ご来賓の皆様をはじめ,多くの保護者の皆様のご列席を賜りましたことに深く感謝し,厚く御礼申し上げます。
 平成から新しい令和の時代と, 大きく歴史が変換し, 新たな一歩を踏み出した矢先,新型コロナウイルス感染という, 世界中を震撼させる出来事が起こりました。とりわけ,卒業生の皆さんは, 小中一貫校として開校した凌風学園の初めての入学生, そして9年間を過ごした最初の卒業生です。そんな皆さんの義務教育最後のかけがえのない一年は,不安に揺れ動き,仲間と過ごす時間を失った悲しみ,そして学校行事や部活動の大会をはじめ,数々の取組が中止や規模の縮小となり,やりきれない思いが渦巻いていたことと思います。
 しかし,そんな状況の中にありながらも,6月の学校再開後に見せてくれた皆さんの姿は,9年間の成長の立派な証でした。
 コロナの影響で大きく変わった学校生活では,よく辛抱し,今できることは何かを常に考え行動してくれました。皆さんの姿を見て,開校以来,最上級生である9年生が学園のリーダーとして「下級生のよきモデルとなること」「しっかりと手本を示すこと」という学園の実践が,今年も絆となって受け継がれていることを実感しました。
 さて,本学園を巣立っていく皆さんがこれから進んでいく社会, 世界は,変化の激しい,予測のつかない, さまざまな困難を抱えた厳しい時代になるだろうと言われています。コロナ禍がそうであるように,これまで誰も経験したことのない状況の中で,答えのない問いに向かって,正解を探し求め続けることが要求される社会や世界です。そして,巣立ちゆく皆さんは, そんな社会の担い手となるのです。どうぞ, しなやかに,たくましく生き抜いてください。そのために,皆さんに高めてもらいたい「三つの力」についてお話をし, それを餞(はなむけ)とします。
 一つ目は, これまでに経験したことをもとに目の前に見えていないことを思い浮かべ,見えないものをイメージしながら探っていく「探究する力」です。この力は, 人との関りを大切にする中で, どうすればよりよい未来が築けるのか, 平和で幸せな社会を目指す良い流れをつくりだすためにどうすればよいのかを積極的に考えていこうとする力です。
 二つ目は, 新たなものを創り出すという「創造する力」です。 多くの人と出会い,思いや考えを互いに伝え合い,様々な考え方を自分の中に取り入れ, また, 協力してさまざまなことに取り組み, 共に充実した時間を共有することや, たくさんの本を読み, 豊かな感受性を養うこと,そういったことが, 皆さんの見方や考え方を拡げ,新たなものを創り出す力となっていくのです。
 三つ目は「協同する力」です。「協同」とは協力の「協」に同じと書く言葉で, 「力と心を合わせて一つのことにのぞむ」という意味です。一人ひとりの力は小さくても,同じ目的をもつ人がたくさん集まり,意見を出し合い,お互いの個性や得意な事柄を集めれば, 必ず目的を果たすことができるのです。一人ではできないことも, みんなで力を合わせることで大きな力となるのです。

 凌風学園の「凌風」には「風を凌ぐ」,つまり困難(風)を乗り越え進む,時には我慢し,耐えるという意味が込められています。人生は, 順風満帆な道ばかりではありません。「災難」「困難」「苦難」など,厳しい風に立ち向かう時が必ず訪れます。そんな時には, 九年間過ごした母校の名前「凌風」を思い出してください。学園での九年間の学びこそ, 自分自身の未来を切り拓き,どんな困難も乗り越えていける大きな原動力なのです。

 一昨年,NHKの合唱コンクールの高等学校の部の課題曲となったラッドウインプスの「正解」という曲の中にこんな歌詞があります。

 ああ,答えがある問いばかりを教わってきたよ
 だけど明日からは
 僕だけの正解をいざ 探しにゆくんだ また逢う日まで

 制限時間は あなたのこれからの人生
 解答用紙は あなたのこれからの人生
 答え合わせの 時に私はもういない
 だから 採点基準は あなたのこれからの人生

 「よーい,はじめ」

 なりたい自分への目標は,君たちの成長や時間の流れとともに変わっていくでしょう。それでいいのです。具体的な目標が変わっても,常に自分の求める目標に向かって精一杯生きることにこそ価値があるのです。意志あるところに必ず道は拓けます。
「探究する力」「創造する力」「協同する力」この三つの力を大切に,答えのない問いに向かって,自分らしい答えを探し続けることができる豊かな人生を送ってくれることを心から願っています。

 保護者の皆さまに一言お祝いを申し上げます。本日の,お子達の卒業,誠におめでとうございます。お子達の今日の姿に感慨もひとしおのことと存じます。凌風学園の名にふさわしく,「風を凌いで」進んでくれた学園生でした。このような出会いに心から感謝いたします。 
 結びに,ご来賓の皆さまにおかれましては,ご多忙の中ご臨席を賜り誠にありがとうございます。高いところからではありますが,厚く御礼申し上げます。今後も,凌風学園教育に対しまして,ご指導・ご支援のほど, よろしくお願いいたします。

 それでは,卒業生のみなさん,お別れです。自分の可能性を信じ,夢の実現に向けて,困難に立ち向かい,失敗や挫折をおそれず,凌風学園の校歌のごとく,風を凌いで高く高く,風を凌いで遠く遠く,未来に向かって大きくはばたいていくことを祈念し,式辞といたします。
                       令和3年3月15日
                       凌風学園
                       学園長 岩佐 武司

風を凌いで 3月11日

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 今日は,3月11日。今から10年前の今日,午後2時46分に東日本大震災が発生しました。
 この震災では,2万人余りの方がお亡くなりになり,現在も2500人を超える行方不明者がおられます。また,今なお4万人を超える方々が避難生活を余儀なくされ,不自由な生活が続いています。家族,親類,友人を亡くされた方々のお気持ちを思うと,深い悲しみで胸が痛みます。国レベルでは,本日「東日本大震災十周年追悼式」が執り行われ,午後2時46分には,東日本大震災で命を失われた方,被災された方々に思いをはせて,1分間の黙祷が全国で一斉に捧げられます。凌風学園では,朝学活の時間に,学園生の皆さんとともに,この震災により犠牲となられた全ての方々に対して黙祷をささげ,ご冥福をお祈りしました。
 さて,震災から10年,被災地の人々のこれまでの生活や,復興への道のりを特集した報道番組やドキュメントが連日放映されています。「大切な人」や,「大切な場所」を奪われた悲しみを背負いながら,それでも目の前にある現実と向き合って生きておられる人たちの姿が映し出され,改めて「今」という時間,当たり前の毎日を過ごせていることに「感謝」の思いを抱きます。
 「大切な人」それは家族であり,恋人であり,仲間であり,自分にとってかけがえのない人のことです。かつて見たある映像の中で「大切な人」を表す印象深い言葉がありました。
 「大切な人・・・それは,その人の幸せな姿を想像するだけで,自分がうれしい気持ちになる,そんな人のことです。」
 あなたにとって「大切な人」は,間違いなくその人にとっても「あなた自身」が「大切な人」なのです。誰しも「大切な人」の悲しむ姿を望む人はいません。だからこそ,自分自身を大切に,「今」という時間を精一杯生きなくてはいけないのです。「大切な人」を失い,想像を絶する悲しみを背負った被災地の人たちが,それでも懸命に生き抜いていこうとされる姿があるのは,「大切な人」を失った悲しみと同時に,「大切な人」から託された「自分に向けられた思い」をひしひしと感じておられるからだと思うのです。
 自分を支えているのは家族をはじめ,たくさんの「大切な人」からの「自分に向けられた思い」です。だからこそ,「今」という時間を大切に精一杯過ごすことが,その思いに報いることになるのです。そう考えると,「がんばろう」という言葉は,誰よりも自分自身に向かうべき言葉ではないかと思います。
 「明日への希望」を持って懸命に生きておられる被災地の人たちの姿に思いをはせ,私たちは,今自分の身の回りにある「あたり前」の生活やたくさんの「大切な人」とともに過ごせる幸せに感謝し,「今,自分ができること」に精一杯取り組み,毎日を大切に過ごしましょう。

風を凌いで 2月15日

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 グランド脇の花壇に植えられているパンジーやビオラ,ノースポールが色鮮やかな花を咲かせています。暦の上ではもちろんですが,「春」はもうそこまで近づいています。ところで,みなさんは「花信風(かしんふう)」という言葉を聞いたことがありますか? その昔,中国では,各季節に吹く風が虫の命を動かしたり,草木を掘り起こしたりして,それぞれの季節に,それぞれの花を咲かせると考えられていました。そんな風のことを「花信風」と呼んでいたそうです。辞書には「花信」とは「花が咲いたという知らせ,花便り」と出ています。なんとも味わいのある素敵な言葉ですね。
 いよいよ,令和2年度も締めくくりの時期がやってきました。今年度はコロナの影響で2か月の休校期間を経て6月からのスタートでしたが,自分のクラスや学年を,あらためて振り返ってみましょう。一人一人が,そしてクラスや学年全体が,お互いの「花信風」になれていたでしょうか。例えば,仲間が何かをするときに「頑張れ」と励ましたり,支えたりする関係ができていましたか。また自分が「頑張りたい」という気持ちになるような,そんな温かい雰囲気が常にありましたか。そういうものこそ,学級や学年に吹く「花信風」ではないかと思います。
人間は一人一人みんな違います。得意なこともあれば,そうでないこともあります。だからこそ,それぞれが活躍する場も違います。そんな一人一人が集まって学級や学年というものができているのです。それぞれの活躍の場で,大いに頑張っていく気持ちと,それを支えてあげて応援していく周りの力こそ,まさしく「花信風」です。
 今年度はコロナの影響でクラスや学年をはじめ,皆さんが集まって取り組む行事が制限され,仲間とのつながりを直接実感できる場面が少なかったと思います。そんな中でも,皆さんは工夫をしながら「心のつながり」を途絶えさせることなく様々なことに取り組んできました。各フロアにある学年の掲示板や教室の壁に掲示されている目標をはじめ作品や写真の数々。それらは,これまでだれも経験したことのない時間の中で,風を凌いで,みんなが力を合わせて前に進んできた証です。そして,作品や写真といったもの以上に,結果に至るまでの途中の過程がいかに大切であったかということを,工夫をして行った取組や行事を重ねる度に改めて感じたことと思います。だからこそ,喜びや時には悔しさをみんなで分かち合ったはずです。そういう意味で,今年度の締めくくりとしての残りの日々に,もう一度学級や学年に「花信風」を吹かせてみましょう。1年の締めくくりに向けて,そして新たな希望を抱いて進級,卒業する為にも,「風を一つに」大きな花を咲かせるここちよい風を吹かせてください。
「風を一つに 〜 絆で高め合い,燃え上がる凌風へ 〜」

風を凌いで 1月29日

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 はきものをそろえる

 はきものをそろえると 心もそろう
 心がそろうと はきものもそろう
 ぬぐときに そろえておくと はくときに 心がみだれない
 だれかが みだしておいたら だまってそろえて おいてあげよう
 そうすればきっと 世界中の人の心も そろうでしょう

 この詩は,長野県長野市篠ノ井にある円福寺の住職(お寺の和尚さん)藤本幸邦さんがつくられた詩です。この詩を読んで,皆さんはどんなことを感じましたか?

 私たちは日々の生活の中で,自分が脱いだ靴やスリッパなど,はきものをそろえたり,きちんと元に戻したりすることができているでしょうか。学園内でも自分の靴を入れる下駄箱,トイレのスリッパや保健室前の廊下,図書室の入り口や図書コーナー前の廊下など,自分の靴やはきものを脱ぐ場面はたくさんあります。そんな時,靴やスリッパなどが脱ぎっぱなしで散らかっていたら皆さんはどう感じるでしょうか?

 次にはくときのことを考えれば,脱いだ時にそろえておく方が良いと, 当然わかっていると思います。トイレのスリッパなどは, 自分が使ったものをきれいにそろえておくことで,(自分も含めて)次に使う人が気持ちよく使えます。そのことに気付けば, 自ずと行動が変わると思います。つまり自分の靴や使ったスリッパをそろえずに脱ぎっぱなしにしておくことは, 自分も含めて, 次に使う人がどのような気持ちになるかということを考えていない行動です。反対に,自分の靴やスリッパをそろえることは,自分の行動を落ち着いて見,また他の人がどのような気持ちになるかも考えている行動なのです。さらに, 自分のものだけではなく, 他の人が乱したままで脱いである靴やスリッパを黙ってそろえておくという行動は, 人として尊い行いなのです。何気なくその行いを当たり前のようにしている人が, 私たちの周りにはいます。素晴らしいですね。

 たかが「はきものをそろえる」, されど「はきものをそろえる」なのです。この行動がいつでもどこでも常にできる人になってください。自分の行動を冷静に捉え, 他の人の気持ちにも思いを巡らせることができるようになってください。

 先日, 5・6・7年生がそれぞれの学年の道徳の時間に, 「みんなが気持ちよく過ごすために大切なことはなんだろう」と考えました。それを, 第2ステージの絆の日に持ち寄り, 意見を出し合い, これからの生活で心がける具体的な行動目標を考えていました。その中に「相手の気持ちを考える」や「スリッパをそろえる」というものがありました。お互いに気持ちよく学園生活を送るためには, 一人一人がみんなのことを考え行動していくことが大切です。 凌風学園全体で,自分から「靴箱の自分の靴のかかとをそろえる」「トイレのスリッパをそろえる」ことを毎日実行していきましょう。

 はきものをそろえて,心ひとつに!

風を凌いで 1月18日

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今回の避難訓練は全学年一斉避難の訓練は行わず,各教室で避難経路や避難時の注意事項を担任の先生とともに確認しました。(1年生のみ,グランドへの避難訓練を行いました。)
以下は,1月18日(火)5限の避難訓練の前に放送で話した内容です。


 「震災を経験していない人にとってはわからないと思う。それはしょうがない。でもそういうことがあったということは覚えていてほしい。これからもずっと,1月17日は来るけど,何年も経ったからと言って『今さら』と言ってほしくない。」
 この言葉は,今から26年前,阪神淡路大震災によって,目の前で大切な親友を失った方の言葉です。

 26年前の1995年1月17日午前5時46分,阪神阪神淡路地域を震度7の大地震が襲いました。
 死者6434人,負傷者43792人,家屋の倒壊249180棟。当たり前に流れていた時間が突然寸断されました。建物の倒壊や大規模な火災が相次ぎ,一瞬にして大切な家族や友人,仲間の命が奪われました。あれから26年。甚大な被害を受けた神戸を中心とした街並みは,その後「がんばろう」を合言葉に心を一つにして苦難を乗り越えていった多くの人々の復興の努力の結果,見違えるほどに新しく生まれ変わりました。

 しかし,私たちが忘れてはいけないことは,この方のように,震災で大切な家族や友人,仲間を失って,その悲しい思いを胸に秘めながらこれまで懸命に生きてこられた方がたくさんおられるということです。
「『今さら』と言ってほしくない」という言葉の中には,震災によって自分の大切な人たちの命が奪われるようなことは二度とおこってほしくないという思いや,震災の経験を過去のものにしないで,これからもし,大きな地震が起こった時に,少しでも犠牲となる人たちや被害を受ける人たちが少なくなるように,教訓として生活の中に活かしてほしいといった思いが込められているように思います。

 さて,新型コロナウイルスの感染拡大がおさまらず,京都府を含め11の都府県に2度目の緊急事態宣言が出され,不安な毎日が続いています。そんな状況の中,昨年夏には九州の熊本県をはじめ,大雨によって河川の氾濫や家屋の浸水などで亡くなられた方や行方不明の方がおられるなど大きな被害がでたこと,この年末年始も北海道や東北などでは大雪による大きな被害が出たことは皆さんも知っていることと思います。そしてこのコロナ禍の状況で,地元の方はもちろんボランティアの人たちによるその後の復旧作業も思うように進まず,被害を受けた地域の人たちはいまだ不自由な生活をしいられているのが現状です。一日も早い復旧を願わずにはいられません。

 地震,台風,大雨,山崩れなどが原因となって起こる災害は自然災害と言われています。災害は忘れた時にやってくると言われたのは昔の話で,この頃はいつ何時自分の住んでいる地域でこうした自然災害が起こるかもしれないという危機感をもって日頃から準備をしておくことが必要な状況があります。
 人間は一度でも体験したことや,イメージしたことがあることに対しては,ある程度落ち着いて行動できますが,イメージしたこともなく,全く初めての事態にはパニックになってしまいやすいと言われています。つまり,学校で行う避難訓練は,もしもの時に落ち着いて行動できるためのイメージ作りの一つだと考えてください。災害や緊急時に対する日頃の準備の一つです。
 災害や緊急事態はいつおこるかわかりません。授業中,教室で担任の先生の指示が届く場所にいるときだけではなく,休み時間,グランドで遊んでいるときかもしれません。放課後,体育館で部活動をしている時かもしれません。そこで,まずは先生の指示をしっかり聞くこと。これが一番です。次はたとえ先生の指示が届かなくても,自分の力で周りの状況をよく確認して,どこへどう避難すれば安全なのか判断することです。高学年の人は低学年の人を優先に行動をとることも大切になってきます。学校での避難訓練があるのは,災害や緊急事態がいつ何時おこっても,素早く適切な行動で自分の命を自分で守れる準備をしておくためです。今日の避難訓練はコロナの感染防止対策のために,全体で避難行動を訓練することはしませんが,この後,担任の先生の話をしっかり聞いて,避難経路とともに避難するとき落ち着いて行動するための約束と心構えである「おはしもて」という言葉で避難する時の自分の行動を確かめておきましょう。「お」は「おさない」,「は」は「はしらない」,「し」は「しゃべらない」,「も」は「もどらない」,「て」は「低学年優先」です。

 「先生の指示をしっかりと聞き」,「おはしもて」の約束事を守って,まずは「大切な自分の命を自分で守れる」ように,そして,「大切な友だちや仲間の命を守れるように」,どんな状況でも落ちついて行動ができる学園生になってもらいたいと思います。

風を凌いで 1月5日

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 本日1限に放送による3学期の始業式を行いました。以下,始業式のお話です。(写真は始業式の日の登校時間の様子です)

 皆さん「あけましておめでとうございます」新しい年を迎えました。今年が皆さんにとって,すばらしい一年になることを願っています。
 まず,この冬休みに大きな事故やケガがなく,今日の始業式に皆さんが元気に登校できたことが何より良かったことだと思っています。また,年末から行われている冬のハッピースクール大作戦でも児童生徒会本部や各委員会が趣向をこらして取り組んでいる姿に,学園生みんなでより良い学園生活を築いていこうとするエネルギーを感じます。そんな中,今日の朝も児童生徒会やPTAの保護者の皆様による挨拶運動があり,皆さんも温かい雰囲気で登校できたのではないでしょうか。

 本来なら始業式で学園生の皆さんと一緒に校歌を歌うところですが,今回もみんなで歌うことができませんので,心の中で校歌を歌ってほしいと思います。凌風学園の校歌の一節に「風を凌いで高く高く。風を凌いで遠く遠く。」という歌詞があります。校名の「凌風」とは「風を凌ぐ」,つまり風(困難)を乗り越えて進むという意味です。コロナ禍の状況がそうであるように,私たちがこれから進む先は,決して順風満帆な道ばかりではありません。時には耐え, 我慢を強いられることもあります。「凌風」の文字には,困難にぶつかった時それを乗り越えていく力,いろいろな人との出会いを大切にし, 互いを認め合い共に生きぬく力を身に付け,未来に向かって大きく羽ばたいてほしいという願いが込められています。

 昨年,コロナの感染防止対策のために,新しい生活様式として,休校期間中から始まった,マスクをつけることや手洗い・うがいをすること,毎日の健康管理をすること,人とのソーシャルディスタンスを保つことなど,日々積み重ねてきた行動と実行は, 繰り返した分,たしかに,コロナウイルスから自分や周囲の人を守るための君たち自身の力(技術)になっています。さらに,それらは,「 嫌だなあ, 不安だなあ, 寂しいなあ…」という気分を持ちながらも, 自分と周囲の人を守るために「やりぬくという力」にもつながっています。つまり,少々のことには耐えられるそんな心の強さを得られたということです。まさに学園生のみなさんが「風を凌いで」困難を乗り越えてゆく力を得られたということです。
 年末,年始の全国的な状況からしても,コロナの先行きはまだまだ不安ですが,1日も早く,安心してみんなで一緒に勉強や運動ができるように,安心してみんなで一緒に大声で歌えるように,安心してみんなで一緒に楽しく給食が食べられるように,そして,「また,明日」といえるあたりまえの日常が再び途切れてしまうことのないように,「何のために, 誰のために」を常に心がけてこれからも生活していきましょう。

 さて,「1年の計は元旦にあり」といいます。新たな年を迎えて,なりたい自分の姿を思い描いて,自分の目標を掲げた人も多いと思います。学園だより1月号にも書きましたが,新年を迎えた元日に,今年1年何を目標に頑張るか,どのようなことに挑戦するかを決めて新年のスタートを切ることはとても大切なことです。学年の節目は4月ですが,年が改まったことを機に,学園生の皆さんには今年の自分の目標をしっかりたててほしいと思います。そして自分はその目標を必ず達成するんだという強い気持ちで努力してください。その強い気持ちのことを「信念」と言います。たとえ「実現できるかな?」という大きな目標であったとしても,「やってみせる!」という強い「信念」と,たゆまぬ努力(小さなステップ)の積み重ねがある限り,確実に目標に近づく(レベルアップする)はずです。まずは目標を立て,目標達成に向かって,具体的に事を起こすことから始めましょう。どんな小さな事でも良いから,目標達成に向かって,何か一つ実行するのです。そして,続けるのです。「継続は力なり」といいます。たゆまぬ努力のその先に「自信」は生み出されます。「自信」とは「自分を信じる」と書きます。積み重ねた努力の分だけ「自信」は強く大きくなるのです。

 3学期は学年の締めくくりの時期であると同時に,4月からの新しい学年へ向けての助走期間です。だからこそ,決意を新たにし,目標に向かって一歩ずつ着実に歩みを進めてほしいと思います。今年は待ち望んだオリンピック・パラリンピックイヤーとなることを願いつつ,学園生の皆さん一人一人が心の中にあるそれぞれのメダルを目指す1年となることを期待しています。

 9年生のみなさん。凌風学園での生活もあと2ヶ月余りとなりました。「夢の実現」のための第一関門,受験の時期を迎えます。いよいよ進路実現に向けたラストスパートです。凌風学園は教職員・学園生全員が9年生のみなさんを応援しています。この1年,様々なことに耐えて頑張ってきた皆さんです。どうか自分を信じてがんばってください。
 次に8年生のみなさん,いよいよ今年は最高学年となります。9年生をはじめ歴代の先輩たちが築いてきた良き伝統を継承し発展させて,凌風学園がさらにすばらしい学校になるように,学園のリーダーとしての自覚とプライドをもって行動をしてください。大きな期待をしています。
 そして1年生から7年生のみなさんは,この3学期を「しめくくりの学期」にすると同時に,4月から新しい学年へステップアップするための力をたくわえる「準備の学期」にしてもらいたいと思います。

 さあ,令和3年,西暦2021年のスタートです。凌風学園はこの4月に開校10年目を迎えます。心と体が健康で,事故やケガのない安心で安全な日々の生活を送るとともに,ここにいる全員の力で,さらに,すばらしい凌風学園にしていきましょう。
 以上で,3学期の始業式の話を終わります。

風を凌いで 12月23日

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 本日5限にZoomによる2学期の終業式を行いました。以下,終業式のお話です。(写真は終業式の日の登校時間の様子です)

 長かった2学期も今日が終業式。そして平成2年もあと8日で,新しい年を迎えます。
 今年はなんといっても「コロナ」という言葉抜きでは語れない1年でしたね。コロナの影響で私たちは,今まで経験したことのない生活を送ることになりました。3月からの休校期間をはじめ,「また明日」と言える当たり前の毎日がなくなることを誰が想像したでしょう。マスクの着用,無言の給食,行事や部活動の試合の中止,学校・家庭での様々な活動の制限など,みなさんにとって本当に我慢と辛抱の1年だったと思います。

 6月の学校再開後は,新しい生活様式での生活が始まりました。感染防止のために,学校や家庭,地域でもいろいろと制約がある中での生活を過ごしましたが,皆さんはその中でどんなことができるようになったでしょうか。どんなことを頑張ったでしょうか。改めて,今年の学校生活と自分を振り返ってみましょう。

 まず,休校となった3月から5月の3か月。誰も経験したことのない毎日。不安もあったでしょう。ときに生活リズムが乱れることもあったでしょう。それでも淡々と家での日々を過ごし, 目の前のやるべきことを大切にしてきました。そして,その3か月の経験で皆さんは,「てまきずし」という合い言葉で表される新しい生活様式を知らず知らずのうちに身に付けることができました。
 日々積み重ねてきた行動と実行は, 繰り返した分,君たちの力になっています。それは, 嫌だなあ, 不安だなあ, 寂しいなあ…という気分を持ちながらも, 「やりぬく」という力です。少々のことには耐えられる,そんな心の強さを得られたということです。
 そう考えると,学校が再開した6月から今日までの約半年間,これまで誰も経験したことのなかった時間の中で,君たちは新しい生活様式に合わせて「変身し」,新たな学校生活に「挑戦し続けた」ということです。「変身すること」を「チェンジ」,「挑戦すること」を「チャレンジ」と言います。特に,この2学期を振り返り,みなさんの日々の学園生活から気づいた,「チェンジ」と「チャレンジ」の姿をいくつか紹介します。

 毎朝,校門で君たちを迎えていると,以前までは照れくさそうに挨拶できずに通り過ぎていたのに,2学期の途中から大きな声で自分から挨拶をしてくれるようになった学園生が何人もいます。元気な挨拶はとても気持ちがいいです。
 12月の懇談会の様子を担任の先生にたずねてみると,1学期は苦手だった科目にこつこつ取り組んで,2学期ずいぶんと力をつけた学園生がたくさんいることを知りました。
 また,第2ステージの縦割り掃除や児童生徒会活動のハッピースクール大作戦では,上級生がリーダーとして下級生と一緒に掃除をしたり,自分たちで考えた活動に上級生と下級生が一緒になって取り組んだりしている様子に,凌風学園が大切にしてきた「つながり」を感じることができました。
 凌風ミニ運動会や凌風ミニ発表会をはじめ,6年生の研修旅行や9年生の修学旅行,部活動の代替え大会や新人戦では,ステージや学年,クラスや部活動で決めた目標を大切にして,みんなで力をあわせて取り組む姿にも,君たちのつながりや成長した姿をたくさん見ることができました。
 旧児童生徒会本部の皆さんは,みんなが集まっての学園集会や児童生徒総会,本部役員選挙の立会演説などができない中で,Zoomやテレビ放送を使いながら,新たな形に挑戦し,工夫をしながら活動を続けてくれました。そんな先輩の姿をしっかり受け止め,新しい児童生徒会本部の皆さんがこの12月,Zoomを使ったリーダー講習会や冬のハッピースクール大作戦に取り組んでくれています。

 コロナの影響で大変な1年だったけれど,「できない」とあきらめずに,「できること」を考えて,工夫して取り組む姿はすばらしいです。その姿をこれからもずっと続けてほしいと思います。「チェンジ」と「チャレンジ」。「変わる」ためにも「挑戦する」ためにもまずは目標をしっかりもつこと,そして目標の先にある「なりたい姿」「なりたい自分」に向かって,これからも努力を続けましょう。

 このように,これまで頑張ってきた凌風学園の皆さんだからこそ,これからさらに頑張ってほしいことを2つ伝えておきます。
 1つ目は学習面の話です。先日の学園評価アンケートの結果にもあらわれていましたが,学校の授業以外に家庭で自主的に学習に取り組む時間に課題が見られます。つまり家でも勉強する時間をしっかりとってほしいということです。特に第2,第3ステージの皆さんは,宿題や週末課題だけではなく,毎日時間を決めて自分で計画的に家庭学習に取り組む習慣をつけてほしいと思います。その積み重ねが,どんなときにも自分の力を安定して発揮することや,難しい問題にも粘り強く取り組める力を生み出します。
 2つ目は生活リズムチェックの結果,テレビやゲーム,ケータイ・スマホといったメディアの使い方について「一日あたりに使用する時間」の長さに心配な点があることです。具体的にはどの学年も休日になると2時間以上使用している学園生の割合が平日と比べて大幅に増えています。さらに,昨年と比べると平日でも2時間以上使用している学園生の割合が増えています。これは大きな課題です。そんな中,最近では,学園内でも,SNSやケータイ・スマホに関する友達同士のトラブルがおきています。使用時間が増えることで,家庭での学習時間が少なくなったり,トラブルが起きたりしないように,SNSやケータイ・スマホについては正しい使い方や家庭での約束・ルールを決め,マナーやモラルを守って使用してください。

 明日からいよいよ12日間の冬休みが始まります。チャイムのない生活となりますが,学校がなくても,早寝早起き朝ごはんを心がけ,勉強や運動,お家のお手伝いなど,よりよい時間の使い方を考えて,規則正しい生活を送るようにしてください。
 コロナについては全国的にまだまだ不安な状況があります。感染防止のために「てまきずし」を続け,年末年始もできる限り人が多く集まる場所に出かけることは控えましょう。コロナだけではなく,風邪やインフルエンザが流行る季節ですので,健康管理には十分気をつけましょう。また,いつも以上に交通安全や地域での行動や遊び方に注意をしてください。新年の1月5日には全員が元気に登校してもらいたいと思います。そして,三学期は,自分が頑張ってきたこと,各学年やステージで取り組んできたことにさらに磨きをかけ,みなさんの力で,凌風学園をもっともっと良い学校にしていきましょう。

 学園生の皆さん,どうぞよいお年をお迎えください。以上で2学期終業式のお話を終わります。

風を凌いで 12月2日

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「12月は人権月間です」

世の中のために  吉野 源三郎

だれもが 力いっぱいに
のびのびと生きてゆける世の中
だれもかれも「生まれてきてよかった」
と思えるような世の中
自分を大切にすることが
同時にひとを大切にすることになる世の中
そういう世の中を来させる仕事が
きみたちのゆくてに待っている
大きな仕事
生きがいのある仕事

 私たちが幸せに生きるための権利のことを「人権」といいます。そして,この権利は,世界中のだれもがもっている権利です。しかし、今年の「コロナ差別」も含め,世の中には不当な差別や偏見による人権侵害やインターネット上での誹謗中傷などが存在しており,「人権」が守られていない現状が数多くあります。
 1948年12月10日,国際連合第三回総会で「世界人権宣言」が採択され,この日が「人権デー」と定められました。それを受け,わが国では毎年12月を「人権月間」とし,12月4日から同月10日までを「人権週間」と定めています。
 では,「人権」を守るために大切なことは何でしょうか。決して難しいことではありません。まずは,教室であなたのとなりにいる友だちの顔をしっかり見てください。みな違った顔をしていますね。この地球上には何十億という人間がいます。その中で,今生きている「わたし」と「あなた」は世界中でたった一人です。そのことをしっかり考えて行動することが「人権」を守ることです。
 「わたし」が生きて,行動していることは「わたし」の個性です。「あなた」が生きて,行動していることは「あなた」の個性です。そんな「わたし」と「あなた」だからこそ,かけがえのない存在なのです。自分を大切にしたいと思うように,人もまたその人自身を大切にしたいと思っています。自分が人から大切にされたいと思うように,人を大切にすることが「人権」を守るということです。そして,みんなが幸せになることです。それが守られないとき,「一番大切な私自身が大切にされない」場面がおこるのです。自分が大切にされないことを望む人など誰一人としていませんね。

 人権月間の機会をとらえ,一人一人の人権が尊重され,かけがえのない「いのち」が輝く社会にするために,「自分を大切にするように,他の人を大切にする」ことができているか,自分自身をふりかえってみましょう。


風を凌いで 11月5日

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 「運を運ぶ」という言葉があります。「運がいい」とか「運が悪い」ということをよく言いますが,「運は自分で運ぶもの」と言われます。今日はそれに関する2つのエピソードを紹介します。
 一つ目は,かつてサッカー日本代表チームの監督を務められた岡田武史さんの話です。岡田武史さんがインタビューでワールドカップの出場選手を決める際に「運で決める」と答えられたことがありました。その理由は,「チームとして皆が運を拾える選手でないといけない。」ということでした。岡田武史さんは続けて次のように話されました。
 「運を拾える選手とは,例えば10mダッシュを10本走った時に,10本全て完全に走り切る選手です。技術がいくら高くても,ゴール手前で少し流してしまう選手は必ず大舞台で運を逃してしまうのです。なぜなら,どんなスポーツでも実力差をカバーできるような運が実は試合中にはたくさん転がっているからです。それをどう拾うかがチームの勝利につながります。ですから,たった一人でも10mダッシュ10本の内たとえ1本でも流してしまう選手がいたら,そのことによってチームの運を逃してしまうことになるのです。運を逃さない選手というのは目の前の事柄に決して手を抜かず全力でやりきることによって,常にチャンスを狙っています。仮にそのチャンスを逃しても,『これがだめなら,あれがある』『それがだめでも次がある』『必ずチャンスが訪れる』とチャンスの到来を狙っているのです。したがって,訪れたチャンスを逃さず,ものにするためには,常に準備ができているということです。それが,運だと思うのです。」

 もう一つ,同様のエピソードを紹介します。社会人野球のある名門チームの監督の講演会での話です。
 「一番やりづらいチームはどんなチームですか?」と会場から問われたときに,その監督は「すべての選手が常に全力疾走するチームです。」と答えられ,その理由を次のように話されました。
 「どんな凡打の内野ゴロでも,1塁へ向かって猛然と全力疾走されると,守っている選手は必ずといっていいほど焦りが出てくる。その焦りが,一瞬ボールを取り損なったり,1塁への送球が少しそれたりする瞬間を生み出す。それが重なると,間一髪アウトにできない場面が生まれ,相手にチャンスを与えてしまう状況になる。剛腕ピッチャーや強打のバッターがいるチームもさることながら,チーム全員が全力でプレーするチームが相手としては一番手強いチームです。」

 二つの話に共通しているのは,常に目の前のことに全力で取り組むことこそ,訪れるチャンスを逃さないことになるということですね。
 「運は自分で運ぶもの」,「運」を「チャンス」だととらえれば,常に目の前に訪れたチャンスを見逃さないこと,そしてそのチャンスを生かすために自分の準備をしておくことが大切だということです。勉強も部活動も,目の前のやるべきことに全力で取り組みましょう。その積み重ねがチャンスを呼び込み,そのチャンスを生かすことにつながるのです。
 「運を運ぶ」のは自分自身です。

風を凌いで 10月27日

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Peace & Memories of the 9th grade
<9年生の修学旅行を振り返って>

 楽しい時間は, あとになればなるほど心の中であせることなく鮮やかで豊かな思い出となります。ともに過ごしたかけがえのない時間と多くの「学び」を振り返ってみましょう。
 まずは, 無事修学旅行が実施できたことに心から感謝したいと思います。仲間とともに過ごしたかけがえのない三日間は,皆さんのお家の方,凌風学園の教職員はもとより,旅行中にお世話になったバスの運転手さんやガイドさん,旅行業者の方,カメラマン,宿泊先の従業員の方々など,多くの方々の支えがあってこそ得られた貴重な時間なのです。そのことを心の中に刻まれた数えきれない思い出と共にしっかりと刻み込んでほしいと思います。
 修学旅行の三日間, 常に心地よい時の流れの中で過ごせました。旅先で心に残る人や物や風景に出会った時間,自分や家族のためにお土産を何にしようかと迷った時間,みんなで食事をし, ホテルの部屋で友達と語り合い, 他愛もないことで笑いあった時間…,みんなが被爆地広島で気付いたことは, 「平和な日常」があるからこそ, 私たちは幸せな時間が持てるのだということでした。すべての時は「平和な日常」の中にあることを決して忘れてはなりません。

「未来でも平和が続くよう,戦争についての出来事や命の尊さ,平和のあり方を次の世代へと伝えていきます。これからの私たちは,平和の尊さを理解し,今の平和な日常に感謝して生きていくことをここに誓います。」
(「平和の誓い」より)
 学年の仲間と一緒に誓った「平和の誓い」を「今を生きる私たち自身」の使命としてしっかりと心に刻み込んでおきましょう。

 「学ぶことは生きること,生きることは学ぶこと」とよく言われます。学ぶことの目的は単に「知識を得る」ことだけではありません。「知らない自分」や「気づいていなかった自分」を自覚することが重要なのです。この自覚こそが自分をさらに成長させようという意欲につながります。そして,その積み重ねが, 視野(ものの見方や考え方の幅)を広げ,自分という人間を創っていくのです。ともに過ごしたかけがえのない時間に感謝し,今回の修学旅行で得た多くの「学び」を胸に刻み,9年生として新たな一歩を踏み出してください。

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