京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/24
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学園教育目標 「自らを高め 共に生き 希望を抱いて未来を拓く」

風を凌いで 9月29日

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 本日,明日は,凌風ミニ運動会です。今年はコロナの影響で学園生活も大きく変わり,学園全体はもちろん,学年やステージで取り組む行事も我慢すること,あきらめることがたくさんありました。けれども,こうして,凌風ミニ運動会を無事に行えることを大変うれしく思います。
 今年は,例年の「凌風大運動会」のように,9学年すべてがそろう場面はありませんが,児童生徒会活動で体育委員会が考えてくれた準備体操は,すべてのステージ・学年で取り組みました。先週の各ステージ・学年での合同体育の様子を見ていても,音楽に乗って楽しそうに準備体操している皆さんの姿から凌風学園のつながりを感じました。
 今年の運動会は感染防止のために3蜜を避け,時間を短縮し,競技内容も縮小,そしてステージごとの「ミニ運動会」形式で実施します。例年行っているフィナーレを飾る「凌風選抜リレー」はありません。その代わりのバトンは,「一生懸命に取り組む皆さんの姿」です。1年生から9年生まで,それぞれの「ミニ運動会」で力一杯頑張りましょう。
 特に学園生活最後の運動会を迎えた9年生の皆さん。形は違っていても,最上級生として,学園全体のリーダーとして,しっかりと取り組んでほしいと思います。そしてかけがえのない思い出の1ページを心に刻んでください。

 では,学園生の皆さんに「凌風ミニ運動会」の合い言葉を三つ伝えます。

 一つ目は,「一番よりも一生懸命」です。
自分のもてる力を出し切り,一生懸命全力で競技をしましょう。一番はもちろんかっこいいですが,それ以上に一生懸命が一番かっこいいのです。

 二つ目は,「うれしさも悔しさも胸一杯」です。
一生懸命競技して,ドキドキ・ワクワク・ハラハラの気持ちで胸を一杯にしましょう。勝つうれしさ,負ける悔しさは一生懸命に取り組むことでしか得られません。その気持ちは必ず自分の心を強くし,力を伸ばしてくれます。

 三つ目は,「心でエール,拍手で応援」です。
一生懸命,仲間を応援しましょう。今年は大きな声での応援は控え,その代わりに大きな力強い拍手で仲間を応援しましょう。きっとみんなの心が一つになります。

 さあ,「凌風ミニ運動会」の始まりです。各ステージ・学年を「一生懸命」という心のバトンでつなげましょう。一人一人の「一生懸命」の瞬間を分かち合い,「一生懸命」のその先にある「感動」をみんなで分かち合いましょう。
 「チーム凌風」として,みなさんの心が一つになり,すばらしい2日間になることを期待しています。

風を凌いで 9月23日

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「振り返りは、未来の自分へのアドバイス」

 先週,第2,第3ステージでは, 2学期の中間テストを行いました。皆さん,テストの手ごたえはいかがでしたか。勉強したことが結果につながりそうですか。とはいえ, ひとまずテストも終わり, 四連休をのんびりと過ごした人も多かったのではないでしょうか。
 さて,今週は各教科の授業で答案返却が始まります。返却時に, 先生方はテスト問題の解説をされます。また, 必ず「自分の答案を見直しなさい。」と言われることでしょう。実は, テストは受け, 点数という結果を見て終わりではないのです。むしろ, 返却され,点数という結果を見たときが始まりなのです。答案返却後, その結果をどのように受け止め,どう生かしていくか, それがテストを行う一番の目的と言っても過言ではありません。なぜ自分の答案を見直すことが必要なのか,今一度確かめておきましょう。

 皆さん, スコアーブックをご存知ですか。スコアーブックとは, 野球やバスケットボール,バレーボールなど,いろいろなスポーツのゲーム(試合)で, だれが, どこで, どのように得点したか(得点されたか)を記録するノートのことです。そのノートを使い, ゲームを振り返り, 検証することは, その後のチーム作りや練習方法に大いに役立ちます。
 具体的に言うと, ゲーム中にどんな形で点を取ることができ,どんな形で点を失ったのか, チームや自分自身を振り返ることができます。また, そこからチームの得点パターンや長所を確認し,弱点を明らかにすることもできます。さらに,次のゲームの目標や具体的な対策を立て, それらを練習に取り入れ,チームや個人のレベルアップに活かすこともできます。単に試合結果がわかる得点だけを並べたスコアーボードを眺めても意味はありません。しかし, スコアーブックは, チームや自分の今の力を, 客観的に分析できる大切な資料なのです。つまり問題用紙と自分の答案用紙はテストにおけるみなさん自身のスコアーブックなのです。自分はどういうところで点数を取っているのか,また,どんなふうに点数を落としているのか, ミスはないかなど,自分の現在の学習における力を確認することができるのです。

 先週は第1ステージもチャレンジ大会(漢字力や計算力をつけるためのテスト)に取り組んでいました。例えば国語で考えてみましょう。国語のテスト内容が, 漢字の読み書きの問題20問とします。テストが返却されました。 答案の見直しを次のように行います。
1得点や正解,不正解を確認する。
2不正解だった問題は, 誤った読み書きだったのか,全く読み書きできず空 欄だったの かを分析する。
3不正解だった問題について自分のテスト前の勉強の仕方を振り返る。
 レベル1 出題範囲のプリントを眺めていた。
 レベル2 出題範囲のプリントの漢字を何回か書いて練習した。
 レベル3 出題範囲の漢字の読み書きをテスト形式で読み書きできるか自分で確かめた。
 レベル4 レベル3で読み書きできなかった,出題範囲の漢字を再度練習した。
 レベル5 レベル4を繰り返し,出題範囲の漢字を全て読み書きできるようにした。

 このように, テストに向けての自分の勉強方法が, どのレベルに当たるかを客観的に振り返り,勉強の仕方を修正するのです。そして次のテストに向けて, 修正した勉強方法で実行していくのです。この繰り返しが, 必ずプラスの結果に繋がるのです。
 私は「国語」の先生でした。その経験から, より具体的に, かつ効率的に漢字テストの勉強に取り組む方法を紹介します。ぜひ実践してほしいと思います。
1現在の自分の学習時間を確かめる。
2テスト範囲の漢字の量,次回のテストまでの期間を知る。
3いつまでにどれだけできるようにするか, 時間と量の目標を立てる。
4どれくらいの時間でどのように取り組むか, 具体的な学習方法と計画を立てる。
*漢字においては, 決まった時間と決めた量に毎日取り組むというノルマを課すことが有効です。英単語や計算などにも効果的です。
5達成度を確かめながら取り組みを続ける, 確認と継続作業を実行する。

 漢字の勉強方法ひとつとってみても,1から5のことを意識し取り組めば, 必ず成果は出ます。これこそまさしく自分の課題解決に向けて「主体的に取り組む力」ではないでしょうか。そしてそれはみなさん自身が求める結果に必ずつながることになります。

 自分自身の課題の発見と解決に向けて, 今ある情報を活用し,主体的に取り組むことを意識すること。これを「答案の見直し」においてぜひ実践してください。そのように臨むことで,これからのテスト前学習の効率があがるはずです。テストは受ける前の準備が大切です。つまり,テスト後の振り返りをしっかり行うことは,次のテストへのスタート, 始まりなのです。
 「振り返りは、未来の自分へのアドバイス」と考えて取り組んでみましょう。

風を凌いで 9月14日

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 「私,失敗しないので!」
 これは, 人気テレビドラマ「Dr.X大門 未知子」で,毎回, 天才外科医の「大門 未知子」が難しい手術に向かうとき,必ず周囲の医者に向かって言い放つ決めゼリフです。
 みなぎる自信にあふれたその言葉通りに,彼女はあらゆる難手術を見事に成功させます。手術後, 必ず患者の胸元に手のひらを置き, その後, スタッフに「お疲れ」と一声かけ, 手術室をあとにします。なんともいえない爽快感と達成感が視聴者にも伝わってきます。
 「私, 失敗しないので!」
 この天才外科医の言葉を裏付けるものがドラマの最終回に明かされます。映し出されたのは彼女のノート。それは手術中のあらゆる事態に対処できる処置の仕方を綿密に記した彼女のものでした。「必ず患者を救う」という医者としての信念から,いついかなる手術においても, 想定外を想定内にし,ベストの処置を施す。そのために万全の準備をしたノート。これこそ「私,失敗しないので」の自信を支えていたものでした。

 人間誰しも何か大きなことに挑戦するとき, 不安や恐怖に襲われるのは当然のことです。一生懸命に取り組めば取り組むほど,自分に足りないところが次々とあらわになってきます。しばしばマイナス思考に陥ることもあります。ましてや人の命を預かる医師。大門未知子も例外ではありませんでした。むしろマイナス思考をもっていたからこそ,不安や恐怖を感じるからこそ,そうならないための勉強をしたり,練習をしたり,対策を立てたのです。彼女は, 命というものに対して常に謙虚に向き合い, 努力を怠らない真面目さを持っていたのです。そして, 見えないところで徹底的に取り組んだ結果, 本番で自分の持てる力やパフォーマンスを最大限に発揮できる「自信」を得たのです。

 自信とは「自分を信じること」「自分を信頼できること」です。その「自分」とは,「過去に頑張った自分の姿」にほかなりません。過去の自分の努力が今の自分の自信を支えているのです。

 フィギュアスケートの羽生結弦選手は,演技直前のリンク上で「自分はできる。必ず成功する。」とつぶやくそうです。それは,単なる「おまじない」や「自己暗示」ではなく,「必要なことをすべてやってきた。だからできる。成功する」という「自分」を信じる「自信」を確かめているのだと思います。その証拠に,演技が終わった瞬間,自分が納得いく演技が出来たときには高く拳を挙げ,ミスがあったときにはその修正の度合いを親指と人差し指の間をあけ,その幅で自分に示します。常に客観的に自分の演技を振り返ることが出来るというのは,まさしく「自信」の証です。絶好調と思える時も,そうでないときも,やるべきことは変わりません。

 さあ,今週16日(水)から,第2,第3ステージは2学期の中間テストが始まります。テスト勉強で問題を解いていて,間違えたとき,解けないときも「どうしよう」と不安にならず,逆に「ラッキー」と思ってください。なぜならば, 本番までに自分のできないことが一つ,できるようになるチャンスにめぐりあったのですから。その時こそ,「勉強ファイヤー」で顔晴るのです。9年生はいよいよ正念場!「不安を越える自信」をつけて臨めるよう,テスト直前まで努力を積み重ねて欲しいと思います。「もう2日しかない」ではなく,「まだ2日ある!」と受け止め,残された時間を自分の味方につけましょう。
 「あせらず」「あまえず」「あきらめず」
 みなさんの健闘を祈ります。


風を凌いで 9月7日

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「ありがとう」 しょうじ たけし

 ありがとう
 ありがとう

 いえば とっても
 いい きもち

 いわれりゃ もっと
 いい きもち

 ありがとう
 ありがとう 

 今日からスタートした凌風学園伝統の児童生徒会活動「ハッピースクール大作戦」。「ハッピースクール大作戦」とは, よりよい凌風学園をみんなで作っていくために, 1〜4年生のキッズチームや5〜9年生の児童生徒会が中心となって, 朝のあいさつ運動やベル着の徹底,標準服の身だしなみを整えるなど,自分たちで考えた企画に協力して取り組む児童生徒会活動です。
 まずは代表委員会が中心となり行う朝のあいさつ運動。「おはようございます」と朝の校門で学園生達があいさつを交わしています。

 朝の元気なあいさつはする側も,される側も元気がわいてくるものです。今年のあいさつ運動では「笑顔で会釈することや相手の目を見てあいさつをするなど気持ちを込めたあいさつをしよう」と呼び掛けています。
 コロナウイルス感染防止対策のためマスクを着用し,声を控えめにしながらのあいさつ。だからこそ, 大切にした笑顔。会釈。そして相手の目を見ること。そこに相手を思う気持ちが込められます。その大切さにも あいさつ運動を通して学園生たちは気付いていくことでしょう。

 さて,日本の朝のあいさつは「おはようございます」ですが, 英語では「グッドモーニング」。直訳すると「良い朝」になります。ちなみに,ドイツ語では「グーテンモルゲン」といい,これも「良い朝」という意味になります。イタリア語では「ボンジョルノ」,フランス語では「ボンジュール」といって,これらは「良い日」という意味になるのだそうです。
 実は,日本のあいさつには続きがあるといわれています。例えば「おはようございます」は「お早くから、ご苦労様でございます」など,朝から働く人に向かって言うねぎらいの言葉だったそうです。同じように,「こんにちは」は「今日は,ご機嫌いかがですか」と, 出会った人の体調や心境を気遣う言葉。「こんばんは」は「今晩は良い晩ですね」や「ご無事に一日をお過ごしになっていい夜をお迎えになりましたね」という祝福の意味も込められた言葉だそうです。そのように考えてみると, グッドモーニングやボンジュールなども「良い朝を迎えましたね」とか「良い一日となりますように」という,相手の幸せを願ったり,祝福したりする気持ちが込められているということがわかります。あいさつを交わすことがお互いにとって心地よいのはそういう気持ちが込められているからなのでしょう。

 あいさつを漢字で書くと「挨拶」。「挨」には「互いに心を開く」、「拶」には「相手の心に近づく」という意味があります。アイヌの人たちが遠来の客に対して使うアイヌ語の「こんにちは(イランカラプテ)」は,一語ごとに区切っていくと,「あなたの心にそっと触れさせてください」という意味になるのだそうです。何気なくかわしているあいさつは,まさしく信頼関係を築いていく一瞬(ひととき)なのです。また, あいさつは「心のオアシス」とも「人と人との関係を近づける魔法の言葉」とも言われます。お互いに笑顔で挨拶をすると心の距離が少し縮まったように感じるのはきっと,あいさつがお互いに相手の存在を認め,心を通わせようという意識を表す行為であるからではないでしょうか。

「あ」 あかるく 笑顔で 
「い」 いつでも
「さ」 自分からさきに
「つ」 毎日つづけて

「ハッピースクール大作戦」を機会に,校内だけではなく,地域でも毎日のあいさつを自分から心がけていきましょう。あいさつを通じて,多くの人との絆を結んでいきましょう。


風を凌いで 9月1日

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 「命の底力を伝える」 この言葉は,鎌田實(かまた みのる)先生が「奇跡 命のメッセージ」という著書の中で述べられている言葉です。鎌田先生は,医師として原子力発電所の爆発事故が起こったロシア,チェルノブイリ近郊で多発した甲状腺がんの治療に尽力されました。また,イランなどの紛争地で傷ついた多くの人々を助けるために,医療に携わってこられました。その鎌田先生が2011年に起きた東日本大震災で様々な活動をされ,そこで見たことや感じたことを「奇跡 命のメッセージ」という一冊の本にまとめられたのです。

 一番大切なもの,一番大切な人,かけがえのないもの・・・・それらが一瞬にして奪われ,失われた地震,津波,そして今もなお残る放射能被害。
 生きのびた人々は,そんな現実の中で今も生き続けています。

 2011年の東日本大震災のあと,私たちの考え方や生き方は大きく変わったと言われます。何がどう変わったのか。それは,当たり前の毎日が当たり前ではないことを知ったこと。人と人をつなぐ絆の大切さに気づいたこと。一人一人自らが何か行動を起こすことが誰かのためになると多くの人が感じ,動き始めたこと。

 古来,大きな試練の日々が訪れるたび,人はそれを乗り越えるための力を身につけてきました。人が力をつけるということは,集団や社会が優しく,しなやかに,そして強くなることです。

 再び訪れた大きな試練,新型コロナウイルスとの闘いの日々。目に見えないものが身近にあるということへの不安感。だれもが互いに猜疑心をもってしまい,その心の弱さが,「新型コロナウイルス感染症に関する差別や偏見」を生み出しています。

 「新型コロナウイルス感染症に関する差別や偏見」とは・・・・,感染者の多い都会から来た人に心ない言葉を投げかけること。感染者やその濃厚接触者とされる人を避け,非難すること。さらには感染拡大の防止に向けて懸命に働いておられる医療従事者やその家族にまで向けられる数々の言葉の暴力・・・・。悲しいことです。つらいことです。誰もが不安をもっています。しかし,その中で自分にできることは何かを一生懸命考え,行動している人はたくさんいます。なのに,なぜか起こってしまう差別や偏見。

 8月25日に文部科学大臣から「新型コロナウイルス感染症に関する差別,偏見の防止に向けて」というメッセージが出されました。その内容は,「正しく恐れる」ことの大切さを伝えるものでした。

 さて,みなさん,「てまきずし」は実行できていますか。これは,自分を守り,相手を守るための「感染しない生活」と「感染させない行動」を常に意識するための合言葉です。決して疑いをもって人を見たり,避けたり,排除することではありません。なぜなら,他人事ではないからです。新型コロナウイルス感染は「誰にでも起こりうる」のです。もし感染しても,きちんと治してくださる医療従事者の方がおられます。
 だからこそ,何よりも大切なのは,「自分を思い,大切にするように,他の人を大切に思い,大切にする」ということなのです。

 私たちに心のソーシャルディスタンスは必要ありません。相手を思いやる気持ちや相手の心に寄り添う気持ちに距離をおく必要はないのです。私たちが一番予防しなければならないのは,心が差別や偏見に感染することです。
 私も,あなたも,自分自身が一番大切なのです。そのことを強く意識することが差別や偏見に感染することから私たち自身を守る方法ではないでしょうか。

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