京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/28
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学園教育目標 「自らを高め 共に生き 希望を抱いて未来を拓く」

風を凌いで 10月20日

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 先週,10月13日,14日に6年生の研修旅行を実施しました。天気にも恵まれ,淡路島での1泊2日は非常に充実した時間となりました。イングランドの丘では,さわやかな自然の風を感じながら,班ごとに散策をしました。淡路人形座では日本の伝統文化のすばらしさを体感することができました。夕刻,宿舎横の慶野松原の海岸で見た燃えるような夕日や鳴門海峡大橋から見た渦潮は自然の雄大さを感じさせてくれました。大塚国際美術館では世界の名作といわれる数々の作品にふれ,芸術のすばらしさに魅了されました。今年はコロナの影響で日程や行先も大きく変わりましたが,それゆえ,忘れられない風景や感動の場面に巡り合えたのではないかと思います。

 さて,明日から,待ちに待った「9年生修学旅行」です。
「Peace & Memories of the 9th grade 」のスローガンを胸に刻み, 出発です。6年生に続き,凌風学園9年生の義務教育の集大成ともいえる大きな取り組みが, 無事行えることに感謝したいと思います。
 <以下,9年生修学旅行のしおりに載せた言葉です。>

「Peace & Memories of the 9th grade 」
〜ともに過ごすかけがえのない時間〜

 「Peace & Memories of the 9th grade 」
 待ちに待った「修学旅行」のスローガンを胸に刻み, さあ, 出発です。
 凌風学園9年生の義務教育の集大成ともいえる大きな取り組みが, 無事行えることを大変うれしく思います。
 今年はコロナの影響で5月から10月に日程が延期されました。そして, あらゆる場面で感染防止対策を講じた制約の多い旅行です。しかし, 皆でともに過ごす時間は, 今回経験した多くの苦難と共に, かけがえのない貴い思い出となり, 大人になってもきっと笑顔で語り合えることでしょう。
 皆さんは小中一貫教育の系統だった取組の中で, 様々な校外学習を経験してきました。その活動の場を凌風学園から地域内へ,さらに地域外へと広げていきました。そして, 社会の中で生きていくために必要となる力を培ってきました。その身につけた「礎となる力」を, 今回京都を離れ, 初めて訪れる場所での「非日常の体験の中で, 出会った人たちとふれあい, 実践する」ことで確かめられるのです。
 今年度は大分県安心院から広島・岡山方面へと行先が変わりました。そのことは残念なことではありますが, 折しも今年は戦後75年,「平和」について考える絶好の機会を与えられたともいえます。広島では平和学習を行い,「命の大切さ」と「平和の尊さ」を学びます。戦争の悲惨さを知り,戦禍を生き延びてきた人々の平和への思いをしっかりと受け止め,平和な世界を築くのは私たち自身であることを確かめてください。日本三景の一つである安芸の宮島は, 悠久の歴史を感じさせてくれることでしょう。先人たちから愛されてきた風景を見ることで, 平和な世界への思いをより強く感じることができるでしょう。広島市内や倉敷での班別研修では, 仲間と協力し,計画から実行へ移す勇気を体得してください。
 皆さんは凌風学園で9年間を過ごした最初の学園生です。コロナの影響で, 学校生活も大きく変わり, 我慢すること, 諦めることが多い中, よく辛抱し, 今できることは何かを常に考え行動してくれました。この修学旅行では,これまでともに過ごしてきた仲間との絆を深め,「9年生の思い出」をたくさん作ってください。そして, その成功や感動をみんなで語り合えるよう, 3日間を満喫してください。
 みなさん, 準備はOKですか。広島や岡山での3日間には,きっとかけがえのない何かが待っています。何かが見つかります。修学旅行のすべての瞬間が, 皆さんの心の中に刻まれ,最高の思い出となり,さらにすばらしい集団として成長し京都に帰ってくることを期待しています。
 感染防止の約束事を守りながら,存分に味わって,思いっきり楽しんで,出会いと発見と感動があふれる充実した3日間にしましょう。
                   

風を凌いで 10月13日

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 「失敗や壁にぶちあたることなく,物事が成功することはない。もし仮に,そういうことがあったとしても,(野球においては)『深み』が出ない。失敗することも,壁にぶちあたることも,振り返ってみれば,それは決して無駄なことではなかったことがわかる。僕は「近道」を求めることが大嫌いだ。遠回りをすることこそ一番の近道になるんですよ。」

 日米通算4000本以上のヒットを打った元メジャーリーガーのイチロー選手の言葉です。事実イチロー選手は4000本のヒットを打った時点で8125個の凡打の山を築いていたのです。
 「4000本打つのに,8000回以上,悔しい思いをしてきた。そこに自分なりに向き合ってこれた。誇れるとしたら,そこじゃないですかね。」
 数々の偉業を成し遂げたイチロー選手の,このコメントをとってみても,失敗や壁にぶちあたることこそが,成功へ向かって着実に進むための通過点であることが確信できます。

 「『辛い』の一歩先に『幸せ』がある!」とよく言われます。(「辛」という感じに「一」を加えると「幸」という字になりますね)
 「遠回りをすることこそ一番の近道になる」というイチロー選手の言葉には,「しんどいこと,苦しいこと,つらいことなどの様々な経験を積み重ねてきたからこそ,気づかなかったことに気づき,わからなかったことがわかる瞬間が訪れること。そうやって身につけてきたものは本物だということ。」といった意味が込められているような気がします。

 以前,夏休みのしおりの言葉で「雨だれ石を穿つ」ということわざを紹介しました。「雨だれが, かたい石にも穴をあけるように,どんなに小さな力でも,根気よく続けていけば,いつかは成果が表れる」という意味でしたね。「 何か一つ目標を決めて,その達成に向けて毎日努力を積み重ねましょう。その努力が成果につながります。もちろん,努力を積み重ねていても,うまく進まないことや,すぐには成果が表れないこともあります。そんなときには,「雨だれ石を穿つ」という, このことわざを思い出してください。そして,夏休みに積み重ねてきた努力を,2学期,3学期と続けることが,必ず目標の達成やその先にある夢や希望の実現につながります。」と書きました。みなさん,自分が決めた目標に向かって,努力を続けていますか?

 10月になり,今年度も折返し地点を迎えました。目標達成に向けて,毎日の努力を続けていく中で失敗や壁にぶちあたり,思い通りにいかないこともあると思います。けれども,そんな時間の積み重ねが,実は物事がプラスへ転じていくために必要な時間なのです。失敗や壁にぶちあたることそのものが「挑戦(チャレンジ)」であり,「挑戦」こそが「成功」の素です。「こうありたい自分」「こうなりたい自分」を見据え,「挑戦」を続ける自分であってください。

風を凌いで 10月6日

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 「心のバトン」はつながった!
 先週,2日間に渡ってステージごとに行われた「凌風ミニ運動会」。どのステージの学園生も全力で取り組む姿が見られ, 心が熱くなりました。走る順番を待っている間,何とか緊張をほぐそうと小刻みに足を動かしていた姿,玉入れで1個でも多く入れようと,みんなで何度も何度も玉を拾いかごに向かって投げていた姿,一つでも順位をあげようと体を前に倒しながらゴールを切る姿,受け取ったバトンを次につなぐために歯を食いしばって懸命に走る姿,声援や拍手で仲間の頑張りを精いっぱい応援していた姿…。そんなみんなの姿は,まるで「一生懸命」という「心のバトン」をつなげているようでした。
 各種目の結果としての順位はありましたが,「自分はどれだけがんばれたのか,クラスや学年としてどれだけ一致団結できたのか」という順位は, みんな一位です。喜びも悔しさも,仲間と味わえる心地よい疲労感も全ては一生懸命に取り組んだ結果であることを,みんなでいま一度確かめておきましょう。
 「ミニ運動会」で皆さんは,「努力」「協力」「全力」「団結」「信頼」「ありがとうの心」「つながり(絆)」…数え上げればきりのないたくさんの力を身に付けました。そしてこれらは,紛れもなく,みんなで一生懸命に取り組んだ, ひとりでは得られない「心の財産」なのです。
 さて,「心の財産」について少し話をします。
「お金の財産」は使わなければずっと保てます。例えば, 1億円のお金は1円も使わなければ,5年後も10年後も1億円のままです。また絵画や陶器などで価値あるものは, 汚れや傷をつけなければ年月を経るほど価値が上がります。
 しかし,「心の財産」は違います。自分が学校や,社会の中で生きていくために「大切だ!」「必要だ!」と感じたことは,それらを学校での生活や社会での生活で実践していくことで,自分の身に備わります。そして,やがて自分自身だけではなく,自分を取り巻く周囲にも良い影響を与えていくようになります。そういう意味で,「心の財産」は使えば使うほど,より大きく,豊かなものになっていくのです。皆さんが「ミニ運動会」で得た「心の財産」は個人や仲間との頑張り,その際にお互いに励まし合った言葉や助けあった行動のひとつひとつから得られたものです。
 凌風学園は上級生が下級生に見せる「一生懸命なかっこいい姿」を「つながり」という形で大切にしてきました。「時間」と「努力」と「目標に向かう一生懸命さ」に裏打ちされた上級生の「かっこいい姿」が受け継がれているからこそ,その「かっこよさ」に大きな価値を見いだし,その姿を下級生たちもまた追い求めようとする「つながり」です。
 そう考えると,運動会をはじめとした行事のみならず,部活動や毎日の学園生活を通して得られた「心の財産」は上級生から下級生へ,クラスや学年の仲間から仲間へ分与されていくことで,「分与」された者が各自の心の中でその財産を確固たるものにし,また次に自分を取り巻く他者の心へつながっていくということではないでしょうか。これからも,「一生懸命」で得られた「心の財産」を大切に,よりよい凌風学園をみんなでつくっていきましょう。

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