京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/14
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学園教育目標 「自らを高め 共に生き 希望を抱いて未来を拓く」

風を凌いで 11月5日

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 「運を運ぶ」という言葉があります。「運がいい」とか「運が悪い」ということをよく言いますが,「運は自分で運ぶもの」と言われます。今日はそれに関する2つのエピソードを紹介します。
 一つ目は,かつてサッカー日本代表チームの監督を務められた岡田武史さんの話です。岡田武史さんがインタビューでワールドカップの出場選手を決める際に「運で決める」と答えられたことがありました。その理由は,「チームとして皆が運を拾える選手でないといけない。」ということでした。岡田武史さんは続けて次のように話されました。
 「運を拾える選手とは,例えば10mダッシュを10本走った時に,10本全て完全に走り切る選手です。技術がいくら高くても,ゴール手前で少し流してしまう選手は必ず大舞台で運を逃してしまうのです。なぜなら,どんなスポーツでも実力差をカバーできるような運が実は試合中にはたくさん転がっているからです。それをどう拾うかがチームの勝利につながります。ですから,たった一人でも10mダッシュ10本の内たとえ1本でも流してしまう選手がいたら,そのことによってチームの運を逃してしまうことになるのです。運を逃さない選手というのは目の前の事柄に決して手を抜かず全力でやりきることによって,常にチャンスを狙っています。仮にそのチャンスを逃しても,『これがだめなら,あれがある』『それがだめでも次がある』『必ずチャンスが訪れる』とチャンスの到来を狙っているのです。したがって,訪れたチャンスを逃さず,ものにするためには,常に準備ができているということです。それが,運だと思うのです。」

 もう一つ,同様のエピソードを紹介します。社会人野球のある名門チームの監督の講演会での話です。
 「一番やりづらいチームはどんなチームですか?」と会場から問われたときに,その監督は「すべての選手が常に全力疾走するチームです。」と答えられ,その理由を次のように話されました。
 「どんな凡打の内野ゴロでも,1塁へ向かって猛然と全力疾走されると,守っている選手は必ずといっていいほど焦りが出てくる。その焦りが,一瞬ボールを取り損なったり,1塁への送球が少しそれたりする瞬間を生み出す。それが重なると,間一髪アウトにできない場面が生まれ,相手にチャンスを与えてしまう状況になる。剛腕ピッチャーや強打のバッターがいるチームもさることながら,チーム全員が全力でプレーするチームが相手としては一番手強いチームです。」

 二つの話に共通しているのは,常に目の前のことに全力で取り組むことこそ,訪れるチャンスを逃さないことになるということですね。
 「運は自分で運ぶもの」,「運」を「チャンス」だととらえれば,常に目の前に訪れたチャンスを見逃さないこと,そしてそのチャンスを生かすために自分の準備をしておくことが大切だということです。勉強も部活動も,目の前のやるべきことに全力で取り組みましょう。その積み重ねがチャンスを呼び込み,そのチャンスを生かすことにつながるのです。
 「運を運ぶ」のは自分自身です。

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