京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/24
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学園教育目標 「自らを高め 共に生き 希望を抱いて未来を拓く」

風を凌いで 9月23日

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「振り返りは、未来の自分へのアドバイス」

 先週,第2,第3ステージでは, 2学期の中間テストを行いました。皆さん,テストの手ごたえはいかがでしたか。勉強したことが結果につながりそうですか。とはいえ, ひとまずテストも終わり, 四連休をのんびりと過ごした人も多かったのではないでしょうか。
 さて,今週は各教科の授業で答案返却が始まります。返却時に, 先生方はテスト問題の解説をされます。また, 必ず「自分の答案を見直しなさい。」と言われることでしょう。実は, テストは受け, 点数という結果を見て終わりではないのです。むしろ, 返却され,点数という結果を見たときが始まりなのです。答案返却後, その結果をどのように受け止め,どう生かしていくか, それがテストを行う一番の目的と言っても過言ではありません。なぜ自分の答案を見直すことが必要なのか,今一度確かめておきましょう。

 皆さん, スコアーブックをご存知ですか。スコアーブックとは, 野球やバスケットボール,バレーボールなど,いろいろなスポーツのゲーム(試合)で, だれが, どこで, どのように得点したか(得点されたか)を記録するノートのことです。そのノートを使い, ゲームを振り返り, 検証することは, その後のチーム作りや練習方法に大いに役立ちます。
 具体的に言うと, ゲーム中にどんな形で点を取ることができ,どんな形で点を失ったのか, チームや自分自身を振り返ることができます。また, そこからチームの得点パターンや長所を確認し,弱点を明らかにすることもできます。さらに,次のゲームの目標や具体的な対策を立て, それらを練習に取り入れ,チームや個人のレベルアップに活かすこともできます。単に試合結果がわかる得点だけを並べたスコアーボードを眺めても意味はありません。しかし, スコアーブックは, チームや自分の今の力を, 客観的に分析できる大切な資料なのです。つまり問題用紙と自分の答案用紙はテストにおけるみなさん自身のスコアーブックなのです。自分はどういうところで点数を取っているのか,また,どんなふうに点数を落としているのか, ミスはないかなど,自分の現在の学習における力を確認することができるのです。

 先週は第1ステージもチャレンジ大会(漢字力や計算力をつけるためのテスト)に取り組んでいました。例えば国語で考えてみましょう。国語のテスト内容が, 漢字の読み書きの問題20問とします。テストが返却されました。 答案の見直しを次のように行います。
1得点や正解,不正解を確認する。
2不正解だった問題は, 誤った読み書きだったのか,全く読み書きできず空 欄だったの かを分析する。
3不正解だった問題について自分のテスト前の勉強の仕方を振り返る。
 レベル1 出題範囲のプリントを眺めていた。
 レベル2 出題範囲のプリントの漢字を何回か書いて練習した。
 レベル3 出題範囲の漢字の読み書きをテスト形式で読み書きできるか自分で確かめた。
 レベル4 レベル3で読み書きできなかった,出題範囲の漢字を再度練習した。
 レベル5 レベル4を繰り返し,出題範囲の漢字を全て読み書きできるようにした。

 このように, テストに向けての自分の勉強方法が, どのレベルに当たるかを客観的に振り返り,勉強の仕方を修正するのです。そして次のテストに向けて, 修正した勉強方法で実行していくのです。この繰り返しが, 必ずプラスの結果に繋がるのです。
 私は「国語」の先生でした。その経験から, より具体的に, かつ効率的に漢字テストの勉強に取り組む方法を紹介します。ぜひ実践してほしいと思います。
1現在の自分の学習時間を確かめる。
2テスト範囲の漢字の量,次回のテストまでの期間を知る。
3いつまでにどれだけできるようにするか, 時間と量の目標を立てる。
4どれくらいの時間でどのように取り組むか, 具体的な学習方法と計画を立てる。
*漢字においては, 決まった時間と決めた量に毎日取り組むというノルマを課すことが有効です。英単語や計算などにも効果的です。
5達成度を確かめながら取り組みを続ける, 確認と継続作業を実行する。

 漢字の勉強方法ひとつとってみても,1から5のことを意識し取り組めば, 必ず成果は出ます。これこそまさしく自分の課題解決に向けて「主体的に取り組む力」ではないでしょうか。そしてそれはみなさん自身が求める結果に必ずつながることになります。

 自分自身の課題の発見と解決に向けて, 今ある情報を活用し,主体的に取り組むことを意識すること。これを「答案の見直し」においてぜひ実践してください。そのように臨むことで,これからのテスト前学習の効率があがるはずです。テストは受ける前の準備が大切です。つまり,テスト後の振り返りをしっかり行うことは,次のテストへのスタート, 始まりなのです。
 「振り返りは、未来の自分へのアドバイス」と考えて取り組んでみましょう。

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