京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/07/24
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中学生対象オープンスクール「BIKO Art Hunting」の申込受付は終了しました。多くの方にお申し込みいただき、ありがとうございました。

銅駝へようこそ(7) 美術工芸科の専門科目−1

●美術工芸科の専門科目

 美術工芸科の専門科目には、美術分野全般に関わる基礎・基本を学ぶ「表現基礎」,基礎科目で習得した実技力の上に生徒の進路に応じた課題でさらに応用力をつける「表現演習」、また実習系の科目として「造形表現」「専攻実習」「実習AB」があります。
 少しずつ紹介します。

●「表現基礎」 1年

 1年生で学ぶ「表現基礎1」は、デッサン、色彩、立体の基礎実技力を身につけることを目標としています。課題は多様で、生徒の興味・関心・意欲をかき立てるものばかりです。小学校、中学校ではあまり経験したことがないような題材、手法で授業を進めます。五感をフルに使ってものの見方、考え方を深めます。iPad の活用とともに毎回学びのワークシートを書いていきます。


写真1 体育館に1年生全員が入り、自分と他の生徒の身体表現も
    行いながら進めるクロッキー。光と影について学ぶ
  2 視覚に頼らず触覚で感じ、表現する。 
  3 パプリカをモチーフに色の三属性を学ぶ。
    色の三属性についてジグソー法で学ぶアクティブラーニング
  4 立体表現
  5 構成デッサン
  6 色彩構成 光と影

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銅駝へようこそ(6) 本校が目指す教育

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●教育理念

 自由快活な校風のもとで 多様性を尊重し共に高め合い
 美の精神をもって 広く社会に貢献できる
 高い理想をもった創造性豊かな自立した青年を育成する

 教育理念とは、教育の目指す理想の姿です。本校では、教育活動の中で「観ること」「感じること」「考えること」「表現すること」を大切な営みとして取り組んでいます。この営みは、他から強制されたり制約されたりするのではなく、一人ひとりが自由を保障されて上で行うことです。同時に、他の人のこれらの営みについても自由が保障されなければなりません。自分の自由だけを主張するのではなく、相互の自由を認め合うことで「観ること」「感じること」「考えること」「表現すること」を深く、豊かに取り組むことができ、共に成長していけるのです。本校の教育では、そういう意味で「自由」ということを大切にします。そして「快活」とは、元気で生き生きしている様子です。「自由快活」というのは、美術を学び、制作活動、表現活動をしていくことはもちろん、普通教科や探究の学び、そして学校行事など、多感な青年期に発見や思索、仲間と切磋琢磨して成長する場としてふさわしい校風であると考えています。

 ひとは皆違っていて当たり前。それぞれの生徒が、まずありのままの自分を認められること、他の生徒のありのままも認めること、その上で、「ありのまま」を受けとめながらただ「そのまま」にしておくのではなく、生徒どうしの学び合いの中で、自己を変革、成長していける学校であることを目指します。

 本校で美術を学ぶと言うことは、単に技術を身につけ作品を制作することが目標ではありません。本校では、「美術を学ぶ」から「美術で学ぶ」ことを大切にします。これからの予測不可能な社会で生き抜くためには、他者に依存して答えを待ったり、これまでの経験だけで答えを出すのではなく、自分から主体的に課題を発見し問いを立て、感性を働かせ、深く思考し、自分なりの表現や今までなかったものを創造していく、そういう力がどうしても必要です。本校の教育は、その様な自立した青年を育てていくことを目指します。

 本校は、この教育理念に掲げた教育を目指すため、次のような教育目標を立てています。


●教育目標

 ・多様なものごとに触れ 美しさや本質を見出す
   「感じる心」を豊かにする
 ・主体的に取り組み 広い視野で柔軟に深く思考できる
   「考える力」を伸ばす
 ・幅広い美術の知識や技能を学び 自分の思いや考えを
   形にする「表現する力」を高める

 教育理念に掲げた青年の育成のためには、「感じる心」、「考える力」「表現する力」を高めることが必要であり、本校では普通教科、美術専門教科、総合的な探究の時間、特別活動において、その目標達成を目指します。目標の中で示した「多様な」「広い視野で柔軟に」「幅広い」という点がとても重要です。美術専門高校の教育は「狭い」「特殊」「将来の進路が限定される」というイメージをもたれていないでしょうか。本校の教育は、そのイメージとは大きく異なります。これからの時代は、アートの力、美意識が必要だと言われています。本校は、普通科高校での学びで重視されていることを「美術で学ぶ」学校です。その上で、感性や発想力、表現力、創造力を大いに磨くことを教育活動で取り組みます。

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銅駝へようこそ(5) 2023年,新しいステージへ

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●2023年,京都駅東部へ新築・移転

 2017年(平成29年)3月に「京都市立芸術大学移転整備基本計画」が発表され、京都市立芸術大学が京都駅東部崇仁地区に新築移転されるのとともに、本校も同地区に新築・移転することが発表されました。そして2018年(平成30年)11月には、「京都市立芸術大学及び京都市立銅駝美術工芸高等学校移転整備基本設計」が策定され、本校は、京都駅東部の最も鴨川寄り、もと崇仁小学校のあった場所に新築移転されることが決まりました。

 基本設計発表について京都市のホームページには「京都市立芸術大学及び京都市立銅駝美術工芸高等学校は,明治13年に日本初の公立の絵画専門学校として創設された「京都府画学校」を起源とし,建学以来140年近くにわたり,国内外の芸術界や産業界で活躍する人々を輩出するなど,日本のみならず世界の文化芸術の発展に貢献してきました。本市では,両校が世界へ向けてより一層の飛躍を果たすため,京都の玄関口である京都駅東部の崇仁地域へ移転整備するとともに,この地域が「文化芸術都市・京都」の新たなシンボルゾーンとなることを目指しています。」と説明されています。


※「京都市立芸術大学及び京都市立銅駝美術工芸高等学校移転整備基本設計」は、京都市のホームページからご覧になれます。→こちら

 京都市立芸術大学及び京都市立銅駝美術工芸高等学校移転先は,最も鴨川寄りがA地区,その西側がB地区,最も京都駅に近いところがC地区と,3つの地区からなりますが,本校の移転先はA地区で,塩小路通に正面玄関,校舎は鴨川のすぐそば,東山が望める場所になります。アクセスはとてもよく,JR・市営地下鉄の京都駅,京阪の七条駅,市バスの塩小路高倉からすぐのところです。

 本校の新築・移転は、3年後の2023年(令和5)。その年の4月には,新校地で新しい教育活動をスタートする予定です。今年度中学1年生は,新築移転の4月,新しい学校に入学となります。今年度中学3年生は,高校1年生・2年生の間,現校地で学習し,3年生の時に1年間,新築移転後の学校で高校生活を送ることになります。

 本校は、これまでの歴史と伝統を大切にしながら、これから先の時代を見つめ、Only Oneの美術専門高校として、より豊かな教育活動を進めていきます。


※写真上 現校地 中京区河原町二条北東(鴨川から)全景
   中 移転先 京都駅東部(塩小路橋から)新築予想図
   下 現校地(黒色★印)と新築移転先(赤色★印)


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銅駝へようこそ(4) 歴史と伝統−2 銅駝の歴史

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●現校地 銅駝の歴史

 現校地は、戦前。「銅駝校」のちの「銅駝尋常小学校」があったところです。1869年(明治2年)、京都では,全国に先駆けて町衆の力で費用を出し合い行政からのお金と合わせて,64の番組小学校を設立しました。

 その番組小学校の一つ「上京第31番組小学校」は,二条通寺町東入る榎木町の北西角,妙満寺隣地に開校されました。のち「銅駝校」「銅駝尋常小学校」と称され,1903年(明治36年)に現在の土手町通竹屋町下る鉾田町,かつて舎密局(せいみきょく)があった跡地に移転しました。舎密局というのは,京都府が1870年(明治3年)に設立した理化学研究の施設です。本館の前に「舎密局跡」という説明板が立っています。現在の場所に移ってから昭和の初めに,本館は鉄筋コンクリートのアールデコ様式の校舎に改築されました。

 戦後は「銅駝中学校」となり,地域の子どもが通う学校として多くの人々に支えられてきました。1980年,銅駝中学校は,柳池中学校(現在の京都御池中学校)に統合されました。

 本校は1980年,「日吉ヶ丘高校」に普通科と併設されていた「美術工芸課程」から独立して「京都市立銅駝美術工芸高等学校」となり現校地に移ってきました。創立100周年にあたる年です。

 現在の本館は昭和の初めに改築されたときの建物で,歴史を感じさせる味わいのある建物です。明治の番組小学校以来,地元の方々の教育への熱い思いで支えてこられた学校の跡地に本校が移転してきてから40年たちました。この間,地域の方々のご理解とご支援をいただきながら教育活動を行ってきました。

 「銅駝」という名称は,中国の後漢の時代,都の洛陽からシルクロードへ出発する地点に銅製の駱駝(らくだ)の像があり,中国に倣って平安京が造営されたときに,このあたりが「銅駝坊」(平安京の東西に銅駝坊という地名がありました)と称されていたことに由来します。本校も,本校の校地や建物も深く永い歴史があります。

 銅駝自治連合会では,昨年実行委員会を作られ,「銅駝校150周年」記念行事を行われました。銅駝校の歴史を丁寧にまとめられた『銅駝校150年の歩み』という冊子を本校にもいただきました。


※写真上 ・昭和初期の学校正面・玄関の写真
      (『銅駝尋常小学校沿革史』)
     ・現在の学校玄関・玄関の写真
     
   下 ・本館前「舎密局跡」案内板
     ・『銅駝校150年のあゆみ』冊子
      (銅駝自治連合会・銅駝校150周年実行委員会編)
     

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銅駝へようこそ(3) 歴史と伝統−1 140年の歴史

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●明治時代〜大正・昭和・平成・令和 140年の歴史

 本校は、1880年(明治13年)に「京都府画学校」として創立したのが始まりです。今年2020年で創立140周年となります。それまでの時代、画家になるために師匠のもとへ弟子入りして修行を重ね、その流派の描き方を学ぶというのが一般的でしたが、画学校ができて、学校に通いながらさまざまな先生から絵を学ぶことができるようになりました。創立当初、京都御苑内にあった学校は、その後吉田、今熊野へと校地が変わりますが、戦前は長く「京都市立美術工芸学校」という名称でした。創立時は日本画、油絵を中心にスタートしましたが、その後彫刻や漆工、図案など学科が増えていきました。1911年(明治44年)には、絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学)創立されました。

 戦後、日吉ケ丘高校美術課程として普通科とともに併設されていた時代を経て,1980年,現校地に、再び美術専門高校として開校しました。これまで卒業された方は,美術界,産業界,教育界など様々な分野で活躍されておられます。

 本校玄関にあるブロンズ像、ロダンの「青銅時代」は、本校が日吉ヶ丘高校美術課程時代1954年(昭和29年)に、当時の彫刻科の先生のご尽力で日吉ヶ丘の敷地に建立されたもので、本校が現校地に独立開校する際にこちらに移設されました。その後日吉ヶ丘高校50周年事業として、この像をコピーした像が1999年(平成11年)日吉ヶ丘高校に再び建立されました。

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銅駝へようこそ(2) 豊かな自然環境 山紫水明

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●豊かな自然環境

 学校は京都市内中心部、京都市役所の近く、鴨川のすぐそばにあります。グラウンドからは東山の山並みを望むことができ,夏の送り火で有名な大文字も眺めることができます。鴨川の水音,学校にある樹木にやってくる鳥の囀りが聞こえ,心穏やかに過ごせる環境があります。

 江戸時代後期の儒学者:頼山陽(らいさんよう)は、晩年、東山の美しい山並みが見え、清らかに流れる鴨川のすぐそばに住まいを構え、敷地内に建てた書斎を「山紫水明」と名付けました。「山紫水明」(さんしすいめい)という言葉は、日差しの中で山が紫色に映え、水が清らかに澄み明るく見えるそんな景色を表現する際に使われる言葉です。頼山陽の住まいの跡は、本校から少し北へ行った丸太町通りからすぐの所にあります。本校の校地もまさしく「山紫水明」という表現にあうような場所です。

 校庭には、水仙、椿、梅、桜、桃、ツツジ、藤、薔薇、花水木、牡丹など、花のリレーのように次々花が咲き、季節の移ろいを身近に感じられます。秋には、実習棟横の銀杏の木が黄葉し美しい姿を見せます。昼休みには、そんな校庭で昼食をとったり,バドミントンやバレーボール,キャッチボールをしてリフレッシュする生徒もいます。

 校庭の北東の門にあるクスノキは、「京都市立学校・幼稚園名木百選」に選ばれた樹です。樹齢約110年,高さ9m。もとは校庭の南隅にあったようですが,本校が現校地に日吉ヶ丘高校から独立移転する時,実習棟新築にあたって現在の場所に移植されました。

(つづく)

銅駝へようこそ(1) 美術専門学科を設置する公立高校

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【銅駝へようこそ・1】

●美術専門学科を設置する公立高校

 本校は、「美術工芸科」という美術の専門学科のみを設置している公立高校です。美術に関する学科・コースを設置している高校は全国にたくさんありますが、普通科や音楽科と併設している学校がほとんどで,美術専門学科のみを設置している公立高校はわずかしかありません。

 本校は1学年定員90名3クラス、1クラス30名。3学年あわせて生徒数270名で、高校としては小規模の学校です。しかし、美術専門学科単独の学校なので、普通科教員と美術工芸科教員がほぼ同数。少人数講座が多く、専門の教員がきめ細かな指導を行っています。2年生から専門実習を行う「専攻」は,日本画,洋画,彫刻,漆芸,陶芸,染織,デザイン,ファッションアートの8専攻。本校には,他の公立の美術専門高校には設置されていない専攻もあり,公立高校でその専攻を学びたい他の都道府県の中学生が,手続きを経て本校を志願するケースもあります。

(つづく)

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学校紹介「銅駝へようこそ」 新しく記事をアップしていきます!

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 本校のホームページは,平日できるだけ毎日更新し,学校の様子,生徒の様子を紹介しています。

 新年度に入って,すでにほぼ毎日記事をアップしていますが,例年なら授業の様子など本校の教育活動に関する記事をもっとたくさん紹介しているところです。現在,新型コロナウィルス感染拡大防止の対応として臨時休業に入っているので,授業の様子など,生徒の生き生きとした様子が紹介できていません。

 このホームページは,本校の生徒,保護者はもちろん,中学生や中学生の保護者,卒業生や地域の方々,市民の皆様など,たくさんの方々にアクセスしていただき,記事の更新を楽しみにしていただいている方も多くおられます。

 そこで,昨年度までに紹介した内容や写真も使いながら,銅駝の魅力を知っていただくための学校紹介記事「銅駝へようこそ」を掲載していくことにしました。

 今年度の1年生は,入学式の後すぐに臨時休業に入りましたので,学校の様子もよくわからないままだと思います。在校生は,いま一度自分たちの学校のことを知り,しっかり他の人に紹介してほしいと思います。中学生には,銅駝ってどんな学校?と興味をもっていただきたいと思います。

 今後少しずつ記事をアップして継続していきますので,振り返ってみるには,このホームページ左の欄 学校紹介「銅駝へようこそ」のカテゴリーをクリックしてみてください。
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行事予定
2/19 1,2年生徒学校評価期間(〜26日)
1,2年保護者学校評価期間(〜26)
2/23 天皇誕生日
2/24 探究2発表会(午前中)
前期合格発表予定(午後・生徒登校禁止)

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