京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/12
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本校は 自由快活な校風のもとで 多様性を尊重し共に高め合い 美の精神をもって広く社会に貢献できる 高い理想をもった創造性豊かな自立した青年を育成します

銅駝へようこそ(12)本校の美術工芸科の学び−6

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●2年・3年 専攻実習 「実習1」「実習2」「実習3」

 2年生から始まる「専攻実習」は,本校の美術専門科目の中でも多くの時間数が設定されています。2年生の「実習1」は週6時間、3年生の「実習2」は前期8時間設定されています。制作のための技術だけでなく,ものの見方,考え方,表現の仕方,鑑賞の仕方,美術史など多様な角度から学びます。

 8つの専攻ごとに1年生(造形表現の授業で使用)・2年生・3年生の実習室があり,一人ひとりの制作スペースが確保されています。

 2年生も3年生も,実習で制作した作品を秋の美工作品展で発表します。悩み,苦労しながらそれぞれの力を出し尽くした作品を,大きな会場に展示し,多くの方に鑑賞してもらえることは将来への大きな糧となります。

 3年生の美工作品展が終了し,後期に入るとアートパイオニアコースの生徒は「実習」の授業がなくなり,普通教科の演習科目の授業があります。アートフロンティアコースでは3年生の後期に「実習3」が設定されており,1月末頃まで数ヶ月,高校生最後の実習の時間が週8時間あります。各専攻とも,各自が設定した自由なテーマで作品を制作し,2月上旬に後期作品展を開催して発表します。


※写真上 

・日本画分野  ・洋画分野
・彫刻分野   ・漆芸分野
・陶芸分野   ・染織分野
・デザイン分野 ・ファッションアート分野

※写真下

・昨年度の作品展案内ハガキ
 美工作品展  後期作品展 


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銅駝へようこそ(11)本校の美術工芸科の学び−5

●1年 「造形表現」 3分野から2分野選択へ
 
 各自が選択した3分野の実習を前期末まで順番に進めていきます。後期からは,3分野から選択した2分野を並行履修します。毎週,A分野の実習授業とB分野の実習授業が3時間ずつ行われます。その2分野を並行して学びながら,1年生の2月には1つの「専攻」に決定します。

 決定に至るまでには,美術工芸科の教員が様々な相談にのりアドバイスします。専攻の実習室は限られてるため,専攻ごとに許容人数があります。希望に順位をつけてもらった上で,総合的に検討し決定していきます。


●「造形表現」第3期 2分野実習の様子

※写真 

・日本画分野  ・洋画分野
・彫刻分野   ・漆芸分野
・陶芸分野   ・染織分野
・デザイン分野 ・ファッションアート分野

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銅駝へようこそ(10)本校の美術工芸科の学び−4

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●1年 「造形表現」 8分野実習の後、実習見学会
 
 すべての生徒が8分野の実習を一通り経験した後,5月下旬に2・3年生の専攻実習見学会があります。各専攻の特色ある実習のガイダンス、相談会を経て、8分野から3分野選択します。

※写真上 実習見学会の様子


●「造形表現」第2期 3分野実習の様子

 各自が選択した3分野の実習は、6月前期中間考査終了後から前期末まで行います。各分野とも、新しい題材・材料を使って、新しい手法・技術を学びます

※写真下 3分野の実習の様子

・日本画分野  ・洋画分野
・彫刻分野   ・漆芸分野
・陶芸分野   ・染織分野
・デザイン分野 ・ファッションアート分野
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銅駝へようこそ(9) 美術工芸科の専門科目−3

●専攻の学び 

 本校には,日本画・洋画・彫刻・漆芸・陶芸・染織・デザイン・ファッションアートの8専攻を設置しています。全国の他の美術専門の学校には設置されていない,漆芸やファッションアートのような専攻もあります。かつては,「科」と呼んでいて,入試の際に「科」ごとで合格者を決定していました。つまり,それぞれの「科」で入学し,「科」で卒業するという時代がありました。2004年から学科改編し,入試も美術工芸科1科で募集して合格者を決定するようになりました。入学して1年生の間は,専攻には分かれず,「造形表現」という科目を前期は週4時間,後期は週6時間学びながら,1つの専攻に絞っていって,2年次から2年間専攻の実習を学ぶ形に変わりました。

●1年 「造形表現」

 この科目は,本校で学ぶ専攻の基本になる科目です。入学して当初,8つの専攻につながる8分野の実習を学びながら,約2か月間,毎週4時間順番に8つの分野の実習を進めます。これまで経験したことがないような実習を行い,毎週異なった分野の作品を制作することができます。

 すべての生徒が8分野の実習を一通り経験した後,5月下旬に2・3年生の専攻実習見学会を開催し,各専攻の特色ある実習のガイダンスを受けます。その後,8分野から3分野選択し,各自が選択した3分野の実習を順番に前期末まで行います。

 後期からは,3分野からさらに選択した2分野の実習を,毎週3時間ずつ並行して学びます。1年生の2月に最終1分野の専攻を決め,2年生から1つの専攻の実習を2年間取り組みます。

 入学前から1つの専攻を決めるのではなく,8分野の作品制作を少しずつすべて経験しながら約1年間かけてじっくり考えて「専攻」を決定できるという本校のしくみは,生徒からも高評価を得ています。


●「造形表現」第1期 8分野実習の様子

・日本画分野  ・洋画分野
・彫刻分野   ・漆芸分野
・陶芸分野   ・染織分野
・デザイン分野 ・ファッションアート分野

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銅駝へようこそ(8) 美術工芸科の専門科目−2

●「表現基礎」 2年

 2年生で学ぶ「表現基礎2」は、1年の「表現基礎1」で身につけた基礎実技力をさらに発展させ、多様な表現。柔軟な発想力や応用力を培います。2年生の秋には「進路探索期間」を設け、進路志望先に合わせた課題に取組んで、3年次に向けたステップアップを図ります。自らの進路について深く考え3年次に向けたコース選択も検討します。授業では、iPad の活用とともに毎回学びのワークシートを書いていきます。

写真1 パブリックアートについての発表・展示
  2 デッサン
  3 着彩課題
  4 音から感じる色や形
  5 立体構成
  6 色彩課題「動物 × 〇〇な世界」
  7〜9 進路探索期間 
    志望を考えている大学にあわせた講座で、
    進路先ごとで異なる特色ある実技課題に
    取り組んでいます。
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銅駝へようこそ(7) 美術工芸科の専門科目−1

●美術工芸科の専門科目

 美術工芸科の専門科目には、美術分野全般に関わる基礎・基本を学ぶ「表現基礎」,基礎科目で習得した実技力の上に生徒の進路に応じた課題でさらに応用力をつける「表現演習」、また実習系の科目として「造形表現」「専攻実習」「実習AB」があります。
 少しずつ紹介します。

●「表現基礎」 1年

 1年生で学ぶ「表現基礎1」は、デッサン、色彩、立体の基礎実技力を身につけることを目標としています。課題は多様で、生徒の興味・関心・意欲をかき立てるものばかりです。小学校、中学校ではあまり経験したことがないような題材、手法で授業を進めます。五感をフルに使ってものの見方、考え方を深めます。iPad の活用とともに毎回学びのワークシートを書いていきます。


写真1 体育館に1年生全員が入り、自分と他の生徒の身体表現も
    行いながら進めるクロッキー。光と影について学ぶ
  2 視覚に頼らず触覚で感じ、表現する。 
  3 パプリカをモチーフに色の三属性を学ぶ。
    色の三属性についてジグソー法で学ぶアクティブラーニング
  4 立体表現
  5 構成デッサン
  6 色彩構成 光と影

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銅駝へようこそ(6) 本校が目指す教育

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●教育理念

 自由快活な校風のもとで 多様性を尊重し共に高め合い
 美の精神をもって 広く社会に貢献できる
 高い理想をもった創造性豊かな自立した青年を育成する

 教育理念とは、教育の目指す理想の姿です。本校では、教育活動の中で「観ること」「感じること」「考えること」「表現すること」を大切な営みとして取り組んでいます。この営みは、他から強制されたり制約されたりするのではなく、一人ひとりが自由を保障されて上で行うことです。同時に、他の人のこれらの営みについても自由が保障されなければなりません。自分の自由だけを主張するのではなく、相互の自由を認め合うことで「観ること」「感じること」「考えること」「表現すること」を深く、豊かに取り組むことができ、共に成長していけるのです。本校の教育では、そういう意味で「自由」ということを大切にします。そして「快活」とは、元気で生き生きしている様子です。「自由快活」というのは、美術を学び、制作活動、表現活動をしていくことはもちろん、普通教科や探究の学び、そして学校行事など、多感な青年期に発見や思索、仲間と切磋琢磨して成長する場としてふさわしい校風であると考えています。

 ひとは皆違っていて当たり前。それぞれの生徒が、まずありのままの自分を認められること、他の生徒のありのままも認めること、その上で、「ありのまま」を受けとめながらただ「そのまま」にしておくのではなく、生徒どうしの学び合いの中で、自己を変革、成長していける学校であることを目指します。

 本校で美術を学ぶと言うことは、単に技術を身につけ作品を制作することが目標ではありません。本校では、「美術を学ぶ」から「美術で学ぶ」ことを大切にします。これからの予測不可能な社会で生き抜くためには、他者に依存して答えを待ったり、これまでの経験だけで答えを出すのではなく、自分から主体的に課題を発見し問いを立て、感性を働かせ、深く思考し、自分なりの表現や今までなかったものを創造していく、そういう力がどうしても必要です。本校の教育は、その様な自立した青年を育てていくことを目指します。

 本校は、この教育理念に掲げた教育を目指すため、次のような教育目標を立てています。


●教育目標

 ・多様なものごとに触れ 美しさや本質を見出す
   「感じる心」を豊かにする
 ・主体的に取り組み 広い視野で柔軟に深く思考できる
   「考える力」を伸ばす
 ・幅広い美術の知識や技能を学び 自分の思いや考えを
   形にする「表現する力」を高める

 教育理念に掲げた青年の育成のためには、「感じる心」、「考える力」「表現する力」を高めることが必要であり、本校では普通教科、美術専門教科、総合的な探究の時間、特別活動において、その目標達成を目指します。目標の中で示した「多様な」「広い視野で柔軟に」「幅広い」という点がとても重要です。美術専門高校の教育は「狭い」「特殊」「将来の進路が限定される」というイメージをもたれていないでしょうか。本校の教育は、そのイメージとは大きく異なります。これからの時代は、アートの力、美意識が必要だと言われています。本校は、普通科高校での学びで重視されていることを「美術で学ぶ」学校です。その上で、感性や発想力、表現力、創造力を大いに磨くことを教育活動で取り組みます。

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銅駝へようこそ(5) 2023年,新しいステージへ

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●2023年,京都駅東部へ新築・移転

 2017年(平成29年)3月に「京都市立芸術大学移転整備基本計画」が発表され、京都市立芸術大学が京都駅東部崇仁地区に新築移転されるのとともに、本校も同地区に新築・移転することが発表されました。そして2018年(平成30年)11月には、「京都市立芸術大学及び京都市立銅駝美術工芸高等学校移転整備基本設計」が策定され、本校は、京都駅東部の最も鴨川寄り、もと崇仁小学校のあった場所に新築移転されることが決まりました。

 基本設計発表について京都市のホームページには「京都市立芸術大学及び京都市立銅駝美術工芸高等学校は,明治13年に日本初の公立の絵画専門学校として創設された「京都府画学校」を起源とし,建学以来140年近くにわたり,国内外の芸術界や産業界で活躍する人々を輩出するなど,日本のみならず世界の文化芸術の発展に貢献してきました。本市では,両校が世界へ向けてより一層の飛躍を果たすため,京都の玄関口である京都駅東部の崇仁地域へ移転整備するとともに,この地域が「文化芸術都市・京都」の新たなシンボルゾーンとなることを目指しています。」と説明されています。


※「京都市立芸術大学及び京都市立銅駝美術工芸高等学校移転整備基本設計」は、京都市のホームページからご覧になれます。→こちら

 京都市立芸術大学及び京都市立銅駝美術工芸高等学校移転先は,最も鴨川寄りがA地区,その西側がB地区,最も京都駅に近いところがC地区と,3つの地区からなりますが,本校の移転先はA地区で,塩小路通に正面玄関,校舎は鴨川のすぐそば,東山が望める場所になります。アクセスはとてもよく,JR・市営地下鉄の京都駅,京阪の七条駅,市バスの塩小路高倉からすぐのところです。

 本校の新築・移転は、3年後の2023年(令和5)。その年の4月には,新校地で新しい教育活動をスタートする予定です。今年度中学1年生は,新築移転の4月,新しい学校に入学となります。今年度中学3年生は,高校1年生・2年生の間,現校地で学習し,3年生の時に1年間,新築移転後の学校で高校生活を送ることになります。

 本校は、これまでの歴史と伝統を大切にしながら、これから先の時代を見つめ、Only Oneの美術専門高校として、より豊かな教育活動を進めていきます。


※写真上 現校地 中京区河原町二条北東(鴨川から)全景
   中 移転先 京都駅東部(塩小路橋から)新築予想図
   下 現校地(黒色★印)と新築移転先(赤色★印)


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銅駝へようこそ(4) 歴史と伝統−2 銅駝の歴史

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●現校地 銅駝の歴史

 現校地は、戦前。「銅駝校」のちの「銅駝尋常小学校」があったところです。1869年(明治2年)、京都では,全国に先駆けて町衆の力で費用を出し合い行政からのお金と合わせて,64の番組小学校を設立しました。

 その番組小学校の一つ「上京第31番組小学校」は,二条通寺町東入る榎木町の北西角,妙満寺隣地に開校されました。のち「銅駝校」「銅駝尋常小学校」と称され,1903年(明治36年)に現在の土手町通竹屋町下る鉾田町,かつて舎密局(せいみきょく)があった跡地に移転しました。舎密局というのは,京都府が1870年(明治3年)に設立した理化学研究の施設です。本館の前に「舎密局跡」という説明板が立っています。現在の場所に移ってから昭和の初めに,本館は鉄筋コンクリートのアールデコ様式の校舎に改築されました。

 戦後は「銅駝中学校」となり,地域の子どもが通う学校として多くの人々に支えられてきました。1980年,銅駝中学校は,柳池中学校(現在の京都御池中学校)に統合されました。

 本校は1980年,「日吉ヶ丘高校」に普通科と併設されていた「美術工芸課程」から独立して「京都市立銅駝美術工芸高等学校」となり現校地に移ってきました。創立100周年にあたる年です。

 現在の本館は昭和の初めに改築されたときの建物で,歴史を感じさせる味わいのある建物です。明治の番組小学校以来,地元の方々の教育への熱い思いで支えてこられた学校の跡地に本校が移転してきてから40年たちました。この間,地域の方々のご理解とご支援をいただきながら教育活動を行ってきました。

 「銅駝」という名称は,中国の後漢の時代,都の洛陽からシルクロードへ出発する地点に銅製の駱駝(らくだ)の像があり,中国に倣って平安京が造営されたときに,このあたりが「銅駝坊」(平安京の東西に銅駝坊という地名がありました)と称されていたことに由来します。本校も,本校の校地や建物も深く永い歴史があります。

 銅駝自治連合会では,昨年実行委員会を作られ,「銅駝校150周年」記念行事を行われました。銅駝校の歴史を丁寧にまとめられた『銅駝校150年の歩み』という冊子を本校にもいただきました。


※写真上 ・昭和初期の学校正面・玄関の写真
      (『銅駝尋常小学校沿革史』)
     ・現在の学校玄関・玄関の写真
     
   下 ・本館前「舎密局跡」案内板
     ・『銅駝校150年のあゆみ』冊子
      (銅駝自治連合会・銅駝校150周年実行委員会編)
     

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銅駝へようこそ(3) 歴史と伝統−1 140年の歴史

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●明治時代〜大正・昭和・平成・令和 140年の歴史

 本校は、1880年(明治13年)に「京都府画学校」として創立したのが始まりです。今年2020年で創立140周年となります。それまでの時代、画家になるために師匠のもとへ弟子入りして修行を重ね、その流派の描き方を学ぶというのが一般的でしたが、画学校ができて、学校に通いながらさまざまな先生から絵を学ぶことができるようになりました。創立当初、京都御苑内にあった学校は、その後吉田、今熊野へと校地が変わりますが、戦前は長く「京都市立美術工芸学校」という名称でした。創立時は日本画、油絵を中心にスタートしましたが、その後彫刻や漆工、図案など学科が増えていきました。1911年(明治44年)には、絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学)創立されました。

 戦後、日吉ケ丘高校美術課程として普通科とともに併設されていた時代を経て,1980年,現校地に、再び美術専門高校として開校しました。これまで卒業された方は,美術界,産業界,教育界など様々な分野で活躍されておられます。

 本校玄関にあるブロンズ像、ロダンの「青銅時代」は、本校が日吉ヶ丘高校美術課程時代1954年(昭和29年)に、当時の彫刻科の先生のご尽力で日吉ヶ丘の敷地に建立されたもので、本校が現校地に独立開校する際にこちらに移設されました。その後日吉ヶ丘高校50周年事業として、この像をコピーした像が1999年(平成11年)日吉ヶ丘高校に再び建立されました。

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行事予定
10/5 前期終業式(午前)
美工作品展搬入(午後)
10/6 秋季休業(〜12日)
美工作品展展示
10/7 美工作品展(〜11日)

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