最新更新日:2024/09/20 | |
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Over the 東山4〜花山の底力発揮
「気づき」
今,手元に「熊本地震 募金活動を終えて」という感想文がある。先週の9日(月)〜13日(金)の5日間,4月14日に発生した熊本地震への募金活動を生徒会本部とPTA本部の共催で行った。その活動に対する生徒会本部の皆さんの感想文である。 <熊本地震 募金活動を終えて> ◎生徒会長M 花山中学校生徒会は,熊本復興のために募金活動に取り組みました。「ご協力よろしくお願いします」と生徒会は大きな声で呼びかけました。たくさんの人に協力していただき,本当に感謝しています。困っている人を助けるのは当たり前です。また,人を助けることはとても格好良いことです。募金をしてくださった方も清々しい気持ちになったのではないでしょうか。今後,コンビニなどで募金箱を見ることも多いと思います。花山中学校での募金をきっかけに,たくさんの場所で協力できればと思います。これからも花山中学校生徒会は募金活動で経験したことを活かし,たくさんの人の力になります。 ◎副会長K 募金活動では,多くの人が募金をしてくれたので,とても嬉しかったです。熊本を助けるために,みんながお金を持ってきてくれるたびに,役に立っているんだと感じられました。募金は小さな活動ですが,みんなで協力すれば,熊本に大きな力を与えられる,小さな学校の小さな努力が,いずれは大きな力に変わっていくということを実感しました。募金をしてくださったみなさん,協力していただいたPTAのみなさん,本当にありがとうございました。 ◎副会長O 4月14日に発生した熊本地震のことで,自分たちができる募金活動に取り組むことができてよかったと思います。普段とは違って,募金を集める側になり,実際に地震は体験していないけれど,協力してくれた人に感謝の気持ちでいっぱいです。活動初日から,募金活動を呼びかけることによって,協力してくれる人が毎日増えてきて,まずは呼びかけることが大切だと感じました。その呼びかけと協力の両方があって初めていい取組になったのだと思います。5日間,良い活動ができました。 ◎庶務I 募金活動を行って感じたことが一つあります。それは,花山の生徒と先生方の思いやりの心,熊本県復興への願いの強さです。募金活動を見て「今日は忘れた!」「明日持ってくるわ!」と生徒会に声をかけてくれる皆さんがいました。花山のみんなの熊本への願いは強かったです。校長先生がいつもおっしゃっているように,さすが花山,素敵な学校だなと心の底から思いました。 ◎庶務I 私は今回,初めて募金活動をしました。前半の3日間は雨でとても大変でしたが,たくさんの人が募金をしてくださったので嬉しかったです。今まで,募金なんてきっと誰もしないものだろうと思っていました。しかし,毎日協力してくださる人がたくさんいて驚きました。それと同時に,花山中学校生徒や先生,PTAの方々は優しさに,心が温かくなりました。募金活動をする側になって,たった1円でも嬉しい気持ちになり,協力をしようという気持ちが大切だということがわかりました。この経験を活かして,これからは積極的に募金活動に参加します。 ◎生活保健委員長H 1週間も募金活動を行って,私は花山中の生徒たちや先生たちが入れてくれるお金に責任を感じました。初めは,全然集まらないのでは…という不安でいっぱいでしたが,毎日目標金額に近づいていくのがわかり,とても嬉しかったです。ある男子生徒が1万円を募金してくれたときは,責任を持たなければと強く思わせてくれました。またこのように,花山中の生徒たちが何かの役に立てれば嬉しいです。 ◎美化栽培委員長Y 5日間にわたる募金活動をして感じたことは,改めて花山中学校はすごくいい学校だということです。私たち生徒会が募金を呼びかけると,登校するみんなの中に「あ!持ってくるの忘れた!明日持ってくる!」と言ってくれる人がたくさんいました。みなさんの協力で106,091円という,目標にしていた10万円を超える大金が集まりました。本当に嬉しかったです。みなさんで協力できたことが,何より素晴らしいことでした。 ◎体育委員長F 初めは,本当に目標の10万円に到達するのか不安でしたが,初日から募金してくれる人が予想よりも多かったので驚きました。中には,1万円札を入れてくれる人もいました。その後も順調に募金が集まり,先生たちも協力してくださり,目標を達成することができました。10 万円という気持ちのこもったお金で,少しでも震災の役に立てればいいと思います。 この募金活動は「被災をされて困難な状況にある方々の少しでもお役にたてればという純粋な気持ち」で始まったものであるが,この感想文を読んでいると,それぞれに「気づき」があったことが感じられる。 「人を助けることはとても格好良いことです」 「小さな努力が,いずれは大きな力に変わっていく」 「呼びかけることが大切だ」 「さすが花山,素敵な学校だな」 「協力をしようという気持ちが大切だ」 「お金に責任を感じました」 「みなさんで協力できたことが,何より素晴らしいこと」 「気持ちのこもったお金で,少しでも震災の役に立てれば」 募金活動の本来の趣旨以外に貴重な「気づき」を生徒会の皆さんは経験したことになる。5日間のうち3日間は雨の中の活動で大変だったが,誰一人文句も言わず笑顔で募金活動を行ってくれた。ただ単に募金活動に従事するのではなく,それぞれの「気づき」を得てくれたことに「花山中学校生徒会本部の底力」を見たように思う。 「さすが花山」である。 Over the 東山3〜花山の底力発揮
「春体激励会」
4月28日(木)5限,花山中学校体育館にて「春体激励会」が行われた。「春体激励会」とは京都市中学校春季総合体育大会に参加する選手一同を全校で激励する行事である。4月29日(祝)に西京極陸上競技場に京都市の90の中学校(公立・私学)が一同に会し,開会式をおこなうことから,花山中学校では前日の28日に激励会を実施している。なお,この開会式は今年で58回目を数え,全国でも例をみない京都市中学校体育連盟の伝統の行事である。中学生時代に経験されている保護者の方も多くいるに違いない。 吹奏楽部の演奏を先導に男子バスケットボール部・女子バスケットボール部・女子バレーボール部・男子ソフトテニス部・女子ソフトテニス部・陸上部・野球部・サッカー部がユニフォーム姿で体育館へ入場してくる。 男子バスケットボール部 冬場の厳しいトレーニングを経て,今大会を迎える。3回戦で新人戦優勝校と対戦することが,今から楽しみである。また,聴力に障害があるバスケットボールチームと交流するなど,心技体そろった好チームとなった。 女子バスケットボール部 部員不足に悩まされながらも,工夫をしながらトレーニングを重ねてきた。新入生の入部も少なかったが,確実にチーム力をあげた今冬である。まずは1回戦突破。可能性は大である。 女子バレーボール部 上級生がおらず,1年生だけでの活動が続いたが卒業生の支援もあり着実に力をつけてきた。今春,新入生も多数入部し活気がもどってきた。練習前の校歌の合唱もgood。春季大会で復活の狼煙をあげてくれること期待している。 男子ソフトテニス部 現3年生は,毎年顧問の先生が変わる中,本当に粘り強く部活動に取り組み実力をつけてきた。また新入生も大挙入部し,本校で一番の大所帯となった。狙うは京都で一番。期待している。 女子ソフトテニス部 土日は,ほとんど顧問の先生と遠征や練習試合。花山でいちばん学校外で活動してるのでは思えるくらい精力的な部活動。今大会は,賞状をねらえる組み合わせとなっており,楽しみだ。ただし油断大敵。気を引き締めて臨んでほしい。 陸上部 スポーツのほとんどが,勝ち負けを争うことを主眼としているが,陸上はちがった側面がある。もちろん着順をあらそうのだが,その前に自分との勝負が待っている。つまり自己ベスト。今大会,参加する陸上部員には全員自己ベストを更新してほしい。 野球部 離任式の日,野球部員は奥野先生に「全国大会出場」を約束した。奥野先生の目は本気だった。勝野先生,中井先生,そして部員全員も本気だった。今大会,その本気が試される時。優勝,それしかない。 「闘争心 目指せ頂点 オンリーワンよりナンバーワン」 サッカー部 新顧問を迎え,気合の入った練習が続いている。昨年までの顧問が一新されたが,黙々と練習に励む部員が頼もしくみえる。動きにするどさが増したサッカー部の躍進が予期される。 4月29日から始まる春体での花山中学校の活躍が待ち遠しい。 「花山の底力発揮。勝ってこい」 放課後3
新入部員もはいり,期待のできる吹奏楽部です
Over the 東山2〜花山の底力発揮
「式辞」
今年の冬は比較的暖かい日が多く四月に入り一挙に桜が開花し、校門の桜も今日まで咲き続けてくれるかどうか心配をしました。 昨夜来の雨の影響もあり、緑が目立つ状態になってしまいましたが、なんとか皆さんの入学を桜も待ってくれていたようです。 そのような中、本日この佳き日に、多くのご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席の下、平成二十八年度、第五十四回入学式を挙行できますことを大変嬉しく思います。 さて、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。みなさんは今、どのような気持ちでそこに座っているのでしょう。 先ほど、一年担当の先生から一人ずつ名前を呼ばれて起立した時の緊張感を忘れないでいてほしいと思います。そう、皆さんは、今この瞬間から中学生になりました。今日から伝統ある花山中学校の生徒として胸を張って精一杯生活してください。 花山中学校では、毎年、学校スローガンを掲げ、その年の行動の目安としています。 平成二四年度はカサンズプライド〜誇りをもて〜・二五年度はゴーフォワード〜前へ〜・二六年度はフォアザカサン〜君は花山のためになにができるか〜・二七年度はとことん本気の花山〜持ち味集団であれ〜でした。今年のスローガンは、花山の底力発揮〜もっとポジティブに、もっとアクティブに〜です。 新入生のみなさんは小学校時代、様々なことに取り組んできたと思います。思い返してください。それらの取組に対してこれくらいでいいかという想いはなかったですか。今年の花山中学校は妥協はしません。学校生活のここぞという場面において、今まで培ってきた力を出し切る、底力を発揮するのです。そして、もっとできる、もっと考えられる、もっと行動できるという「もっと、もっと」という気持ちを前面に押し出していってほしいのです。 今日入学をしたみなさんは、一人ひとりちがう個性・底力をもった人間です。一一七名のその個性・底力を紡ぎ結集させるのです。そしてその集団が、常に「もっと、もっと」という気持ちで取り組む。そのとき、さらに素晴らしいものが必ず生み出されていきます。 みなさん、底力ある一年生になってみませんか。 私たち教職員は、皆さんの力を伸ばすことが仕事です。そのために色々な取組を考えて提供します。どうかしっかりとついて来てください。必ず充実感のある中学校生活にしてみせます。それは、この学校を代表する校長としてこの場でしっかりと約束したいと思います。 保護者の皆様、本日はお子たちのご入学、誠におめでとうございます。今日から新入生一一七名を大切にお預かり致します。微力な私たちではございますが、教職員一同一丸となってお子たち一人ひとりを大切に、教え育んで参ります。 大人に憧れつつも大人に反抗するという中学生の時期は、人生のうちでも最も難しい時期です。どうか、ご家庭でも、温かい愛情をもって、適切なご助言と心配りをお願い申し上げます。難しい時期だからこそ、保護者の皆様との密接な連携が大切になってきます。 先月、立派な卒業をしていきました子どもたちも、実は一人ひとりを見ると色々なことがありました。しかし、保護者の皆様との間で強い信頼関係を構築でき、共に指導し共に見守る中で、立派に巣立って行ってくれたと思っております。 子どもたちの健全な成長のため、今後はどんな些細なことでもご連絡いただきますようお願い申し上げます。また、学校も保護者の皆さまを頼りに、一緒になって指導して参ります。どうぞ、宜しくお願い致します。 結びになりましたが、ご来賓の皆様方には、公私ともにお忙しい中、本校の入学式にご臨席を賜りまして誠にありがとうございます。私は花山中学校に着任して以来、常に地域の皆様方の本校教育への深い愛情と温かい励ましの心とを感じて参りました。「地域の子どもは地域で育てる」という京都市の教育理念がございますが、この花山中学校区においては、既にそれは理想の概念ではなく現実のものとなっております。 今後とも、これまで以上にご指導、ご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。 さあ、新入生の皆さん、いよいよ花山中学校での生活が始まります。 三年後には、皆さんの全員が、先日の卒業生と同様に、「花山に行ってよかった」「花山の卒業生であることを誇りに思う」と言って卒業して行ってくれることを切に願っています。 皆さんが、常に前を向いて、充実した中学校生活を送ってくれることを大いに期待して、入学式の式辞とします。 平成二十八年四月七日 京都市立花山中学校 校長 塩見 晃之 Over the 東山26〜花山の底力発揮
「初日」
本日,京都市立花山中学校の平成28年度が始まった。 8:40生徒登校。8:50より体育館にて学級発表だ。体育館へ行き,学級発表を今か今かと待ち受ける生徒の様子を見てみる。ざわついた雰囲気で待っているかと思いきや,体育館のフロアに輪になって座ってほとんどの者が談笑している。立っている者も,輪になった状態で待っているという感じである。もっと混沌とした状態を予想していたが,意外と落ち着いている。 8:50。新学級名簿が貼りだされた。生徒たちが名簿に集まってくる。「わー」「きゃー」騒然とする体育館。ところがそうではない。もちろん歓声のようなものも聞こえてくるが,想像したよりも冷静に学級発表を見ている。 9:00。着任式。新しく着任された先生方の紹介である。ここは例年通り,「どんな先生だろう」という興味深げに見つめている。 その後,平成28年度の始業式。そして最後に,学級担任・副担任の発表。ここは,さすがに,騒然となるんだろう・・・。ところが,これも思ったほどではなかった。 こう書き進んでくると,何だか生徒が冷めているように思う方がいるかもしれないが,決してそうではない。ほとんどの生徒が,柔和な顔つきで口調で,対応している。一言でいうと「穏やかな」雰囲気なのである。決して無関心であったり,必要以上に興奮するのでなく,「温かい」集団であった。30年以上,教職についているが始業の日にこんな「穏やかで温かい」生徒集団を見るのは初めてである。 なぜなんだろう。もっと子供らしく,騒然としてもいいのに。先ほども書いたが,決して無関心であったり冷めているわけではないのは,生徒の醸し出す空気でわかる。これは私の勝手な推論だが,自信・安心感があるのではないか。新たな人間関係の中でも,やっていけるという自信,きっと大丈夫だという安心感が生徒たちから自然とでているからこそ「穏やかで温かい」始業となったように思える。もし,そうであったらワンランクアップしてくれたといえる。手前味噌な推論である。しかしながら,今年の始業は「穏やかで温かな」ものであったのは現実である。 今年度の学校スローガンは「花山の底力発揮〜もっとポジティブに,もっとアクティブに」である。初日から「底力」を見・魅せられた。平成28年度,初頭から生徒に感動・感謝である。 |
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