京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/27
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北にそびえる 鏡山   西に連なる東山 松のみどりに 包まれて 白くあかるく 照りはえる 希望あらたな 学び舎は 我らの 花山中学校

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「機会を捉えて」
 この夏休み期間中、本校の関係者が3つの研究会で発表の機会を得ました。最初は、7月31日に行われた「京都市立中学校教育研究会人権教育部会研究集会」略して「中人研集会」でです。児玉貢士先生が「人権教育の創造」がテーマの第3分科会で今年度の憲法月間の取組を発表しました。この分科会の主題は、「同和教育を普遍化し、新たな人権教育を創造するために」となっています。「目の前の生徒を徹底的に大切にする」という同和教育から生まれた本市教育の精神を本校教育の中で徹底しているという趣旨の発表です。「目の前の生徒の実態から始める」という教育の基本的な考え方に基づいて取り組んだ憲法月間の取組で、教職員が一致団結し、係から提案された原案をもとに、学年や担任が独自にそれをアレンジした具体的な取組の報告でした。
 2つ目は、8月6日に行われた「未来づくり教育フォーラム」の中の「学級経営」について考える第1分科会での提案です。これは阿部成晃先生が担当しました。この分科会の副題が「望ましい人間関係を育む学級経営〜他者や集団との関わりを大切にする学級づくり・授業づくり〜」です。本校が取り組む集団づくりにとって、最も適当な発表の場を与えて頂いたと思います。当日は、映像を用いながら、昨年度から取り組んでいる内容が具体的に報告されました。「考え・語り・聴く活動を通して」という取組が多くの反響を呼び、会の終了後もいろんな方から質問や感想をいただくことができました。
 3つ目が8月24日の「日本PTA全国研究大会」での田中純子会長の発表です。ここでも、本校の「自分の思いを自分のことばで伝えあう」取組が報告されました。本校PTAが開催している「親学びあい広場」の取組を中心に報告がなされましたが、生徒の取組と一体になっていることで相乗効果があるという内容になっていました。うちの取組を全国から来られた多くの皆様に知って頂くことができ、大変嬉しく誇らしく思いました。
 ところで、今年に限ってなぜ3つもの発表が重なったのかということです。
 多くの学校では、こういう依頼を受けた場合、様々な理由をつけて断ることが多いと思います。発表者を誰にするか、発表者に負担を強いることになるのではないか、集会の期待するような発表ができるのか、などが主な理由ですが、今年に関しては、すべて引き受けました。理由は以下の通りです。
 本校の場合、まず3つ目には問題がないと自負していました。それよりも取組をより多くの方々に知って頂くよい機会にしたいと考えたのです。1つ目と2つ目に関しては、この機会を捉えて発表者を鍛え、彼らに成長してほしいと願ったからです。「必ず自らの力になるから」と依頼を引き受けるよう勧めました。3人とも見事にその大役を果たし、期待通りに自信をつけてくれました。多くの方々に取組を知って頂けた上、教職員や保護者が大きな自信と誇りとを持てたのではないかと思います。
 このことは、必ず生徒の力へ結びつくはずです。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「力の結集」
 1週間の学校閉鎖期間が終わったとたん、時間が早く過ぎるように感じます。19日は、山科・醍醐の各支部少年補導主催のソフトボール大会に行きました。既にHPで紹介した通り、鏡山学区が見事に優勝を果たしました。保護者や地域の人たちが、弁当やスイカを差し入れされ、子どもたちのプレーを熱心に応援される様子に触れて、タイムマシンにでも乗って40〜50年前の日本に戻ったような錯覚をもちました。
 翌20日は、「ふれ愛トーク」を実施しました。開校50周年記念事業の一環として取り組んだもので、生徒会の代表が、保護者と地域の代表の方をお迎えして花山中とこの地域について本音で語り合うというイベントです。
「中学校時代は戦争中で、熱中していたことどころではなかった。」「何年か経ったら、必ずこの地域に恩返しをしてほしい。」これらは、今回のトークで、地域の方から聴けた話の中で特に印象に残っている言葉です。現在の日本社会は、世界一の長寿国でありながら老人と一緒に生活する子どもが極めて少ない状況にあります。花山地域の子どもたちも核家族で生活していることが多く、年をとった人の話を聴く機会にあまり恵まれません。だからかもしれませんが、子ども達は大変興味を持って聴いていました。
 21日は、女子バレー部の応援のため東京に行きました。1つ目の試合は、相手が高校生のような選手たちの集まる東京の私立校で、全く歯が立ちませんでした。2試合目。練習試合では勝っている相手だというのに、リズムに乗り切れず第1セットを奪われます。この時には焦りました。しかし、徐々にうちのペースになり、最終的に、ワンサイドゲームで勝利することができました。去年も書きましたが、運動部活動でこの時期まで現役を続ける3年生は数少ないです。全国大会で戦うことの許されたメンバーだけです。その自信をプライドに変えて持ち続けて欲しいものです。
「遠いところまで、わざわざ有難うございます。」代々木体育館のスタンドに到着したとき、保護者の方からそう労いの言葉をもらいました。けれど、どうぞお気づかいなく。好きで行っています。それに、道中も含めて十分楽しんでいますので。
 22日の午後は「東山・山科支部中学生生徒会サミット」を覗きました。支部の中学生が自分たちの「弱み」を見つけ、それを克服するためにどうすればよいかを真剣に話し合っていました。本校の代表も、他校生に負けないよう頑張っていました。「礼儀やルールを守る態度を身に着けるには、地域や他校との交流をもっと深める」彼らが導いた結論です。初めて出会った者ばかりでの話し合いで、ここまで行き着けるとは大したものです。
 そして昨日は本校の教職員研修。道徳教育の充実に向けて、今回も大変よい研修ができたと喜んでいます。研修を企画運営してくれた人たちに感謝の気持ちで一杯です。
 この4日間のキーワードは「力の結集」。智恵と技術と精神力とを「結集」することで、出来ることがどんどん増え、組織が強まっていきます。今、そのことを実感しています。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「チームの力」
 8月3日。吹奏楽部が、京都府吹奏楽コンクールで見事に金賞を獲得しました。関西大会への出場こそなりませんでしたが、十分満足できる結果です。演奏を終えて会場の外へ出てきた部員の表情がそのことを物語っていました。ニコニコしている子、緊張で顔をこわばらせている子、感涙している子など様々ですが一様に全身に満足感が表れていました。
 その日は、鏡山・陵ケ岡の2校を迎えての年に1度の「3校合同研修会」にあたってしまいました。小学校の校長先生に事情を話し、何とか時間を詰めてもらいましたが、発表に間に合うかどうか極めて厳しい状況でした。バイクをぶっ飛ばして駆け付けた者でも、何とかひとつ前の学校の直前にホールに入りました。自動車で来た先生たちは、本校の演奏の直前に会場入りして何とか間に合ったという状況でした。
 選んだ課題曲は、前の学校と同じでした。その学校は部員がうちの半分くらいしかおらず、音量も断然違って随分得をした感じでした。人数が増えれば乱れる確率が高くなるものですが、うちに限ってそれは当てはまりません。乱れぬ美しいハーモニーが流れました。
 自由曲が始まります。普段、どちらかというと脇役に回ることの多いパーカッションが大活躍した曲でした。研ぎ澄まされた音色の打楽器に金管・木管楽器が寄り添っていきます。やがて全体が融合され、とても美しいハーモニーを奏でました。全生徒が、丁寧に本当に丁寧に、曲に自分の役割に向き合っていました。大事に大事に作ってきた演奏でありチームであることが会場全体に伝わりました。演奏が終わった瞬間、会場で一番に拍手をしました。
 7日。仕事で試合を見に行けてなかった私の携帯電話に教頭先生からのメール。「女子バレー、全国決定!」短いメール文をしばらく食い入るように見た後、周りの人たちに伝えました。「すごいなあ〜」「2年連続は、大したもんだ!」の声。本当によくやったと思います。市内大会の決勝で負けたとき、正直に言うとここまで来られるとは思っていなかったです。(メンバーのみんな、ごめんね)ただ、近畿大会への出場を決め、京都府大会で優勝した時から明らかに流れが変わったように思います。選手がよく動くようになりました。それぞれの役割を一人ひとりがきちんと果たす、チーム力が整ってきたように思ったものです。今回の吹奏楽の演奏でパーカッションが目立ったように、京都府大会の準決勝戦と決勝戦ではブロックの力が目を引きました。大事なところでブロックが決まります。得点を連取できることが多くなります。必然的にムードが高まりペースを引き寄せられました。
 近畿大会でも3位という好成績を残したのですから、この大会でもチームワークが最高に機能したのでしょう。一人ひとりには個性があり、得意とするところによって役割があります。よいチームのメンバーは、お互いの力と役割を認め合い、与えられた役割を黙々と全力でこなします。吹奏楽部も女子バレー部も素晴らしいチームになりました。
 バレー部のみんな、20日以降、今度は東京で花山中のチームバレーを全国から来た中学生に見せてやれ!楽しみにしているよ。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「優勝」
 優勝には大きな価値があります。準優勝とは倍くらいの差です。それは、プロスポーツの賞金額からも明らかです。(優勝賞金は、準優勝の約2倍です。)当然のことながら、決勝を戦う2者は、それまで同じ数だけ勝利を重ねてきました。とことん戦ってきて、最後に負けるのとそこで勝つのとでは大きな違いがあるのですから、その差が倍あるのも頷けます。
 初めてテニスの大会で優勝したとき、父は私に次のように言いました。「大会の冊子には歴代のチャンピオンの名前が記載される。この大会が続く限り、お前の名前がタイトルホルダーとして紹介されることは大変な名誉なんやで。2位では載らんのや。」
 7月30日(月)、花山中学校女子バレーボール部がついに京都府の頂点に立ちました。府内には公立と私立とを合わせて200以上の中学校がありますが、その頂点に立ったのだから何とも素晴らしいです。女子バレー部の合言葉は「京一」。言わずと知れた「京都で一番」です。とうとうそれを成し遂げたのです。その瞬間に立ち会えた私もラッキーでした。「たまには、先生も一緒に入って下さい。」優勝縦と賞状を抱いた選手たちの写真を撮っていると、保護者の方にそう言ってもらい、喜んで入れてもらいました。
 当日は、準決勝と決勝の2試合。準決勝は、出だしでハラハラさせられました。なんと7点を連取され、一体どうなるのかと思ったほどです。その場を救ったのが2年生のサーブ。深く際どいところに決まってから一気に流れが変わったように思いました。キャプテンのトスワークが冴えわたり、面白いように攻撃が決まりました。続けて何本打ったのか分からないほど同じ選手がサーブを続けました。そこからはまったく相手に流れを渡すことなく勝利することができました。
 決勝戦は順調な滑り出しでした。うちのチームは、大体出だしでもたつくことが多いのですが、この時は見事にリードを広げました。「行けるんちゃう!?」そう思ったものの、さすがに相手は市内大会決勝で負けている強豪校です。あっという間に追いつかれました。でも、今回はここからが違いました。追いつかれても追い越されることがなかったのです。この展開は2セット目も同様で、子どもたちの粘りとゲームの流れが生んだツキとで、1セットも失うことなく優勝することができました。
 その瞬間、スタンドで保護者の皆様や控え選手たちと共に大喜びしたことはここに書くまでもないことです。ハイタッチ、握手、保護者の目にも1・2年生の目にも、そして私たち教師の目にも光るものがありました。本当におめでとう。心からそう言いたいです。
 3年生にとって大きな大きな存在であった顧問の先生の異動に続き、監督が毎年替わりました。そんな中、自分たちで本当によく頑張ってきたと思います。試合前の練習を自分たちだけで行うチームは、男女の準決勝を戦うチームの中に一つもありませんでした。
 そんな君たちを心から誇りに思います。来週からの近畿大会でも、カサンズプライドを胸に精一杯戦ってほしいです。
 「優勝」という二文字は、プレーヤーに最高の誇り=プライドを与えてくれます。

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