京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/11
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ハートフルマーク
北にそびえる 鏡山   西に連なる東山 松のみどりに 包まれて 白くあかるく 照りはえる 希望あらたな 学び舎は 我らの 花山中学校

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「生徒の成長こそが喜び」
 サングラス。バイクに乗るときにかけることが多いですが、とりわけこの時期の出勤時には必需品です。九条山を越え、左にカーブを切ると朝日がまっ正面から目に飛び込んできます。夏の間もさることながら、この時期は更に眩しいのです。そう、同じ時刻でも太陽の高度が低いからです。確実に季節は移っています。今朝の九条山の気温は21度。つい先日と比べて10度ほど低くなりました。夕方はもっと違いを感じます。下校時刻は、これまでと変わらず午後6時。それから暗くなるまでの何と早いこと。7時には真っ暗です。ひと月前、7時というとまだ十分にグランドで球技ができる明るさだったはずなのに。
 さて、季節は移り今週から本格的に学校祭の取組が始まりました。特に午後からは校長室にじっとして居られないことが多いです。合唱の声やソーランの曲が聞こえてくるからです。子どもたちや先生が頑張っているとその姿を見たいと思います。今日も、3年生女子の美しい歌声に誘われて2階へと上がって行きました。伴奏のCDに歌声も入っているのかと思うほどのハーモニーと声量です。「君たちが3年生を、そして1・2年生を引っ張ってくださいね。」そうコメントしました。
 校長室に戻ると、いつもの卒業生が花を生けに来てくれていました。校内から聞こえてくる声や音を聞いて「おっ、文化祭やな。懐かしいわ!」と言いました。そういえば、彼女のクラスは、合唱コンクールで最優秀賞を獲得したっけ。
「君のクラスのあの時の曲を選択したクラスが、物凄い声で張り切って歌ってるわ。」そういうと、彼女は嬉しそうにほほ笑みました。
 ところで、好調なスタートを切ったクラスが最優秀賞を獲得するとは限らないのが合唱コンクールの面白いところです。そういうクラスは、他のクラスの目標となって、他のクラスが団結力を増す原因になったりもするからです。意外に教師の指導力より、こういった生徒の競争意識の方がクラスを高めたりもします。いずれにせよ、全体のレベルが上がることを期待します。よいスタートの切れたクラスも、やや出遅れたクラスも共に頑張ってほしいと思います。その競争の中で子どもたちは力をつけていくのですから。
 行事で子どもの力を引き出す。行事で子どもを伸ばす。行事で学級や学年を作る。色々なことが言えます。しかし、もちろん放っておいて出来るものではありません。そこには、教職員の思惑と計画があるはずです。教職員にやる気がない学校で、生徒がもの凄い取組をするという例はまずありません。凄い行事を作っている学校には、物凄い取組をしている教職員集団があるものです。子どもたちのために力の出し惜しみをせず、作品が完成したり、取組が成功したり、出来なかったことが出来るようになったときには、我が事のように喜ぶ。これが花山中学校の教職員の姿です。学校祭文化の部まであと2週間。生徒の力を引き出すだけでなく、教職員もこの毎日を大いに楽しんでほしいと思います。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「当たり前のことを当たり前に」
 「校長先生へ お久しぶりです。先生は元気ですか。ぼくは、精神的にダウン中です。」手紙はそんな言葉から始まっていました。卒業して2年目の男の子からです。彼は中学校時代、随分ヤンチャをしました。学校へ来ないで遊びまわっている時期もありました。私が赴任した時には既に3年生で、彼ときちんと話ができるようになったのは秋口の、ちょうど今頃であったように思います。
 授業中にボールを蹴って遊んでいる場面を見つけては注意をし、上履きに履き替えずに廊下を歩いている場面を見つけては叱りました。「うっさいなー!そんなことくらいで、一々ごちゃごちゃ言うな!」はじめは、そんな反応でしたが、いつの間にか気心が知れ、校長室にも顔を出すようにもなりました。きっかけはおそらくあの件です。校長室の隣の部屋で、彼が指導を受けていました。何がきっかけかは分かりませんが、彼が急に興奮し大きな物音と怒声が聞こえました。思わず、隣の部屋に駆け込み、彼を先生から引き離してこちらの部屋に入れて事情を聴きました。それ以来、何かに不満があると校長室に訴えに来るようになったように思います。やがて、登校すると必ず校長室に顔を出し、色々な話をするようになりました。そんな彼からの手紙で、是非とも先生方や生徒諸君、保護者や地域の皆さんに知って頂きたい個所があるので抜粋します。
 (信頼する何人かの先生の名前を挙げている)らは、俺の事をわかってくれるから嬉しかった。それまで、先生とか誰も俺のことわかってくれへんかった。だから、先生なんか信じてへんかった。けど、校長先生とかは必死に俺の事わかろうとしてくれた。それだけで本間にうれしかった。本間に感謝してる。中学の時、先生とかにいろいろと迷惑かけてしまったな。ごめんなさい。けど、見捨てんと怒ってくれた。ほとんどの先生は、見た目で決めて何しても怒らへんかった。けど、俺が好きな先生らは、ちゃんと怒ってくれた。怒られんのが嬉しかった。怒られんのが嬉しいっておかしいよな。けど、何か嬉しかった。今まで俺んこと、見捨てんと相談とか乗ってくれて本間ありがとう。(後略)
 この手紙を読みながら、教師として、いや一人の大人として日頃の自分を見つめ直しています。「アカンことをちゃんとアカンと言えているか。」
「正しいことを正しいという」のは、相手を褒めることなので、お互いに気分がよく難しくはありません。一方、人を叱るのは、お互いに気まずい思いをすることが分かっているため、とてもエネルギーを使います。その事で関係が悪化でもしようものなら、修復のための時間とエネルギーが更に必要です。それが分かっているから尚更難しいのです。
 いじめの話題が一向に少なくなりません。当たり前の対処をしていれば、起こっていないことが、おそらくいくつもあったのではないでしょうか。しなければならない当たり前のことを見逃したり怠ったりすると、信頼を失ったり問題の解決を遅らせたりします。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「機会を捉えて」
 この夏休み期間中、本校の関係者が3つの研究会で発表の機会を得ました。最初は、7月31日に行われた「京都市立中学校教育研究会人権教育部会研究集会」略して「中人研集会」でです。児玉貢士先生が「人権教育の創造」がテーマの第3分科会で今年度の憲法月間の取組を発表しました。この分科会の主題は、「同和教育を普遍化し、新たな人権教育を創造するために」となっています。「目の前の生徒を徹底的に大切にする」という同和教育から生まれた本市教育の精神を本校教育の中で徹底しているという趣旨の発表です。「目の前の生徒の実態から始める」という教育の基本的な考え方に基づいて取り組んだ憲法月間の取組で、教職員が一致団結し、係から提案された原案をもとに、学年や担任が独自にそれをアレンジした具体的な取組の報告でした。
 2つ目は、8月6日に行われた「未来づくり教育フォーラム」の中の「学級経営」について考える第1分科会での提案です。これは阿部成晃先生が担当しました。この分科会の副題が「望ましい人間関係を育む学級経営〜他者や集団との関わりを大切にする学級づくり・授業づくり〜」です。本校が取り組む集団づくりにとって、最も適当な発表の場を与えて頂いたと思います。当日は、映像を用いながら、昨年度から取り組んでいる内容が具体的に報告されました。「考え・語り・聴く活動を通して」という取組が多くの反響を呼び、会の終了後もいろんな方から質問や感想をいただくことができました。
 3つ目が8月24日の「日本PTA全国研究大会」での田中純子会長の発表です。ここでも、本校の「自分の思いを自分のことばで伝えあう」取組が報告されました。本校PTAが開催している「親学びあい広場」の取組を中心に報告がなされましたが、生徒の取組と一体になっていることで相乗効果があるという内容になっていました。うちの取組を全国から来られた多くの皆様に知って頂くことができ、大変嬉しく誇らしく思いました。
 ところで、今年に限ってなぜ3つもの発表が重なったのかということです。
 多くの学校では、こういう依頼を受けた場合、様々な理由をつけて断ることが多いと思います。発表者を誰にするか、発表者に負担を強いることになるのではないか、集会の期待するような発表ができるのか、などが主な理由ですが、今年に関しては、すべて引き受けました。理由は以下の通りです。
 本校の場合、まず3つ目には問題がないと自負していました。それよりも取組をより多くの方々に知って頂くよい機会にしたいと考えたのです。1つ目と2つ目に関しては、この機会を捉えて発表者を鍛え、彼らに成長してほしいと願ったからです。「必ず自らの力になるから」と依頼を引き受けるよう勧めました。3人とも見事にその大役を果たし、期待通りに自信をつけてくれました。多くの方々に取組を知って頂けた上、教職員や保護者が大きな自信と誇りとを持てたのではないかと思います。
 このことは、必ず生徒の力へ結びつくはずです。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「力の結集」
 1週間の学校閉鎖期間が終わったとたん、時間が早く過ぎるように感じます。19日は、山科・醍醐の各支部少年補導主催のソフトボール大会に行きました。既にHPで紹介した通り、鏡山学区が見事に優勝を果たしました。保護者や地域の人たちが、弁当やスイカを差し入れされ、子どもたちのプレーを熱心に応援される様子に触れて、タイムマシンにでも乗って40〜50年前の日本に戻ったような錯覚をもちました。
 翌20日は、「ふれ愛トーク」を実施しました。開校50周年記念事業の一環として取り組んだもので、生徒会の代表が、保護者と地域の代表の方をお迎えして花山中とこの地域について本音で語り合うというイベントです。
「中学校時代は戦争中で、熱中していたことどころではなかった。」「何年か経ったら、必ずこの地域に恩返しをしてほしい。」これらは、今回のトークで、地域の方から聴けた話の中で特に印象に残っている言葉です。現在の日本社会は、世界一の長寿国でありながら老人と一緒に生活する子どもが極めて少ない状況にあります。花山地域の子どもたちも核家族で生活していることが多く、年をとった人の話を聴く機会にあまり恵まれません。だからかもしれませんが、子ども達は大変興味を持って聴いていました。
 21日は、女子バレー部の応援のため東京に行きました。1つ目の試合は、相手が高校生のような選手たちの集まる東京の私立校で、全く歯が立ちませんでした。2試合目。練習試合では勝っている相手だというのに、リズムに乗り切れず第1セットを奪われます。この時には焦りました。しかし、徐々にうちのペースになり、最終的に、ワンサイドゲームで勝利することができました。去年も書きましたが、運動部活動でこの時期まで現役を続ける3年生は数少ないです。全国大会で戦うことの許されたメンバーだけです。その自信をプライドに変えて持ち続けて欲しいものです。
「遠いところまで、わざわざ有難うございます。」代々木体育館のスタンドに到着したとき、保護者の方からそう労いの言葉をもらいました。けれど、どうぞお気づかいなく。好きで行っています。それに、道中も含めて十分楽しんでいますので。
 22日の午後は「東山・山科支部中学生生徒会サミット」を覗きました。支部の中学生が自分たちの「弱み」を見つけ、それを克服するためにどうすればよいかを真剣に話し合っていました。本校の代表も、他校生に負けないよう頑張っていました。「礼儀やルールを守る態度を身に着けるには、地域や他校との交流をもっと深める」彼らが導いた結論です。初めて出会った者ばかりでの話し合いで、ここまで行き着けるとは大したものです。
 そして昨日は本校の教職員研修。道徳教育の充実に向けて、今回も大変よい研修ができたと喜んでいます。研修を企画運営してくれた人たちに感謝の気持ちで一杯です。
 この4日間のキーワードは「力の結集」。智恵と技術と精神力とを「結集」することで、出来ることがどんどん増え、組織が強まっていきます。今、そのことを実感しています。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「チームの力」
 8月3日。吹奏楽部が、京都府吹奏楽コンクールで見事に金賞を獲得しました。関西大会への出場こそなりませんでしたが、十分満足できる結果です。演奏を終えて会場の外へ出てきた部員の表情がそのことを物語っていました。ニコニコしている子、緊張で顔をこわばらせている子、感涙している子など様々ですが一様に全身に満足感が表れていました。
 その日は、鏡山・陵ケ岡の2校を迎えての年に1度の「3校合同研修会」にあたってしまいました。小学校の校長先生に事情を話し、何とか時間を詰めてもらいましたが、発表に間に合うかどうか極めて厳しい状況でした。バイクをぶっ飛ばして駆け付けた者でも、何とかひとつ前の学校の直前にホールに入りました。自動車で来た先生たちは、本校の演奏の直前に会場入りして何とか間に合ったという状況でした。
 選んだ課題曲は、前の学校と同じでした。その学校は部員がうちの半分くらいしかおらず、音量も断然違って随分得をした感じでした。人数が増えれば乱れる確率が高くなるものですが、うちに限ってそれは当てはまりません。乱れぬ美しいハーモニーが流れました。
 自由曲が始まります。普段、どちらかというと脇役に回ることの多いパーカッションが大活躍した曲でした。研ぎ澄まされた音色の打楽器に金管・木管楽器が寄り添っていきます。やがて全体が融合され、とても美しいハーモニーを奏でました。全生徒が、丁寧に本当に丁寧に、曲に自分の役割に向き合っていました。大事に大事に作ってきた演奏でありチームであることが会場全体に伝わりました。演奏が終わった瞬間、会場で一番に拍手をしました。
 7日。仕事で試合を見に行けてなかった私の携帯電話に教頭先生からのメール。「女子バレー、全国決定!」短いメール文をしばらく食い入るように見た後、周りの人たちに伝えました。「すごいなあ〜」「2年連続は、大したもんだ!」の声。本当によくやったと思います。市内大会の決勝で負けたとき、正直に言うとここまで来られるとは思っていなかったです。(メンバーのみんな、ごめんね)ただ、近畿大会への出場を決め、京都府大会で優勝した時から明らかに流れが変わったように思います。選手がよく動くようになりました。それぞれの役割を一人ひとりがきちんと果たす、チーム力が整ってきたように思ったものです。今回の吹奏楽の演奏でパーカッションが目立ったように、京都府大会の準決勝戦と決勝戦ではブロックの力が目を引きました。大事なところでブロックが決まります。得点を連取できることが多くなります。必然的にムードが高まりペースを引き寄せられました。
 近畿大会でも3位という好成績を残したのですから、この大会でもチームワークが最高に機能したのでしょう。一人ひとりには個性があり、得意とするところによって役割があります。よいチームのメンバーは、お互いの力と役割を認め合い、与えられた役割を黙々と全力でこなします。吹奏楽部も女子バレー部も素晴らしいチームになりました。
 バレー部のみんな、20日以降、今度は東京で花山中のチームバレーを全国から来た中学生に見せてやれ!楽しみにしているよ。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「優勝」
 優勝には大きな価値があります。準優勝とは倍くらいの差です。それは、プロスポーツの賞金額からも明らかです。(優勝賞金は、準優勝の約2倍です。)当然のことながら、決勝を戦う2者は、それまで同じ数だけ勝利を重ねてきました。とことん戦ってきて、最後に負けるのとそこで勝つのとでは大きな違いがあるのですから、その差が倍あるのも頷けます。
 初めてテニスの大会で優勝したとき、父は私に次のように言いました。「大会の冊子には歴代のチャンピオンの名前が記載される。この大会が続く限り、お前の名前がタイトルホルダーとして紹介されることは大変な名誉なんやで。2位では載らんのや。」
 7月30日(月)、花山中学校女子バレーボール部がついに京都府の頂点に立ちました。府内には公立と私立とを合わせて200以上の中学校がありますが、その頂点に立ったのだから何とも素晴らしいです。女子バレー部の合言葉は「京一」。言わずと知れた「京都で一番」です。とうとうそれを成し遂げたのです。その瞬間に立ち会えた私もラッキーでした。「たまには、先生も一緒に入って下さい。」優勝縦と賞状を抱いた選手たちの写真を撮っていると、保護者の方にそう言ってもらい、喜んで入れてもらいました。
 当日は、準決勝と決勝の2試合。準決勝は、出だしでハラハラさせられました。なんと7点を連取され、一体どうなるのかと思ったほどです。その場を救ったのが2年生のサーブ。深く際どいところに決まってから一気に流れが変わったように思いました。キャプテンのトスワークが冴えわたり、面白いように攻撃が決まりました。続けて何本打ったのか分からないほど同じ選手がサーブを続けました。そこからはまったく相手に流れを渡すことなく勝利することができました。
 決勝戦は順調な滑り出しでした。うちのチームは、大体出だしでもたつくことが多いのですが、この時は見事にリードを広げました。「行けるんちゃう!?」そう思ったものの、さすがに相手は市内大会決勝で負けている強豪校です。あっという間に追いつかれました。でも、今回はここからが違いました。追いつかれても追い越されることがなかったのです。この展開は2セット目も同様で、子どもたちの粘りとゲームの流れが生んだツキとで、1セットも失うことなく優勝することができました。
 その瞬間、スタンドで保護者の皆様や控え選手たちと共に大喜びしたことはここに書くまでもないことです。ハイタッチ、握手、保護者の目にも1・2年生の目にも、そして私たち教師の目にも光るものがありました。本当におめでとう。心からそう言いたいです。
 3年生にとって大きな大きな存在であった顧問の先生の異動に続き、監督が毎年替わりました。そんな中、自分たちで本当によく頑張ってきたと思います。試合前の練習を自分たちだけで行うチームは、男女の準決勝を戦うチームの中に一つもありませんでした。
 そんな君たちを心から誇りに思います。来週からの近畿大会でも、カサンズプライドを胸に精一杯戦ってほしいです。
 「優勝」という二文字は、プレーヤーに最高の誇り=プライドを与えてくれます。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「気持ちの切り替え」
 今週、一気に3年生たちが部活動を引退することになりました。そう、夏季大会に負けたからです。毎日毎日、来る日も来る日も同じような練習を繰り返してきました。暑い日も寒い日も、雨の日も雪の日も風の強い日もそれなりに工夫して練習を積み重ねてきました。練習試合も公式戦もたくさん経験しました。心も体も随分と逞しくなったものだと思います。
 サッカー部には1年生からレギュラーとして出場していた子たちが少なくありません。ぶかぶかのユニフォームを着て、相手校の選手に比べれば、圧倒的に小さな子たちがチョコチョコと走りまわっていたのを思い出します。男バスは、去年の子らが強かっただけにプレッシャーのあった中よく頑張りました。共にベスト8は上出来です。陸上部には大人しく真面目な子たちが多く、活動を見ていても気持ちが良かったです。男女のテニス部の子たちも、色々な課題を抱えながらよくそれを乗り越えて最後まで頑張りました。もしかしたら、目標にしていたところまで行き着けなかったのかもしれませんが、君たちがこれまで取り組んできたことは、間違いなく君たちの体と心を強く豊かにしてきました。その点については自信と誇りを持ってほしいと思います。
 昨朝、補習に来ていた多くの3年生たちに出会いました。態度や表情が意外に普通なのに驚きました。おそらく、引退試合のことを話題にすればそうでなかったのかもしれませんが…。陸上、男子バスケット、サッカー、野球、男女のテニス、「各部のみんなは、気持ちの切り替えはできたんか。」「1・2年生たちが部活動に励む姿を、どんな風にみているんや。」
 人生において、気持ちを切り替えなければならない場面はたくさんあります。
 受験の失敗や失恋によるハートブレイクからもなかなか立ち直れません。友達や家族間の問題もあるでしょう。しかし、人はみな何とかして立ち直るものです。時が解決してくれることもあります。友達や親、先生の励ましが効くこともあります。新しい目標や新しい努力の対象が見つかることも立ち直りの大きなきっかけです。一日も早く受験勉強や学校祭の取組に向けて、上手く気持ちを切り替えてほしいものです。
 今年度の学校祭のテーマが決定し、玄関に掲示されています。
 Let’s enjoy 歴史に残る50年 〜Kasan’s Pride をもってファイティン〜
 我々昭和の人間にはよく分からない言葉ですが、感覚としては伝わってきます。
 まだ府大会を残している女子バレー部、これからコンクールのある吹奏楽部には、是非ともカサンズプライドをもってファイティンしてほしいです。そして、引退した諸君は、新たな目標を定めてそれに向けて突き進んでほしいと思います。
 2年前、今の君たちと同様にペシャンコになっていた私の下の息子も、現在は高校で新チームの一人として気合を入れ直し張りきっています。悲しく悔しい過去を引きずっていてはいけません。前を見なさい!君たちの前途は無限です。可能性もまた無限なのです。

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