最新更新日:2024/06/26 | |
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『東山を西に見て』〜Make legend〜
「正の循環」
5月になりました。蹴上の浄水場のツツジが咲き始めています。また、九条山に植えられた街路樹のハナミズキも薄紅色に色づき、通勤と帰宅のために峠を越える者の目を楽しませてくれています。例年に比べると少々寒いですが、新緑の季節の到来です。 1年生の学級通信の中に「DISCOVER 花山」〜いいところをいっぱい見つけよう〜という見出しの記事を見つけました。 先輩の人たちがやさしくて話しやすい/先生とかがおもしろくて楽しい 先輩が優しく接してくれるので、とても安心しました/クラスの仲がいい/やさしくしゃべりかけてくれるのでうれしかった/学校全体が楽しい/校舎、教室がいつもきれいで、気持ちよく勉強できる/朝の校門の挨拶が気持ちいい/道で会った先輩が手を振ってくれたのがうれしかった、自分が2年になったら同じようにしたい/挨拶がしっかりできている/ベル着や掃除もしっかりできている/京都1の中学を目標にできるにふさわしい日々の生活ができている/トイレのスリッパが整頓されている/校舎や教室がキレイなのは、みんなが一生懸命掃除をしているから、このキレイを続けていきたい 入学して3週間が経ち、花山中の色々な部分が見えてきたところでしょう。気に入ったところばかりではないかもしれませんが、敢えて“いいところ”を見つめさせようというこの取組には大いに共感します。新入生のこれらの感想を聞いて、生徒も教職員も以前から花山中に居る者としては、決して悪い気はしません。 「へえ、そうなんか。そんなところにまで気づいてくれてたんや。」「君らはすごい!みんなちゃんと見てんねんな。ありがとう。」「これからは、みんなも一緒になって花山中を更によくしていこうな。」是非そんなコメントを返したいところです。 人間関係をはじめ、我々の周りには何事においても上手くいく時とそうでない時があります。生徒と教師との関係も良好である時ばかりではありません。もちろん家庭に場を移せば親子関係も然りです。上手くいっている(正の循環)時には何でもないことが、一旦負の循環に陥ってしまうとことごとく上手くいきません。相手のことを気遣ってとった言動がかえって誤解を生むことさえあるものです。そんなときは、じっと静観して“待つ”に限ります。何とかしようと動きまわるとドンドン関係が悪化することになるからです。特に学級経営や生徒指導に熱心な若い教師ほどこのことに気をつけなければならないように思います。きっと正の循環のきっかけが訪れます。その時を“待つ”のです。その時が来たら、一気にそれに乗ります。子どもを認めて褒めることで、正の循環が動き始め、良い関係づくりができると思います。 ところで、正の循環のきっかけは、作り出すことができます。そのひとつが今回紹介したような取組です。明日から春季大会が本格的に始まります。子どもが活躍する場面をたくさん見つけることができるでしょう。しかめっ面は禁物。勇敢に戦う姿を大いに認め、成果を見つけて褒めましょう。そのことが、きっと子どもたちを大きく成長させるはずです。 |
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