最新更新日:2024/09/20 | |
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『東山を西に見て』〜Make legend〜
「卒業生を送る会」
昨日、生徒会主催の「卒業生を送る会」が行われました。様子については後に記しますが、とても感動的で、卒業生にとっても1・2年生にとっても強く思い出に残るものになったと思います。 ところで、ここ数年「この会の主体は、一体どっちにあるのか」と考えています。もちろん、主人公は卒業生です。多分、元々は卒業生が“招かれるお客さん”で、1・2年生が、取り組んできたことを発表してお客さんを満足させる会であったはずです。ところが、昨日の会もそうでしたが、近頃は、卒業生が、在校生にその圧倒的な力の差を見せる場になっています。そう言えば、以前にいた学校でもそうだったことを思い出します。 それでよいのだと思います。いや、そうでなければいけないのだと思うようになりました。卒業生が、在校生にとって「あんな風になりたい」という具体的な目標になることで、学校が進化し発展していくのです。そして、それが何年か続いた時に「伝統」と呼べるものに育つのでしょう。我々教職員が、何度も抽象的な話をするよりも、「去年の学年を越えろ!」と発破をかければ、その方が子ども達にはずっと分かり易いのですから。 「卒業生を送る会」の位置づけについても考えてみました。 年度最後の生徒会行事であり、新しい役員が主催する最初の大きな行事です。また、“別れ”という要素があることで、この行事は、企画段階から否応なく盛り上がります。取り組み甲斐があり、成功の可能性もすこぶる高いです。だから、新生徒会役員にとっては大きな自信にもなります。最後の行事ということで、年度を締めくくるにもうってつけです。 昨日の本校のものはどうだったでしょうか。 1年生。練習ではなかなか全体がピリっとせず、本番直前まで上手くいくかどうか心配されました。しかし、これが行事のもつ力なのでしょう。先輩や教職員が揃ったところでは、緊張感をもってよい発表ができました。リーダー層のゆるぎない力が際立ってもいました。 2年生。経験を積んできた分、1年生よりも素晴らしい発表になりました。特に男子の声が大人のそれに変化していることもあって、群読、合唱共により格調の高いものに感じられました。1・2年生とも、十分に成長の跡が見られました。 最後に3年生。圧巻でした。まったく照れることなく、腹の底から出す大きな声と微動だにしない態度での群読が始まるや否や、聴く者の胸に感動の波が寄せてきて思わず背筋が伸びました。次々と言葉が進みます。それが一つひとつ心に沁み込んでいきました。続いて合唱。大きな声と美しいハーモニーは聴く者の魂を揺さぶります。「この瞬間が終わらないでほしい。」そう思ったのは、おそらく私だけではないでしょう。「3年生、カッコよかった〜!」会が終了したとき、ある2年の女子から聞いた言葉です。 卒業生が素晴らしい目標になってくれました。同時に、明日の卒業証書授与式への期待を大きく膨らませてもくれました。明日が、楽しみで仕方がありません。自然と気合も入ります。 |
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