京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/09/20
本日:count up32
昨日:53
総数:1307331
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
北にそびえる 鏡山   西に連なる東山 松のみどりに 包まれて 白くあかるく 照りはえる 希望あらたな 学び舎は 我らの 花山中学校

『東山を西に見て』〜Make legend〜

画像1
「夢は叶う」
 11月28日、京都市中学校PTA連絡協議会主催の研修会で北京オリンピック・シンクロ日本代表の石黒由美子さんの講演を聴きました。8歳の時に不慮の交通事故に遭い、瀕死の重傷を負った彼女が「シンクロでオリンピックに出る」という夢を見事に実現させたサクセスストーリーです。講演を貫いていたのは“ポジティブ・シンキング”の大切さです。彼女と彼女を支え続けたお母様のポジティブな考え方には圧倒させられっぱなしでした。
 特に印象に残っていることを幾つか紹介しましょう。
 先ず、母親の子育てです。特に事故後、「由美ちゃんはすごい!」「由美ちゃんは天才!」「由美ちゃんは世界で一番よ!」と言い続けたことで石黒さんは本当にそのように思い込んでいたといいます。次に母親の言葉です。「娘が8歳の時、事故に合わせて頂いて、そのお陰で…」「あの忌まわしい事故のせいで…」と言っても当然の所をこのように語っておられました。また、由美子さん自身の考え方です。「人生は振り子のようなもの。マイナス方向に大きく振れた後は、きっとプラス方向に大きく振れるはず。しんどい時に、『この後どうなるんだろう!?』ってワクワクする。」まだあります。それは入院中の食事。やっと意識が戻った頃、お腹が空いてたまらず、彼女は医師に「食べ物が欲しい。」と要求します。点滴の中に必要な栄養素が入っているから必要ないというお医者様の話には従えません。流動食を与えられるのですが、「美味しくない」と拒否。仕方なく普通食を食べさせてみたところ、ペロッと平らげてしまいました。普通食を食べるようになってからの回復力は驚異的だったといいます。まだまだある。高校入試の時の話です。入院と治療のために小学校にもろくに通えなかった彼女は、中学校の成績も振るわなかったのですが、目標は名門「名古屋大学」への入学。そのために、敢えて偏差値の低いことで有名な高校へ入学し、そこで高い内申点をとって推薦入学で名大を目指したといいます。それまで出会ったことのないようなヤンチャな生徒との出会いもありましたが、友達や仲間の大切さに触れ、小中学校以上に高校生活を大いに楽しむことになりました。
 これらの話を聞きながら考えました。反対のこともきっとあるだろうと。
 思い通りにならないと自分の運命を呪ったり、不運や不幸を他人のせいにしたり、病気になったら塞ぎこんだりしていると、人生がどんどんマイナス方向に進むのではないでしょうか。ネガティブ・シンキングはマイナス方向の人生への道標かもしれません。石黒さんの話はそのことを強く印象付けてくれました。
 顔面を切開する手術でしか取り出せないと診断されていたガラス片が、くしゃみをしたとたんに大量の鼻血と共に飛び出たという話は、まるで奇跡のようですが、常にポジティブ・シンキングの彼女の人生でなら、とても不思議ではありますが、本当にそんなことが起こるのかもしれないとさえ思いました。
 夢は叶うのではありません。石黒さんの話を聞いて確信が持てました。夢は叶えるのです。
 ※講演の後、ご本人のサイン入りの著書を購入しました。写真はその表紙です。
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    
京都市立花山中学校
〒607-8475
京都市山科区北花山横田町27-1
TEL:075-581-5128
FAX:075-581-5129
E-mail: kasan-c@edu.city.kyoto.jp