京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/11
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ハートフルマーク
北にそびえる 鏡山   西に連なる東山 松のみどりに 包まれて 白くあかるく 照りはえる 希望あらたな 学び舎は 我らの 花山中学校

『東山を西に見て』

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「親子の願いを受け止めて」
10日、私立高校の入学試験が本格的に始まりました。
 本校の子どもたちはちゃんと受験できたのでしょうか。9時過ぎ、「全員、滞りなく受験会場に入りました。」進路指導主事から報告を受け、ほっと一息つく。その後、暫く職員室で3年生担当の先生方と話をしました。「Aが、とっても可愛らしい恰好でやってきた。」「Bは、めっちゃめちゃ早く集合場所に来た。」「Cは、試験会場でずっと一人ぼっちやし、きっと不安やろなあ。」など、一人一人の姿が目に浮かぶような会話の内容に、自然と顔がほころびます。
 実は、うちの下の息子も当日は受験をしました。その朝は、いつもより早いので、珍しく彼と向かい合わせで話をしながら朝食をとりました。「“始め”の合図で答案用紙に飛びつくんやないで!」前日、本校生徒に語ったのと同じことを息子にも言って聞かせました。父親の言葉として聞いたのか教師のそれと受け止めたのか、妙に真剣に聞いていました。「こういう時にメールもらうのて、嬉しいもんやな。」唐突なその一言が強く印象に残りました。以下は、その後の会話です。「何やな、急に」「朝、お兄ちゃんからのメールが届いてた。」「なんて書いてあったんや。」「『ホームランは要らんぞ。』やて」「ええやん、それ。」まだ寝ている長男に一本取られました。食後、携帯電話をもってトイレに入りました。「大丈夫だ。落ち着いてやれば必ず合格する。心配ない!」そう送信しました。息子からすぐに返信。「ありがとー。がんばるゎ」普通の会話もメールで交換すると不思議なくらい新鮮です。
 先日3年が道徳の授業で、保護者の方に「進路実現に不安を抱える子どもたちに、力や希望を与えるメッセージ」を依頼しました。興味深いよい企画だと届けられる文章を楽しみにしていたところ、学年通信『大樹』に掲載されていたのでその中からいくつかを拾ってみます。「〜お母さんは隣で見てるしかできないけど、いつもあなたの応援団ですよ!〜」「〜他人と比べる事なくマイペースでがんばって下さい。」「やりたい事をする為には、『やりたくない事』をしなければなりません。『やりたくない事』をする時は、その気持ちを忘れる位集中してください。〜」「〜でもね、偉そうに言っている親だって、同じ15歳の時を通ってきたんだよ。〜あなたは自分を信じて。私はあなたを信じてるから。この先どういう道を選んでも、あなたは私の息子です。」
 自分のメール文が恥ずかしいですが、それにしても、言葉を文字に表した時の、その内容の深さに気づかされます。おそらく、読み返すたびに内容が深められるのでしょう。子どもたちは、文字に表された親の言葉を心に刻んでテストに臨んだことだと思います。
 私立高校の合格発表がほぼ終わりました。受験もようやく半ばです。子どもの受験は親の受験でもあるのだと思います。子どもの願いと共に親の思いもしっかりと受け止め、誠意をもって指導に当たりたいものです。

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学校行事
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