最新更新日:2024/09/18 | |
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ちょっといい話−30−
今年度もあと2週間になりました。
「春」も,もうそこまで来ています。「春」といえば,出会いと別れの季節です。心のこもった多くの出会いと別れを期待しています。「ちょっといい話」も今回で30話になりました。まだまだ,「ちょっといい話」は,私たちの周りにたくさん転がっているはずです。これからも紹介し続けていきます。 『“ディズニーランドのお子様ランチ” 東京ディズニーランドの中にあるレストランでのお話です。 若い夫婦が二人でそのレストランに入りました。店員はその夫婦を二人がけのテーブルに案内し、メニューを渡しました。するとその夫婦はメニューを見ずに 「お子様ランチを2つ下さい。」 とオーダーしたのです。店員は驚きました。なぜなら、ディズニーランドの規則で、お子様ランチを提供できるのは9歳未満と決まっているからです。店員は、「お客様、誠に申し訳ございませんが、お子様ランチは9歳未満のお子様までと決まっておりますので、ご注文はいただけないのですが...」と丁重に断りました。すると、その夫婦はとても悲しそうな顔をしたので、店員は事情を聞いてみました。 「実は…」と奥さんの方が話し始めました。 「今日は、亡くなった私の娘の誕生日なんです。私の体が弱かったせいで、娘は最初の誕生日を迎えることも出来ませんでした。子供がおなかの中にいる時に主人と“3人でこのレストランでお子様ランチを食べようね”って言っていたんですが、それも果たせませんでした。子どもを亡くしてから、しばらくは何もする気力もなく、最近やっと落ち着いて、亡き娘にディズニーランドを見せて三人で食事をしようと思ったものですから…」 店員は話を聞き終えた後、「かしこまりました」と答えました。そして、その夫婦を二人掛けのテーブルから、四人掛けの広いテーブルに案内しました。さらに、「お子様はこちらに」と、夫婦の間に子供用のイスを用意しました。やがてそのテーブルには、お子様ランチが3つ運ばれてきました。その店員は笑顔でこう言いました。 「ご家族で、ごゆっくりお過ごし下さい」 この夫婦から後日届いた感謝状にはこう書かれていました。 「お子様ランチを食べながら、涙が止まりませんでした。まるで娘が生きているように、家族の団らんを味わいました。こんな体験をさせて頂くとは、夢にも思っていませんでした。もう、涙を拭いて、生きていきます。また来年も再来年も、娘を連れてディズニーランドに行きます。そしてきっと、この子の妹か弟かを連れて行きます。」 さて、この店員の行動は明らかに規則違反です。しかし、この行動について上司からお咎めを受けることは ありませんでした。なぜなら、この店員はディズニーランドが 最も重要視しているルールに従って行動したからです。 それはお客さんに夢と感動を与えること・・・!』 ※ちょっと疲れているときに,「ちょっといい話」を聞くと,疲れも吹っ飛び元気になります。乾いた土に水がしみこんでいくように,疲れた心に栄養が補給され,気力がみなぎってきます!! (写真は美術科の作品「絵文字です」) |
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