京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/24
本日:count up49
昨日:120
総数:590276
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
学校教育目標 社会適応力の育成 〜変化する未来に向けて〜

ちょっといい話−30−

画像1
 今年度もあと2週間になりました。
 「春」も,もうそこまで来ています。「春」といえば,出会いと別れの季節です。心のこもった多くの出会いと別れを期待しています。「ちょっといい話」も今回で30話になりました。まだまだ,「ちょっといい話」は,私たちの周りにたくさん転がっているはずです。これからも紹介し続けていきます。

  『“ディズニーランドのお子様ランチ”

 東京ディズニーランドの中にあるレストランでのお話です。
若い夫婦が二人でそのレストランに入りました。店員はその夫婦を二人がけのテーブルに案内し、メニューを渡しました。するとその夫婦はメニューを見ずに
     「お子様ランチを2つ下さい。」
とオーダーしたのです。店員は驚きました。なぜなら、ディズニーランドの規則で、お子様ランチを提供できるのは9歳未満と決まっているからです。店員は、「お客様、誠に申し訳ございませんが、お子様ランチは9歳未満のお子様までと決まっておりますので、ご注文はいただけないのですが...」と丁重に断りました。すると、その夫婦はとても悲しそうな顔をしたので、店員は事情を聞いてみました。
 「実は…」と奥さんの方が話し始めました。
 「今日は、亡くなった私の娘の誕生日なんです。私の体が弱かったせいで、娘は最初の誕生日を迎えることも出来ませんでした。子供がおなかの中にいる時に主人と“3人でこのレストランでお子様ランチを食べようね”って言っていたんですが、それも果たせませんでした。子どもを亡くしてから、しばらくは何もする気力もなく、最近やっと落ち着いて、亡き娘にディズニーランドを見せて三人で食事をしようと思ったものですから…」
 店員は話を聞き終えた後、「かしこまりました」と答えました。そして、その夫婦を二人掛けのテーブルから、四人掛けの広いテーブルに案内しました。さらに、「お子様はこちらに」と、夫婦の間に子供用のイスを用意しました。やがてそのテーブルには、お子様ランチが3つ運ばれてきました。その店員は笑顔でこう言いました。
      「ご家族で、ごゆっくりお過ごし下さい」

 この夫婦から後日届いた感謝状にはこう書かれていました。
 「お子様ランチを食べながら、涙が止まりませんでした。まるで娘が生きているように、家族の団らんを味わいました。こんな体験をさせて頂くとは、夢にも思っていませんでした。もう、涙を拭いて、生きていきます。また来年も再来年も、娘を連れてディズニーランドに行きます。そしてきっと、この子の妹か弟かを連れて行きます。」

 さて、この店員の行動は明らかに規則違反です。しかし、この行動について上司からお咎めを受けることは ありませんでした。なぜなら、この店員はディズニーランドが 最も重要視しているルールに従って行動したからです。

       それはお客さんに夢と感動を与えること・・・!』

 ※ちょっと疲れているときに,「ちょっといい話」を聞くと,疲れも吹っ飛び元気になります。乾いた土に水がしみこんでいくように,疲れた心に栄養が補給され,気力がみなぎってきます!!
 (写真は美術科の作品「絵文字です」)
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
京都市立春日丘中学校
〒601-1406
京都市伏見区日野谷寺町50
TEL:075-571-4969
FAX:075-571-4970
E-mail: kasugaoka-c@edu.city.kyoto.jp