京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/07/19
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◇年度途中の入園、受付中◇電話(075)351−0937◇預かり保育:早朝8時〜18時◇未就園つぼみ組:火・金10時〜11時◇令和6年度入園随時受付中

園だより 1月号より

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「サンタクロースさん」
 職員室の扉のところで,何やら小さな音がします。でも何でもないのかと,パソコンに向かっていました。ちょっとした作業を終えて,扉のところに目をやると・・・。
 おや?扉のところに小さな山が・・・?そこには絵本やぬいぐるみ,お家ごっこで使うスカートが重なって置いてありました。あらあら!小さなサンタクロースがプレゼントをそうっと持ってきてくれたのでした。


思いがけないサンタクロースの登場に,ぽっと心が温かくなった瞬間でした。
12月はサンタクロースが来ると,子どもたちも楽しみにしている毎日を送ります。プレゼントをもらうことも楽しみですが,何よりサンタクロースの存在そのものにとても興味をもっています。プレゼントをしてくれるサンタクロースの優しさを身近に感じ,自分もサンタクロースになって友達や先生を喜ばせてあげたいなと思う子どもたちの気持ちに,私たち教員も心が温かくなります。どの子どもも,もらって嬉しい気持ちやプレゼントを渡す嬉しさを感じています。
 サンタクロースごっこをしながら,“プレゼントをするとどんな顔するかな?”“プレゼント,喜んでくれるかな”と思ったり,“やったー!プレゼントだ!”“プレゼントを私(僕)にくれたんだ!”と喜んだり…。ごっこ遊びの中ではあっても,友達が喜ぶことをしよう,友達がくれたことがうれしいなという心や気持ちの通い合いがあります。そのようなサンタクロースごっこを幼稚園ではとても大事にしたいと,サンタクロースが出てくる歌や絵本など環境を整えます。すると,サンタクロースごっこが展開されていきます。
 先生たちも思わずなりきって一緒に遊び,それがまた,子どもたちの楽しさを膨らませるそのようなやり取りを楽しめるサンタクロースごっこです。
 楽しい集いでは,白いお鬚が立派なサンタクロースが楊梅幼稚園にも現れ,子どもたちはドキドキ,ワクワクしました。プレゼントを一人ずつもらい,お礼を言ったり,中にはハグをしたりしてとても楽しいひと時を過ごしました。
 どうぞご家庭でもうれしいな,楽しいなとしぜんと心が温かくなるサンタクロースさんの登場を一緒に楽しんでいただければと思います。

PTAフェスティバル

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12月14日(土)京都国際会館イベントホールにてPTAフェスティバルが行われました。

PTA役員の方々が作成してくださったPTAしんぶんも掲載してありました。

京都市立楊梅幼稚園のPTAのみなさまのご協力で,地域の文化に触れたり,園内の行事を楽しんだりできていること,感謝しております。

子どもたちの育ちと学びのために,これからもPTAのいろいろなご支援,ご協力とともに教育推進を行っていきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

園だより 12月号より

 今年度,幼稚園の教育目標の目指す子ども像にもふれあいを喜ぶ子ども,自分らしさを大切にする子どもを掲げています。
子どもが自分を大切にするとともに,友達のことも大切にできるようにと願っています。遊びや生活の中で自分の思いを出しながら,友達と一緒に過ごすことで,友達との違いを感じたり,互いの良さを認め合ったりしています。時には友達と思いや考えが違い,トラブルになる経験もしますが,相手の思いに気づいたり,一緒に遊ぶ友達が居るうれしさを感じたりしながら友達関係が広がり,深まっていきます。人と人が互いのことを思いやり,支え合い,尊重し合う経験が重ねられればと思います。

「ひよこ組さんに入ればいいのに」
 幼稚園見学に2歳児の親子が来られました。各保育室の様子を見てもらっている時に5歳児の〇ちゃんが声をかけました。「何歳?」その子のお父さんとお母さんが「2歳だよ」と応えられます。私が「来年,幼稚園に来ようかなと考えてはるのよ」と紹介しました。「ふうん,…ならひよこ組さんに入ればいいのに」と〇ちゃん。「ひよこ組さんに来てほしいな」と続けます。私も「そうね。ひよこ組さんね」とうなずきました。〇ちゃんと見学の子どもの様子をみていた◎ちゃんがそばに来ました。そして,両手を膝にあてて,少しかがんだ姿勢で2歳児の友達を見つめます。その子どもさんもじっと◎ちゃんの顔を見ています。私がご両親にお話をしていると,◎ちゃんはその子どもさんの両頬にそっと手を当てて話しかけます。なんともほほえましい様子です。

このところ,幼稚園見学で子どもたちは自分たちの保育室に来られることも何度か目にしています。自分たちより体格もまだ小さく,思わずかわいい!と思える小さな友達に出会う子どもたちに関心を寄せます。
〇ちゃんは,年齢を確かめ,ひよこ組さんに来てほしいなという思いを言葉で伝えます。幼稚園の仲間になってほしいという思いや親しみを寄せる気持ちがその言葉に表れています。いろいろな人とふれあうことや関わることを喜ぶ様子が見られ,とても嬉しいことです。また,初めて出会う小さな友達の保護者に自分の思いを話せるのは,さすが5歳児です。
また,◎ちゃんは,小さな友達に目線を合わせて少しかがんだ姿勢をしています。しぜんと出てきた姿勢だと思いますが,相手に合わせ,そしてそっとスキンシップをとっています。相手のことを大事に思う気持ちが表れています。それを見ている私の心も温かくなりました。
子どもたちはいろいろな人に関わったり,コミュニケーションを取ったりし,相手の思いに触れ,それを受け止め,その人への理解につなげていきます。今,5歳児は下京雅小学校の1年生と一緒に園外保育に出かけたり,テレビ会議システムを活用したり,授業に参加したりして交流活動に参加しています。いろいろな人との関わりにより,子どもたちの世界が広がっています。今後も人との出会いを喜び,互いを認め合う機会を大事にしていきたいです。



園だより 11月号より

自然とのであいから  
「お芋どこかな?」
京都教育大学環境実践センターの畑でサツマイモ掘りを経験しました。広い敷地には,たくさんの野菜(米,ネギ,小芋…)が植えてあります。サツマイモは,その中でもたくさんの畝,しかもそれぞれが長い畝にありました。どこを掘ればよいかわかるように,センターの先生が楊梅幼稚園の子どもたちの掘るサツマイモは長い蔓や葉っぱをすでに切って下さっていて,畝は通りやすく,サツマイモの茎が出ていました。その茎の一株ずつを「これは○ちゃん,これは◎ちゃん…」と先生に掘るところを教えてもらい,掘り始めました。
 ◇ちゃんは「お芋どこかな?」と自分の茎の周りを見て,「あっ,赤い!ここにあるかも」と土を払います。「見えてきた!」とサツマイモの周りの土を除けていきます。サツマイモの周りの土は掘っていくにつれてねっとりして,指に力を入れないと掘り進めません。なかなかサツマイモの姿が大きく現れず,時には「う〜ん」とつぶやきます。サツマイモが少しつかめるようになると引っ張ってみます。でも「横に引っ張ると切れてしまうかも」と昨年の経験からかサツマイモを右,左へとグラグラっと揺すっています。「まだや」とまた、周りの土を指で掘り続けました。何度か土から顔を出したサツマイモをつかんで揺すったり,掘ったりしながらやっと大きなサツマイモを引き抜くことができました。「うわぁ,おっき(大きい)!」掘りあげると長い畝の遠くにいる担任の先生に大きな声で「せんせー!見てー!」と嬉しさを伝えていました。そして掘った穴の横につながってできていた“お母さん”サツマイモを掘り始めました。

実りの秋,収穫の秋です。秋の自然に触れる機会としてサツマイモ掘りの園外保育を計画しました。
サツマイモは土の中にできることや根が膨らんでできていくこと,サツマイモが連なってできていることなどサツマイモ掘りの体験から学んでいきます。
そのような植物の様子の一端を学ぶだけでなく,土の感触も実感しています。幼稚園で遊んでいる砂と違い,畑の土はねっとりと粘性のある土です。サツマイモの顔が見えたからと言って無理やり引っ張ろうとしても土がしっかりサツマイモを囲み,なかなか引き抜くことができません。グラグラと揺すって抜こうとすれば途中で折れてしまいます。つまりはサツマイモに沿って深く掘ってサツマイモのほぼ全体が見えるところまで深く掘り進めないといけません。しっかり指先に力を入れて掘ることが必要になります。指先に力を入れることは日頃あまりありません。体の諸機能の発達のためにもこのような体験も重要です。
また,サツマイモを掘りあげるまで,サツマイモの様子を見ながら揺すったり,掘ったりを繰り返しました。一つのことに集中し,向き合う経験です。
自然に触れ合う経験の中での子どもたちの学びは豊かです。


園だより 10月号より

9月になり,かけっこの遊びが始まりました。子どもたちは走ることが大好きです。どの子どもも笑顔で手足を動かし,体を揺らして走っています。繰り返し遊ぶ中で,5歳児ではもっと速く走りたい!友達より速く走れるようになりたい!と願うようになってきました。
速く走りたいという思いが実現できるように「手を伸ばして走るのでなく,肘を曲げて前後に振るともっと速くなる」とバランスのよいフォームについても先生から話しました。真剣な目で話を聞いていた子どもたちはさっそく肘を曲げて颯爽と走り出しました。
〇ちゃんは,少し恥ずかしがり屋でゆっくりとした自分のリズムで持ち物の始末をしたり,手洗いやうがいの時も周りの様子を見て順番を守ってやろうとしたりします。その〇ちゃんが勢いよく,前を見て真剣に走り出しました。いつもと違うやる気や意気込みを感じました。かけっこが終わって〇ちゃんに頑張ろうとする気持ちを大いに認めました。いつも恥ずかしがってなかなか朝の挨拶ができなかったのに,翌日「おはよう」と自分から挨拶ができました。またまた,私もうれしくなり,挨拶ができたことを褒めました。それ以来,運動遊びへの意欲もどんどん高まり,挨拶も大きな声でできています。
◎ちゃんは運動遊びを続けていく中で,走ることも竹馬に乗ることも自分のめあてをもって取り組んでいます。1学期の姿を思い浮かべると朝,お家の人と離れることができにくい日があったり,なんとなく気分が乗らず,遊びへのスタートがきれなかったりしていました。ところが,今はやる気満々で,リレーで自分のチームが負けている時に走る順番がきてもあきらめずに一所懸命に全力を出しています。速く走れるようになりたい,竹馬に乗りたいといったなりたい自分を目指している姿を先生に認められたり,自分ができるようになったことを実感したりしています。朝も門でお家の人とサッと分かれて保育室へと進んで行きます。


幼児期にいろいろな運動遊びをすることが体の諸機能の発達を促していきます。
また,普段の生活では,思いきり力を出しきることもあまりありません。
〇ちゃんも◎ちゃんも体を思いきり動かして,気持ちも前向きに拓かれてきています。体が拓かれると心も拓かれていきます。

松原ギャラリー

松原商店街の松原ギャラリーに楊梅幼稚園の5歳児の絵を飾ってもらっています。

お近くを通られましたら,ぜひご覧ください。
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園だより  夏休み号より

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今,意を決して!

プール遊びを続けていく中で,子どもたちは徐々に水に慣れてきています。
5歳児の〇ちゃんは水しぶきが顔にかかると,表情がくもっていました。しかし,プール遊びが続いたこの日は,顔を水につけてバシャバシャと平気に遊ぶ友達を見て勇気が湧いてきたようです。先生の持つ水面に浮かんだフープに顔を付けることに挑戦し始めました。何度も息を吸って,フープを見つめ,少し頭を傾け,…。それを見ている私まで同じように息を吸ったり,止めたり…。2分ほど経ったでしょうか。ついに〇ちゃんがフープの中に顔をサッと付けました。「すごーい!できたやん」と先生の声に顔を手で拭きながら応える〇ちゃん。思わずプールサイドの私も拍手でした。
また,同じ組の◇ちゃんは顔を水につけて少し泳げるようになっています。何度も何度も泳いで楽しんでいます。そのような◇ちゃんをよく見ているとグッと目を閉じて顔をしかめ,息をこらえて泳いでいます。「◇ちゃん。水の中はとてもきれいなんだよ。目を開けたらそのきれいなのが見えるよ」と声をかけてみました。私の話に心が惹かれ,泳いでいたのを止めて,立って水面を見ています。そして意を決して,少し体を後ろに傾け勢いをつけてバシャンと水面に向かいました。グーンと泳いで立ち上がった◇ちゃん。顔を手で拭きながら「見えた!」と真剣な顔で声を上げます。すぐに「そう!見えた?きれいやった?」と尋ねると「うん」と笑顔で返しました。
プールで遊ぶことも2年目の5歳児の子どもたち。水の中でも安心して先生と一緒に遊ぶことを楽しんでいます。ゆっくりプールの底に腰を下ろしてみたり,ワニになって歩いたり,洗濯機に見立てて歩いて水流をつくったり,フープをくぐったり,…。様々な遊びを取り入れながら水に慣れてきました。まだ,少し,水が顔にかかることが嫌な子どもたちもいますが,徐々に慣れてきて,先生が手にすくった水に顔を付ける“顔ハンコ“も平気になってきています。
 そのような毎日を過ごす中で,〇ちゃんや◇ちゃんはちょっと難しいけれどやってみようと勇気を出して挑戦しました。一人一人の様子を見ながら「今」「今なら」と背中を押しています。自分の気持ちを前に向かせて,意を決して挑戦しました。その背中を押す時も子どもの思いや気持ちが熟していなければ,挑戦の姿につなが
ません。これからも子どもたちが主体的に取り組むことにつながるような援助をしていきたいと思います。



ありがとうございました

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25日で今年のプールでの水遊びが終わりました。
夏季休業中にもかかわりませず,お家の方々がプールの解体にお力をくださいました。ありがとうございました。

今年もプールでの遊びの中で,子どもたちは気持ちを開放させ,水に徐々に慣れていき,自分なりのめあてをもって挑戦する姿も見られました。中には少し抵抗感もある子どももいますが,次年度につながる姿でした。プールは一人一人が力を発揮するステージでした。

天候にも恵まれ,解体した後もすぐに乾いて片付けに向かうことができました。お家の方々には,大変暑い中,重い枠を外し,運んでいただいたり,プールの下敷きのマットを丁寧に洗っていただいたり,快く作業をしていただきました。お世話になりました。ありがとうございました。

京都教育大学幼児教育協働研修

昨日は京都教育大学幼児教育協働研修を本園で実施させていただきました。府内の幼稚園,保育所,私立幼稚園,市立幼稚園,京都市教育委員会の先生たちが参加してくださいました。

公開保育の参観後,本園の園内研究の主題を捉えながらみなさんでグループ協議をしていただき,京都教育大学の准教授古賀松香先生にご指導をいただきました。

たくさんの先生方と保育について語り合い,共に学び,私たちもたくさんのご示唆やご指導をいただきました。それらを早速今日の保育に活かすとともに,学びを深めていきたいと思いました。暑い中,お越しくださった先生方,ありがとうございました。
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園だより 7月号より

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探究は続く

色水で遊んでいる〇ちゃん。黙々と大きな容器から計量カップですくった黄色の色水を,地面においてある500mlのペットボトルにジョーゴから入れている。ペットボトルに満タンに入ったらそれを足元に流し,またもう一度同じように黄色の色水を注いでいる。ペットボトルとジョーゴのつなぎ目から色水が漏れたり,ペットボトルの上のジョーゴから色水があふれたりしながらもどんどん入れてはペットボトルから流すことを繰り返している。
しばらくすると,計量カップとジョーゴとペットボトルを両手でしっかり持って,水色の大きな容器がある机にやって来る。今度はジョーゴとペットボトルのつなぎ目をしっかり持って,色水を入れる時に上から色水の流れを見てから流す。あふれそうになるまで勢いよく色水を入れて様子を見た後,流す。次はペットボトルに入った色水の量を見ながら入れていっぱいになれば流す。そして,何度も何度も入れては流し,その都度いろいろな角度から色水を見ている。
その後,ペットボトルに入った色水を,ジョーゴとペットボトルのつなぎ目を左手でしっかり持ったまま,(右手には計量カップを持ったまま)逆さまにして色水を出してみる。ジョーゴからも,ペットボトルとのつなぎ目の手のところからもザーッとすべてが流れていく。もう一度,計量カップですくった色水をジョーゴからペットボトルに入れて,ペットボトルから色水を流す。さらにまた同じように,色水を計量カップですくい,ジョーゴを通してペットボトルへ入れていく。そして,今度はいっぱいになった色水を今まで地面に流していたのとは違い,水色の色水が入った大きな容器に移し返す。その後,両手に持っていた計量カップやジョーゴ,ペットボトルを机に置いて,その場を離れる。

何度も色水をペットボトルに入れては流すことを繰り返す〇ちゃん。しかし,その中で自分なりにペットボトルに色水が入っていく様子を眺めたり,色水を注ぐ勢いを感じたり,流れ落ちる水流を発見したり,注いでいるうちにどこからこぼれてしまうのかがわかったり,どこを持てばよいのか試したり,…。
たくさんの色水があり,また,違う色の色水があり,何度も何度も時間を忘れて入れては流すことを繰り返すことができる空間がある。そのような環境のなかで黙ってただじっと見つめたり,やってみたりする〇ちゃん。自分なりの納得ができたり,わかったり,感じたりしています。言葉でこれをこうするとこうなるとは説明もしないけれど,〇ちゃんの探究心はどんどん広がり,深まっていました。
何度も試す時は色水を足元に流していましたが,最後に色水を流すのでなく,元の大きな容器に移し返し,計量カップ,ジョーゴ,ペットボトルを机の上にそっと置いてその場を離れる様子に“あー,楽しかった!今日のこの遊びはおしまい”という〇ちゃんの気持ちや遊んだものを大事にしようとする気持ちを感じました。

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