京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/07/02
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◇年度途中の入園、受付中◇電話(075)351−0937◇預かり保育:早朝8時〜18時◇未就園つぼみ組:火・金10時〜11時◇令和6年度入園随時受付中

園だより  夏休み号より

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今,意を決して!

プール遊びを続けていく中で,子どもたちは徐々に水に慣れてきています。
5歳児の〇ちゃんは水しぶきが顔にかかると,表情がくもっていました。しかし,プール遊びが続いたこの日は,顔を水につけてバシャバシャと平気に遊ぶ友達を見て勇気が湧いてきたようです。先生の持つ水面に浮かんだフープに顔を付けることに挑戦し始めました。何度も息を吸って,フープを見つめ,少し頭を傾け,…。それを見ている私まで同じように息を吸ったり,止めたり…。2分ほど経ったでしょうか。ついに〇ちゃんがフープの中に顔をサッと付けました。「すごーい!できたやん」と先生の声に顔を手で拭きながら応える〇ちゃん。思わずプールサイドの私も拍手でした。
また,同じ組の◇ちゃんは顔を水につけて少し泳げるようになっています。何度も何度も泳いで楽しんでいます。そのような◇ちゃんをよく見ているとグッと目を閉じて顔をしかめ,息をこらえて泳いでいます。「◇ちゃん。水の中はとてもきれいなんだよ。目を開けたらそのきれいなのが見えるよ」と声をかけてみました。私の話に心が惹かれ,泳いでいたのを止めて,立って水面を見ています。そして意を決して,少し体を後ろに傾け勢いをつけてバシャンと水面に向かいました。グーンと泳いで立ち上がった◇ちゃん。顔を手で拭きながら「見えた!」と真剣な顔で声を上げます。すぐに「そう!見えた?きれいやった?」と尋ねると「うん」と笑顔で返しました。
プールで遊ぶことも2年目の5歳児の子どもたち。水の中でも安心して先生と一緒に遊ぶことを楽しんでいます。ゆっくりプールの底に腰を下ろしてみたり,ワニになって歩いたり,洗濯機に見立てて歩いて水流をつくったり,フープをくぐったり,…。様々な遊びを取り入れながら水に慣れてきました。まだ,少し,水が顔にかかることが嫌な子どもたちもいますが,徐々に慣れてきて,先生が手にすくった水に顔を付ける“顔ハンコ“も平気になってきています。
 そのような毎日を過ごす中で,〇ちゃんや◇ちゃんはちょっと難しいけれどやってみようと勇気を出して挑戦しました。一人一人の様子を見ながら「今」「今なら」と背中を押しています。自分の気持ちを前に向かせて,意を決して挑戦しました。その背中を押す時も子どもの思いや気持ちが熟していなければ,挑戦の姿につなが
ません。これからも子どもたちが主体的に取り組むことにつながるような援助をしていきたいと思います。



ありがとうございました

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25日で今年のプールでの水遊びが終わりました。
夏季休業中にもかかわりませず,お家の方々がプールの解体にお力をくださいました。ありがとうございました。

今年もプールでの遊びの中で,子どもたちは気持ちを開放させ,水に徐々に慣れていき,自分なりのめあてをもって挑戦する姿も見られました。中には少し抵抗感もある子どももいますが,次年度につながる姿でした。プールは一人一人が力を発揮するステージでした。

天候にも恵まれ,解体した後もすぐに乾いて片付けに向かうことができました。お家の方々には,大変暑い中,重い枠を外し,運んでいただいたり,プールの下敷きのマットを丁寧に洗っていただいたり,快く作業をしていただきました。お世話になりました。ありがとうございました。

京都教育大学幼児教育協働研修

昨日は京都教育大学幼児教育協働研修を本園で実施させていただきました。府内の幼稚園,保育所,私立幼稚園,市立幼稚園,京都市教育委員会の先生たちが参加してくださいました。

公開保育の参観後,本園の園内研究の主題を捉えながらみなさんでグループ協議をしていただき,京都教育大学の准教授古賀松香先生にご指導をいただきました。

たくさんの先生方と保育について語り合い,共に学び,私たちもたくさんのご示唆やご指導をいただきました。それらを早速今日の保育に活かすとともに,学びを深めていきたいと思いました。暑い中,お越しくださった先生方,ありがとうございました。
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園だより 7月号より

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探究は続く

色水で遊んでいる〇ちゃん。黙々と大きな容器から計量カップですくった黄色の色水を,地面においてある500mlのペットボトルにジョーゴから入れている。ペットボトルに満タンに入ったらそれを足元に流し,またもう一度同じように黄色の色水を注いでいる。ペットボトルとジョーゴのつなぎ目から色水が漏れたり,ペットボトルの上のジョーゴから色水があふれたりしながらもどんどん入れてはペットボトルから流すことを繰り返している。
しばらくすると,計量カップとジョーゴとペットボトルを両手でしっかり持って,水色の大きな容器がある机にやって来る。今度はジョーゴとペットボトルのつなぎ目をしっかり持って,色水を入れる時に上から色水の流れを見てから流す。あふれそうになるまで勢いよく色水を入れて様子を見た後,流す。次はペットボトルに入った色水の量を見ながら入れていっぱいになれば流す。そして,何度も何度も入れては流し,その都度いろいろな角度から色水を見ている。
その後,ペットボトルに入った色水を,ジョーゴとペットボトルのつなぎ目を左手でしっかり持ったまま,(右手には計量カップを持ったまま)逆さまにして色水を出してみる。ジョーゴからも,ペットボトルとのつなぎ目の手のところからもザーッとすべてが流れていく。もう一度,計量カップですくった色水をジョーゴからペットボトルに入れて,ペットボトルから色水を流す。さらにまた同じように,色水を計量カップですくい,ジョーゴを通してペットボトルへ入れていく。そして,今度はいっぱいになった色水を今まで地面に流していたのとは違い,水色の色水が入った大きな容器に移し返す。その後,両手に持っていた計量カップやジョーゴ,ペットボトルを机に置いて,その場を離れる。

何度も色水をペットボトルに入れては流すことを繰り返す〇ちゃん。しかし,その中で自分なりにペットボトルに色水が入っていく様子を眺めたり,色水を注ぐ勢いを感じたり,流れ落ちる水流を発見したり,注いでいるうちにどこからこぼれてしまうのかがわかったり,どこを持てばよいのか試したり,…。
たくさんの色水があり,また,違う色の色水があり,何度も何度も時間を忘れて入れては流すことを繰り返すことができる空間がある。そのような環境のなかで黙ってただじっと見つめたり,やってみたりする〇ちゃん。自分なりの納得ができたり,わかったり,感じたりしています。言葉でこれをこうするとこうなるとは説明もしないけれど,〇ちゃんの探究心はどんどん広がり,深まっていました。
何度も試す時は色水を足元に流していましたが,最後に色水を流すのでなく,元の大きな容器に移し返し,計量カップ,ジョーゴ,ペットボトルを机の上にそっと置いてその場を離れる様子に“あー,楽しかった!今日のこの遊びはおしまい”という〇ちゃんの気持ちや遊んだものを大事にしようとする気持ちを感じました。

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