最新更新日:2024/09/27 | |
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園だより 6月号より
ともだちって
靴を履き替えながら・・・ もも組の○ちゃん,△ちゃん,◇ちゃんが園庭で遊ぶために靴を履き替えていました。 ○ちゃん「△ちゃん,一緒に行こう!」△ちゃん「うん」 ◇ちゃん「△ちゃん,一緒に行こう!」△ちゃん「うん。じゃぁ,ちょっと待っとけよ」 そうして△ちゃんが靴を履き替えたら△ちゃんは「○ちゃん,◇ちゃん,△,さぁ行こう」と一人一人指で確認して,3人は仲良く手をつなぎ,園庭へと出かけていきました。 「もう治った」 あお組の○ちゃんが帽子取り(鬼ごっこ)で,自分の帽子を取られて戻ってきました。帽子を取られたら、また,新しい帽子をかぶりなおして遊びに参加できるのですが,この時は私の所へとしょんぼりやってきました。しきりと目をぬぐっています。 私が「どうしたの?」と尋ねる。○ちゃんは「帽子,取られた,△ちゃんに帽子を取られた」と。私の「そうか,悔しいのやね」の言葉に○ちゃんはうなずく。私が「悔しいということは大事なこと。悔しい気持ちがあったらまた頑張れるよ。帽子を取られてもまた,新しいのをかぶったらできるよ」と背中をさすりながら話すと○ちゃんは首を横に振る。「だって,…帽子,取られた。△ちゃんが取ったから」私「そうか,嫌やったんやな」○ちゃんはうなずいて「だって,△ちゃんに取られた」と言う。私「△ちゃんに取られたのが嫌やった?」○ちゃんがうなずく。「帽子取りは帽子を取る遊びだからね。他の人も取らはるよね」○ちゃん首を横に振り、「他の人は取ってもいい」私「え?そうなん?ほかの人は○ちゃんの帽子を取っても大丈夫なん?」○ちゃんはうなずく。私は「△ちゃんに取られたのが嫌やったんか。そうか。△ちゃんに取られて悔しかったんやな」と○ちゃんの思いを背中をさすりながら聞きとめました。しばらくすると「もう治った」と○ちゃんが晴れ晴れとした表情で伝えてくれました。 入園して約2か月が経ち,もも組の子どもたちにクラスの友達に親しみを感じる様子が見られるようになりました。“好きだよ”“一緒がうれしいな”という思いを表現し,それを受けてまた“うれしいな”“好きだよ”という思いで応えている所が何とも微笑ましく思えました。同年齢の子どもに出会い,友達になった喜びも伺えます。 また,年長児になると,友達のその人なりもわかり,友達と言ってもライバルになることもあります。「どうしても・・・」のエピソードでは他の友達に帽子を取られても平気だけれど,△ちゃんに取られることが嫌だとわかり,他の遊びや生活の中では二人のトラブルもなかったので,最初はなぜ?と思っていました。話を聞いていく中で,△ちゃんのことが嫌いというわけではなく,△ちゃんに帽子を取られてしまったことが自分としては許せなく,自分と△ちゃんとの力比べをしている様子だと受け止めました。 幼稚園での生活や遊びの中で,友達がいること,友達だからこそという成長に欠かせない姿が見られました。これからもさまざまな友達関係が生まれていくことを願って保育をしていきたいと思います。 |
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