最新更新日:2024/09/26 | |
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2学期の始まりに寄せて・・・学校閉鎖日の8月14日の京都新聞夕刊に,本校が2年前から進めている「ユニバーサルデザイン教育」の記事が掲載されました。「一人一人を徹底的に大切にする高野教育の推進」という学校目標のもと,すべての子ども達を支える学校として,日々取組をすすめています。夏休み中には,教室環境を整え少しでも授業に集中できるようにと,教職員が,掲示板に突き出ていたボルトを切り,ホワイトボードをはめ込み,教室の壁にペンキを塗る等の作業を行いました。歴史ある校舎だけに,気になる所はまだまだありますが,少しずつでも改善できればと考えています。教室環境だけでなく,授業や学級経営のユニバーサルデザイン化の研究もさらに進めながらこれからも取組をすすめてまいりますので,ご支援をよろしくお願いいたします。 さて,始業式では,授業だけでなく文化祭や体育祭,生徒会本部役員選挙等,様々な活動がある2学期を実り多いものにするためには,『素直な心』が大切であるという話をしました。「素直さ」は「従順に従う」ことではなく,「目と耳と心で聴く」ということ。授業でも,内容や友達の意見等,まずは「素直に聴く」ことが大切。その後に,素直に聴いたことについて自分で「考える」,そして自分の考えに基づいて「行動」してみる。結果として,うまくいけば素直に喜び,うまくいかなくても素直に自分を振り返り,そしてまた素直に「聴く」。簡単なようで実は難しいのですが,このサイクルが自分を磨くことにつながり,これを繰り返すことが自分の成長につながるのです。2学期はたくさんの取組が用意されています。これらの活動を通して,自分が大きく成長していくことを信じて,『素直な心』で日々過ごしてほしいと願っています。 また3年生は,自分の進路実現に向けて,時には不安になることもあるかもしれませんが,保護者の皆様と学校が協力しながら,子ども達を支えていければと思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 大文字の送り火に思いを馳せて・・・今年は,6月の大阪府北部地震に始まり,「今までに経験したことがない」ような集中豪雨,「西日本を西進した」台風,連日「高温注意報」が出されるほどの猛暑・・・と,人間の力をはるかに超えた『自然』と向き合うことが多くありました。大自然を前にして,「いのち」について感じることもあり,1学期の終業式では,「かけがえのないいのち」の大切さについても話をしました。しかしながら,校長室の窓から見える「大文字」を前に,まだまだ「人ごと」としてしか受け止めていなかったかもしれないと振り返り,今回犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしながら手を合わせました。 何か事が起こる度に,具体的な数字で判断してしまいがちですが,亡くなれた方それぞれに,大切な人生があり,今回のことがなければ続いていたかもしれない人生が断ち切られてしまった無念さと同時に,その方に関わる家族や友人等,多くの人の人生にも大きな影響を与えたことを考えると,数字の大小ではなく,数字の向こう側にある,人々の思いを感じ取る,聞こえぬ声を聴く感性をもたなければいけないのではないかと思います。「亡くなっても,自分と交わした言葉は残っているし,その人の声や顔やかたちは思い出せる。(中略)その人が残してくれた人と人のつながりは失われていないことを自覚できるような教育が必要だ」と述べた人がいます。「かけがえのない大切ないのち」を語るとき,「からだのいのち」だけでなく,残された家族や友人の心に生き続ける「つながりのいのち」の視点からも「いのちの大切さ」を子ども達に伝えていかなければという思いを強く持ちました。 人間関係の希薄さが課題となっている現代社会だからこそ,人と人とのつながりを意識した,豊かな関わりが必要ではないかと思います。『学校』という人と人が集う場所で,お互いの感性が磨き合えるような教育活動を行っていければと願っています。これからもご支援,ご協力をよろしくお願いいたします。 |
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