最新更新日:2024/09/26 | |
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今しかできないこと・・・1日(木)に,1年生を対象に行われた「いのちのがん教育」の授業では,「がんと闘うというのではなく,がんも自分の身体の一部なのだから,がんと折り合いをつけながら,共に生きている。だから,くよくよ考えて時間を使うより,生きていることの奇跡に感謝して,1日1日をていねいに生きています」という京都府がん教育推進メッセンジャーの方の力強い言葉を,生徒たちは真剣に受け止めているように感じました。 3日(土)には,日本PTA近畿ブロック研究大会が和歌山市で開かれ,その記念講演で,俳優の小西博之氏が,ご自身の腎臓がんの闘病生活を通して「前向きに生きることの大切さ」「すべての人々に対する感謝」そして「いのちの大切さ」を熱く語ってくださいました。「本当に辛い時,思い悩んだ時,相談にのってくれたのは学校の先生だった。だから,先生になろうと思った」と話される小西氏は,今,生きていることの素晴らしさ,いのちの大切さを日本中の子どもに伝えたいと活動されています。 お二人のお話に共通しているのは,「がんは闘うものではなく,受け入れること,ありのままの自分を受け入れることから,自分の生き方が始まる」というものでした。 この講演で手話を交えて披露された「いのちのうた」の歌詞の中に 今しかできないこと あなたが今できることから 何かをはじめてみようよ いのち みつめてみよう・・・ とあります。 学習面や友達関係,親子関係等,思い悩む思春期真っただ中の子ども達にとっては,ありのままの自分(いのち)をみつめることは難しいことかもしれません。けれども,かけがえのない一人一人のいのちが輝くことを願って,「今しかできないこと,今できることから 何かをはじめてみよう」と子ども達が一歩を踏み出すことができるように,保護者や地域の皆様と学校とが連携を取りながら,支えていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。 「思い」を形に・・・23日(火)には,生徒会本部役員選挙が行われ,新旧役員が引き継ぎをしながら,1,2年生中心の新体制を作り始めました。先日,中庭のベンチで,新本部役員が,これからの活動方針の原案を考えながら,「こんなことをしたい。あんなこともしたい・・・」とあれこれ話し合いながら,「どうやって形にしていけばいいのだろう」と悩んでいました。ちょっとしたヒントに,どんどん思いが膨らんで笑顔になっていく様子に,「意欲って大事だなぁ」と改めて感じることができました。「思い」を持つことはとても大切なことですが,その「思い」を形にしていくために,『生徒会』の組織があるのです。一方通行ではなく,双方向で「思い」を発信し合いながら本部や議会・委員会,学級等で形にしていってほしいと思います。それが,生徒会活動の活性化につながり,学校をよりよくしていくことにつながるのです。生徒会の会員は全校生徒です。「学校をよりよくしていくために自分は何ができるのか」「社会の一員として自分は何ができるのか」は生徒会活動の二本柱です。お互いの「思い」が伝わり合う集団づくりをめざして大いにリーダーシップを発揮してくれることを期待しています。 話しやすい双方向の関係性・・・19日(金)には,2年生が「生き方探究チャレンジ体験」で感じたこと,調べたこと,考えたこと等をポスターにまとめ,1年生だけでなく,養正小学校,養徳小学校の6年生をお迎えして『ポスターセッション』を行いました。ポスターセッションとは,発表者が一方的に話すのではなく,聞き手との質疑応答や意見交換をしながら考えを深めていくもの。最初は戸惑いを見せていた6年生や1年生も,2年生の笑顔いっぱい,堂々とした発表に,積極的にかかわりはじめ,回を重ねる毎にいい雰囲気になっていきました。2年生は自分の意見を伝えるためには,「笑顔」と「はきはきとした大きな声」が大切であるということだけでなく,聞き手が,うなづいたり,質問や意見を言って反応を示してくれることで,随分しゃべりやすくなることを実感したのではないでしょうか。 テレビやコンピュータで情報を得るのは便利ですが,それは一方通行の情報です。また,コミュニケーションのツールとして『スマホ』が重宝される現代ですが,「文字のやりとり」も,伝達する手段としては確かに便利ですが,お互いが高め合えるような双方向の関係性にはなかなかなり得ないと感じています。人と人が関わる中で「なるほど!!」と実感できる経験を積み重ねていくことがとても大切だと思います。思春期で,親子の会話が難しいという保護者の声もよく聞きますが,「〇〇しなさい」とか「早く○○しなさい」等,指示的な会話ではなくて,秋の味覚やスポーツ,将来のことや世の中の出来事等,双方向で会話が楽しめるような話題でおしゃべりをする時間を意識してみてはいかがでしょうか。 『笑顔』のリレー・・・先日訪れた運動会では,3〜5歳児と保護者のペアを「鳥の巣」に見立てて,乳児を抱いた保護者が「小鳥」として,その巣の中に入るという競技を行っていました。純粋な赤ちゃんの笑顔に,3〜5歳児はもちろん,大人達も,素敵な笑顔があふれていて,見ている側も,思わず笑顔になりました。 ヒトは,生まれてすぐは,自立して生きていくことができません。誰かに依存しなければ,お乳を飲むことも,動くこともできません。お世話をしてくださる感謝の「しるし」として,赤ちゃんはとびきりの笑顔をもって産まれてくるというお話しを聞いたことがあります。そしてその笑顔は,リレーのように関わる人を次々と笑顔にするパワーを持っているということを,運動会の光景を眺めながら改めて実感することができました。 保護者は,子どもの成長を願い,あらゆる場面で関わり続けてこられたわけですが,子どもは,少しずつ「自立」し始めるのが思春期です。親は『目』は決して離さずに,でも,少しだけ距離を置く時期にさしかかっているのではないかと感じます。先日も,進路保護者会を行いましたが,保護者の考えや思いを子ども達に話すだけでなく,子どもの考えを聞いてみる,子どもの困り感を共有する,人生の先輩としてアドバイスをしてみる等,人それぞれに様々な距離の取り方があると思います。16日(火)から1・2年生は教育相談,3年生は進路相談が始まるこの時期,学校と保護者が連携を取りながら,子ども達の「自立」に向けての関わりができたらと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。 まちづくりは人づくりから・・・地域や家庭の教育力が低下しているのではないかといわれる現代社会ですが,「まちづくりは人づくりから,地域の子どもは地域で育む」という昔から京都に息づく町衆の伝統は,確実に受け継がれているように感じました。これからも,地域の方々との温かいふれあいの中で,子ども達の成長をご支援していただきますよう,よろしくお願いいたします。 体育祭 お礼昼休みに校長室にやってきた10名程の3年生男子が,昼からも頑張るし自分の姿を見てや,と口々にアピールする顔は,とても清々しく,勝ち負けという次元を超えた,一生懸命に取り組むことの素晴らしさを実感しているように思えました。競技を終えた時点で雨が降り出し,閉会式は体育館で行いましたが,「平成最後の体育祭」として,一人一人の心に何かが刻み込まれたのではないでしょうか。 さて,10月は,中間テスト,その後に,1,2年生は教育相談,3年生は進路相談があります。今までの行事を通して成長した「自分」を素直に見つめ,思春期の真っただ中でもやもやしたものを整理するためにも,じっくりと話し合う機会にしてください。 文化祭や体育祭にご参観いただきました保護者や地域の皆様,本当にありがとうございました。これからも,お互いに顔が見える関係の中で,子ども達の成長を見守っていければと願っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 「ヤバい」を翻訳すると・・・さて,先日,高野中学校と連携していただいている京都造形芸術大学の先生と,これからの社会に必要な『力』は何かという話をしていました。文化祭で,しっかりと『自分』を表現する子ども達の姿に感動したという話の一方で,スマホ時代の若者が,プラス面でもマイナス面でも「ヤバい」という言葉を連発するが,自動翻訳機は果たして,その意味をきっちりと翻訳できるのだろうかという話になりました。今の中学生が大人になった時には,機械化が進み,世界中の人達と「翻訳機」を介して「会話」することになるかもしれないが,果たして誤解のない「会話」ができるのか?「翻訳機」が真意を伝えることができるような「日本語」をきっちりと習得しておかなければいけないのではないか?というお話に,確かにと納得してしまいました。 感受性豊かな中学時代,自分の考えを整理したり深めたりするための「言語」,自分の気持ちを相手に伝えるための「言語」習得はとても大切なことです。子ども達は,朝読書の時間に真剣に本を読んでいますし,また,先日の「ビブリオバトル大会」でも,自分の考えをしっかりと伝えることができていました。『読書の秋』です。「本」を話題に家族との会話を楽しむというのはいかがでしょうか。 文化祭 お礼コンクール形式にしなくてもよいのではないかと思うほど,どのクラスも美しいハーモニーを聴かせてくれた合唱コンクール。高野Timeや普段の授業の成果があふれた展示会場,「中学生になったら家庭科部に入ろうか,科学部に入ろうかまよってしまうわ」と話す小学生がいるほど大人気だった各部活動の展示。ステージ発表では,最上級生として堂々と演じきった『劇』や『京炎そでふれ』はもちろん,思わず読みたい!!と思わせてくれた『ビブリオバトル大会』や体育館が一体となった『1組発表』等,どのプログラムも,一生懸命さが伝わって,本当に感動的でした。 普段の授業での取組や,文化祭に向けて取り組む姿を重ね合わせてみると,一人一人の成長が感じられて,「行事って大切だなあ」としみじみ思います。中学校生活は,長い人生の中でたった3年間かもしれませんが,一つの目標に向かって,人と人が関わり合いながら成長し合う3年間は本当に大切だと思います。大人への階段を一歩一歩歩んでいくこの時期に,保護者や地域の皆様と共に,子ども達の成長を支えていければと願っています。どうぞこれからも,ご協力をよろしくお願いいたします。 さて,文化祭のクロージングセレモニーで生徒会本部役員が「体育祭につなげよう!」とアピールしてくれましたが,9月26日(水)には本校グラウンドで体育祭が予定されています。子ども達が自分達のもてる力を大いに発揮できるよう,ご声援よろしくお願いいたします。 花々のたくましい「いのち」に触れて・・・あの台風の最中,花びらが全部散ってしまったのではないかと思われるほど緑一色に見えたグリーンベルトや花時計の花々は,台風が過ぎ去った翌日には,半日も立たないうちに,葉っぱの中から顔を出し,美しい輝きを取り戻していました。なんとたくましいことでしょう。「いのち」の力強さを感じずにはいられませんでした。そんな花々に見守られて子ども達は,文化祭に向けて生き生きと活動をしています。 13日(木)午前中は,京都コンサートホールで合唱コンクール,午後は本校での展示鑑賞。14日(金)は本校でステージ発表となっています。また,13日(木)の午後7時〜8時,保護者や地域の皆様を対象に,夜間の鑑賞時間を設定しております。子ども達の成長した姿を,ぜひご覧いただき,温かいお声かけをしていただけたらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 たいせつなことはぜんぶここに・・・また,14日(金)に行われるステージ発表や展示発表に向けても,各学年,取組が始まり,子ども達は,自分の得意な分野で一生懸命な姿を見せてくれています。 先日,「ちびまる子ちゃん」の作者,さくらももこさんの報道が流れてきたとき,今年の入学式の式辞で紹介した,さくらさんの『ぜんぶ』という詩を思い出していました。 たいせつなことは ぜんぶここにある 泣くこと 笑うこと 怒ること 喜ぶこと あたりまえの気持ちは あたりまえのものとして そのまま 今ここにある 泣いたり,笑ったり,怒ったり,喜んだりする感情は,自分一人だけでうまれてくるものではなく,他者との関わりの中で湧き上がってくるものです。そんな他者との関わりがあるからこそ,私たちは「大切なもの」に気づくことができるのだと思います。文化祭や体育祭を成功させることも大切ですが,その取組の過程で,いろいろな感情が湧き上がるほど深く他者と関わることは,成長期の中学生にとって,とても大切なことだと思います。このような関わりの中で一生懸命に取り組む子ども達が,一段と成長してくれることを願って,温かく見守っていきたいと思っています。保護者の皆様も,お声かけをよろしくお願いいたします。 |
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